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ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
怒涛のごとく押し寄せるやるせなさ

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」

ポイント:
925pt
著  者:
一穂ミチ
イラスト:
竹美家らら
出 版 社 :
メディアファクトリー
シリーズ:
フルール文庫ブルーライン
発 売 日 :
2013/9/13

同棲中の恋人とのセックスレスに悩む萩原一顕と、報われないと知りながら、一緒に暮らす幼馴染を想い続ける半井整。間違いメールがきっかけで、互いの正体も分からないまま始まった2人の奇妙な交流が、日常を少しずつ、確実に変えていく。「愛とは何か」というより、「何が愛なのか」を細やかな心理描写で綴ったストーリーが、萌え以上の共感を呼びました。

ユーザーの声を紹介

雨の音 やるせなさ

雨音が雑音をかき消すように全体的に静かな雰囲気が漂っているのに、鬱屈した気持ちを吐き出すようなふたりはただただ熱くて、その温度差にくらくらしました。
chijuさん

胸が苦しくなりました。
お互いの辛さを理解して、その上で惹かれあった二人。
雨は苦手だけど、雨音のサイトは思わずのぞきに行っちゃいました(笑)
ミツキさん

怒涛のごとく押し寄せる『どうしようもない』『やるせない』『ままならない』感情。この作者の底力を見た。途中から鳥肌が立った。
ウタさん

一穂さんだなぁって。テクニックの塊みたいな本でした。とても好きだった。
精錬で美しく、耽美で鮮やかに、艶やかに。竹美家さんとのコンビの本というのも、とても嬉しかった。温度がないように見えてものすごく熱いものを感じた。
悠吏さん

読んでいると雨の音が聞こえてくるような気がする。
一穂さん文章の美しさは絶品です。
ちょっとしたきっかけで知り合う2人。
それぞれの付き合っている相手、好きな相手がいるもののお互いがだんだん惹かれあっていく物語
幸せってなんだろうと考えさせられるお話です。
匿名さん

真正面から性にぶつかる

人間にとっての性を真っ正面から見据え、美しく細やかな文章で描き出された、緊張感溢れる傑作。一穂ミチ先生の新境地だと思います。
snowblackさん

ネットで連載を初めて読んだときは、かなり衝撃的でした。ここまで踏み込むのか…って。和章さんも幸せにしてあげてほしいです。
へちゃまみさん

小説はあまり読まないのですが、友人のすすめでwebのころに読み始めてすっかりハマりました…!続きを予想しても裏切られる展開とここでこれがくるか!と小さいところにも色々と散りばめられていて素晴らしい。和章さんの連載がはじまって本当に嬉しいです!
よさめさん

ウェブ連載中に、登場する女性二人が苦手な印象がものすごく強くて文庫で読むのもツラいかもしれない…とだいぶためらってしまいました。
でもやっぱりミチさん節が心地よくて、感情の揺れが切なくて素晴らしかったです!
女性キャラが苦手だと思う理由も、ただ嫌いとかではなくてリアル過ぎて身につままれると言いますか…。
作中に出てくる色んなアイテムも、厚みを持たせてくれるような効果があって流石でした。
東雲月虹さん

セックスとはなにか

すぐそばにあるかのような、とても現実的なお話。愛すること=SEXを様々な角度で考えさせられた秀作。
蔦さん

考えさせられるテーマであり、BL萌えもあり、読み応えのある作品。これを超えるBL小説にはしばらく出会えないかもと思ったほど。
神凪さん

BLでここまで男女のセックスレスについて真正面にかかれた作品ははじめてだった。けれどもそのテーマでありながらもストーリーはしっかりBLであり、登場人物それぞれの想いに同調できる素晴らしい作品。
綾乃さん

この小説を読んだとき、自分の体験や友人知人の話をたくさん思い出しました。
セックスレスには様々な要因がありますが。
同棲中の彼女と彼女の友人夫婦の話は、すごくリアルだなぁ~と思いました。
そして、一穂先生の文章の惚れ惚れする引力!
言葉のセンスとかタイミングとか、本当に絶妙だと思いました。
ちなみに一番お気に入りのシーンは、職場でガラス越しの二人のシーンです。
roseーlilyさん

まさにどしゃぶり

ふったらどしゃぶり…まさにそんな展開の物語でした。ほっぽっと地面を濡らして行くように、お互いの想い人との生活にシミができてきて…。いろいろと考えさせられる作品でした。
ナッツメグさん

言えない思いを抱えた二人が偶然交わすようになったメールでやりとりを重ねていくんですがあけすけで楽しい。一穂さんの会話はテンポが良くて大好きです。
それぞれに抱えているものが重たくて、その中でも脇の和章さんが気になって仕方ありません。
まるまさん

セックスレスに悩む2人が出合い、そしてお互いが最後には一歩ずつ進んでいくのが上手く表現されててとても読みやすかったです。まさにタイトル通りのふったらどしゃぶりでした。
柊流架さん

雨上がりの余韻

この作品を読んでから二人組のサラリーマンを変じゃない目で見られません
ohanaさん

Webで連載されていたときから毎月楽しみにしていました。文庫になって感激!書き下ろしでその後の甘いふたりにまた出会えました。間違いなくわたしの2013年ナンバーワンです!
匿名さん

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