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表題作坊っちゃまと主治医

アダム,主治医
病弱な坊っちゃま

その他の収録作品

  • 若き坊っちゃまの悩み
  • ナニー・マイラブ
  • 坊っちゃまの探しもの
  • 親愛なる初恋の君へ
  • 坊っちゃま倒れる
  • うさぎのダンス

あらすじ

十九世紀末、イングランド北西部の片田舎。天蓋付きのベッドの中で、病弱な坊っちゃまは今日も主治医を待っている。実は坊っちゃまは、主治医のアダムに首ったけ! 老執事や乳母の心配をよそに、彼をオトす機会を虎視眈々と狙ってる。今日も仮病で呼び出すけれど…!? 年の差&身分違いヴィクトリアン・ロマンス

作品情報

作品名
坊っちゃまと主治医
著者
真生るいす 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
坊っちゃまと主治医
発売日
ISBN
9784199603310
3.8

(12)

(3)

萌々

(4)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
46
評価数
12
平均
3.8 / 5
神率
25%

レビュー投稿数6

ワガママな坊っちゃまがいい!

ゆるゆる感が絶妙なヴィクトリアン時代のイギリスの片田舎が舞台で、主治医攻めと癖っ毛の金髪の坊っちゃま受けです。
BLと言うよりも、この世界に浸っているだけで楽しい上に和みます。館に勤める個性豊かな使用人達とも仲良しでほのぼのします。
水杜明珠さんの『ヴィシュバ・ノール変異譚』の透明感のある世界と、お隣の少女に知られない所では腹黒な紳士を懐かしく思い出しました。

主治医・アダム・バスター医師 抱擁やや腹黒敬語攻め×病気療養中の坊っちゃま 無邪気ワガママ受け
主治医のアダムの事が坊っちゃまは大好きで、仮病を使っては呼び出す日々。
アダムも同じ気持ちだと思っていたのに、義務から来ているだけと言われて傷つく。
裸で雨に濡れ病気になった坊っちゃまを叱りながら、アダムも好意を告げて。

アダム恋しさから人騒がせでワガママな坊っちゃまが、とにかく憎めなくて可愛い。
プチ紳士な格好もいいですが、ネグリジュみたいなパジャマ姿もラブリーです。
アダムや館の召し使いならずとも叱ったり心配したりと坊っちゃまの言う事を聞いてあげたくなっちゃいます。
坊っちゃまの身長が変幻自在なので、年齢も不詳です。表紙だと12~14歳位で、たまに身体が大きくなって18歳位に見えたりも。常に身長大きめな1話は、小さい姿が多い今となっては貴重です(笑)
ぐぐっと縮む事があるので、12~18歳と検討づけました。普段小さい事の方が多いです。
主治医のアダムは紳士的な攻めで、言葉使いもソフトです。
仕事熱心で坊っちゃま思いで、実は坊ちゃま並に強い愛情を持っているという意外性といい、この2人の組み合わせがもうたまらない!
エッチやエロを期待する話では全くないのですが、2巻ではちょっと進行しているので、はまった方は是非2巻も!

『坊っちゃまと主治医』恋人になるきっかけ
『若き坊っちゃまの悩み』お医者様にも治せない不治の病を、自覚する坊っちゃま
『ナニー・マイラブ』主治医VSナニーの対決は、友情となる
『坊っちゃまの探しもの』恋人からのプレゼントを無くしてあたふたする坊っちゃま
『親愛なる初恋の君へ』アダムの友人のハロルドが訪ねてくる
『坊っちゃま倒れる』死期?を悟って、アダムへ感謝を表す坊っちゃま
『うさぎのダンス』坊っちゃまシリーズではない短編で、ダークファンタジーENDです。
坊っちゃまシリーズはどれもよかったですが、『坊っちゃま倒れる』で坊っちゃまの主人としての男気に注目です。意外にご主人としての心意気を持っていて、ただのワガママ坊っちゃまではありません。
どれか一つでも読んだのならば、館の召し使い、乳母、執事、みんなから愛されている坊っちゃまの虜になると思います。
作者のライフワークとして、今後も続けて欲しい話です。

6

ミュウ

ミドリさん、お久しぶりです♪
このゆるいのに完成度の高い世界観は誰にも真似出来ないなと思いまして、ババンとここぞと言う時の神評価使っちゃいました。
理由は3つありまして、
1番、キャラ立ちが脇役も含めて、とにかく抜群
2番、建物や植物等の背景、洋服もおざなりにせず、緻密に描かれている。
3番、それでいて、この話をBLで!
坊っちゃんの憎めないワガママがもう可愛くて可愛くて、萌えのツボな子なんです♪
BLなくて、屋敷での日常パートだけでも読みたい位、はまってしまいました。
ひー、ミドリさんにそこを気付かれていたなんて、嬉しいやら恥ずかしいやらですよ(笑)
コメありがとうございました!

ミドリ

こんにちは、ミュウさん、お久しぶりです!
すごい、この作品神評価ですか!
私も読みましたが、坊ちゃまが可愛くてたまらないですよねー
なんかこのゆるさ(優雅さ?)がたまんないです。
真生るいすさんって独特の雰囲気を持っておられますよね
絵柄も作風も。
わりと辛口評価のミュウさんが神評価をつけられたと知って思わずコメントしてしまいました(笑)

イギリス~~~

表紙でえらそーに座ってるのが坊っちゃまです。
 その絵の通りえらそーです、我が儘です、でも病弱です、そしてどこか憎めない魅力を持ってます。
あとがきにも描かれてますが、4年間でちょっとずつ描かれたこの作品、ですが絵的な変化はごく細かくてあまりそれは感じさせません。
我が儘だけど愛らしい坊っちゃまと、大人で彼を大きな器で見守る主治医アダムの関係もひじょうにいいのですがそれと共に、作中から伝わるいかにもイギリスの田舎らしさな雰囲気がこの作品の大きな魅力となってます。
カラーページでの控え目な色調、裏表紙のティーカップの紺色の何とイギリスっぽい事!
イギリスには詳しくないし行った事もなく映画やテレビ位でしか知らないですが、執事にメイド達、庭の植物、外の風景はそんな自分でさえ、おお何かイギリスの田舎っぽいぞーって感じです。
お坊っちゃまは人騒がせだし我が儘だけど皆から愛されていて、またそれが読んでる側もすっと許せてしまう。
丁寧にイギリスの片田舎に住む坊っちゃまを描いた良作だと思います。

1

我儘なんだけど可愛い^^

初読み作家さんです。
19世紀末のイングランドが舞台というのに惹かれて読んでみました。
この時代、イングランドで同性愛というと大変なスキャンダルだったわけですが、そういう後ろ暗さは全くなく、ほのぼのでコミカルなお話になっています。
イングランド北西部(湖水地方辺りかなぁ~と勝手に想像して読んでいたのですが)、良家の病弱で我儘、だけど天使のように可愛いお坊ちゃまが主人公。
体が弱いために余りお屋敷からも出られないお坊ちゃまは、大好きな主治医のアダム先生に会うのが楽しみ。
仮病を偽って先生を呼び寄せるお坊ちゃまは、呼びつけられたり色々振り回される使用人からしたら大変手のかかる子供なのかもしれないのですが、お坊ちゃまの本心が分かっている読者からしたら可愛いなぁ~とつい思ってしまいます。
言葉遣いや言い回しも独特の雰囲気があって、時代の古さを感じさせます。
この時代のイングランドを舞台にしたBLはそれ程多くないと思いますし、この時代や古き良きイングランドがお好きな方には楽しめる作品なのではないかと思います。

2

わがままな坊っちゃまが可愛い

■坊っちゃまと主治医/若き坊っちゃまの悩み/ナニーマイラブ/坊っちゃまの探しもの/親愛なる初恋の君へ/坊っちゃま倒れる■
アダム・パスター(主治医)×坊っちゃま(コールウィル家の子息)

十九世紀末、イングランド北西部の片田舎。
天蓋付きのベッドの中で、病弱な坊っちゃまは今日も主治医を待っている。
実は坊っちゃまは、主治医のアダムに首ったけ。
老執事や乳母の心配をよそに、彼をオトす機会を虎視眈々と狙ってる。
今日も仮病で呼び出すけれど…?

我が儘で可愛くて、それでいて自分の言動が使用人さんたちに及ぼしてしまう影響についてもしっかりと自覚している憎めない坊っちゃま。
アダムとの関係はこのままプラトニックでいてくれ~。
話が進むにつれて縮んでいるから余計にそう願います。
もう本当にねー…1話目と他の坊っちゃまは別人です。
ってか坊っちゃま、バルコニーに立てこもるならせめてパンツ一枚身につけておきましょうよw
お尻丸出しでメイドさんに腕を掴まれている図は…www

執事・ナニー・メイドさんたちも良いキャラしています♪

■うさぎのダンス■
堤(会社員)×圭太(男娼)

ずっと探していた友人の圭太は…男娼になっていた。
人づてに情報を得た堤は“注文”し、部屋に呼び出す。
七年ぶりに会う圭太は兎を連れてやってくるが…?

現代ものだと思ったら不思議な話でした。
圭太が連れてきた兎は、ただの兎ではなくて「圭太の堤への思い」を閉じ込めたものだという…。
…両思いなのにねー…。
堤、もう一回探し出す根性見せろ、諦めるな。

2

19世紀末、英国の片田舎、おめでたいおぼっちゃんのお話

えー、坊っちゃまはおいくつなんでしょうか?
カバーイラストから考えるとローティーン?表題作では、主治医・アダムに迫るまでしていて、ハイティーンに見えるし、回を重ねるごとに若くなっている気もするし・・・
ま、あとがきでも述べられているので、縮んだり縮んだり伸びたりしながら成長しているということで。

で、第一話である表題作にて早々に坊っちゃまが告白し、アダムも受け入れて相思相愛のカップルとなってしまいます。
しかし、坊っちゃまが期待しているほどアダムはいつもいっしょにいてくれるわけではなくて・・・なんとか自分の方を向いてほしいものだから、あれこれ事件を起こしてくれるのでした。

それにしても、病弱で世間知らずでワガママと短所ばかりが目に付く坊っちゃんが、意外にも素直で思いやりがあって一途なので、この可愛い生き物を愛さずにはいられなくなってきます。
作品中に、「おめでたい坊っちゃん」という言葉が出てきます。
そう言われれば、確かにおめでたいお方です。

アダムだけでなく、執事もナニーも小間使いたちも皆坊っちゃんが大好きなのです。
おとぎ話とはちょっと違うけれど、ちょっとドキドキしながら温かい気持ちになれる、万人向けのお話だと思います。

同時収録の「うさぎのダンス」はちょっと難解な大人のお話。これってバッドエンド?

3

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