chikakumaco
作中に出て来る言葉「挙体芳香」。初めて聞く言葉だから調べてしまいましたよ。赤ちゃんがミルクの匂いがするだとか、美人は良い匂いがするだとか。所謂身体から発する香りの事らしい。
身体から誘惑する香りを発する特殊体質のその名も「馨」は、調香の仕事をしている。我知らず周りの人々を夢中にさせてしまう自分の匂いに困惑している馨には、一度匂いをリセットする「0番」を開発する事に余念が無い。そこへ、欧州で調香師…
えーっと、前巻はどこまでだったかな、と読み返すと。
もぅ結構楽々、カイウスの巨根を受け入れてそうなコーイチなのに。割と真面目に励んでいるのは、2人にとって、セックスは、愛を確認し合うもの、という大前提の他に、互いの魔力のバイパスを高め合う様になっているらしい。
これはもしかすると、「奇跡」と呼ばれるご懐妊の兆しなんじゃなかろうか。
そうすれば全てが解決するのに。
緊急招集された王国議会…
セイイチローの努力の成果で、瘴気の元凶である木の周りに結界を張り、根本的な解決を図るという作戦は、一応の目処がつく。
しかし、それは聖女崇拝を教義信仰する派には受け入れ難い事だった。
私は、前巻の終わりでセイイチローが目論んだ事が本巻で一気に解決されると思っていたので、少しビックリする。セイイチローの考えでは、しばらくは、聖女の行なう浄化と共存するやり方であって。これまでと、現在を、否定してい…
かの映画のタイトルを思い出すが、それとは意味が異なる。「カスタマーベリック」のマーベリックとは、ジェンダーを意味する造語。男とか、女とか、関係無くて。既存のカタチは関係無い、人を好きになる気持ちって、恋って。こういう事だよね!っていうハッピーを、その切なさを、タイトルに込めたのかなぁって。深読みしている。
タイトルにカスタマーと付いてるのは、分かりやすくスピンオフだよ、と。本作は「カスタマスカレ…
蒼良は、非モテだったアオハル時代のリベンジとばかりに、どう見ても「受け」なのに、「攻め」然とした真嶋を(性的に)虐めてやろうとしたものの、アッサリ、ガッツリ、されるがまま、戴かれてしまう。もぅ冒頭で読み手側には分かってしまう。真嶋は、相当蒼良を気に入っていて。中学時代も、蒼良が女子に告白する前に、押しの強い自分のイケメンっぷりを活かして、女子達を掻っ攫っていた事。素直になれない真嶋は、そんな風にし…
加東セツコ先生の作品の、白と黒。コントラストの効いた絵は、緊張感を煽る。
絵は静謐なまでにひたひたと静かで。
確か2作品ほど前は、ホラーめいているらしく、ビビリーの私は手に取れなかった。
本作は記憶喪失というミステリーめいた展開。
リーマンの生雲は、事故で頭を強く打った衝撃で、部分的な記憶障害となる。
一人暮らしの部屋に染み付いている、恋人が居たらしい痕跡。
自分に懐いている会社の部下…
思うに。全ての回収が済んではいないんですよ!(哀しみ。)
もっと、もっと、と楽しみにしていたんです。
絵の粗さに言及されていた方もいたかと思うんですが、私としては、この硬さというか、
ギクシャク感は、コレはこれでアリ!だったのですが。結末を急いだ為か。硬いというよりも、その粗雑さが目についてしまいました。
1巻の終わり、飲み過ぎて酔ってしまったジュンヤは、ダリウス騎士団長に押し倒されて…
タイトルがもぅ。BL界で連綿と続いた出オチ感満載。何だったら結末だって分かっている。逆に言うならこの王道過ぎるテーマを如何に楽しませてくれるのか?という期待しか無い。うふふな展開を楽しみに読む。
お人好しを絵に描いたような彩くんは、うっかり行き倒れたのを啓斗先生に助けられ、色んなところを触診された挙句、結構な所まで許してしまう。ホンットにスピード展開。これはレディコミだってTLだって、男性向けエ…
民族BL、堂々の完結編。
表紙のルーイが幸せそうで嬉しい。良かったね、ルーイ。
ここに至る物語をまた最初から読み返して、物語世界に没入する。
大きな事件は覚えているものの、この「世界観」に浸るにはやはり。一巻からの一気読みは欠かせない。というか。「狼は恋に啼く」から連なるサーガをまた読み返さずにはいられない。
運命に翻弄されながら、温かく、時には激しく。交わされて来た愛の叙情詩。彼等の民族…