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愁堂 れな/熱砂の王と冷たい月(ラヴァーズ文庫)
純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 受:由(殺し屋)攻:ニヒード(王子)
王子と殺し屋のサスペンス?ラブものです。
由が男娼になりすまし、王様の命を狙いますが、王子に阻まれ、王子の愛人に・・。
王子のSぶりにかなり萌まます。
手錠プレイや、側近に押さえさせて強姦プレイ・・。
由も薄々気がついているものの、王子の手に落ちていくさまがなんともいえません。
個人的に気になる部分としれば由の上司の林と由の関係が気になるところです。
高階佑 さんの挿絵。
ユウ:
男娼、ユウに成済まして、王の暗殺の依頼を受けた刺客。
でも王ではなく、王子のナーヒドの接待をすることになり、
服を仕立ててもらって、京都に三日間動向することになる。
王の接待には、臨時の男娼が呼ばれて対応。
ナーヒドに、二転三転と振り回されて、目的を果たせず、イライラビクビク揺れる心情描写が凄く面白い。
林:極東担当の組織取り締まり役。
男娼組織に潜入したり、仕立て屋になったりで、ユウと接触、指示を出す。
ナーヒド:
好色家の王が、ハリウッド女優に産ませた第二王子。
切れ者、美貌。ユウの正体に気付いている?
自国まで、ユウを連れて行ってしまう。
どんでん返しが面白いサスペンスBL。
大好きなアラブものしかも高階さんの絵がとってもよい感じです。
ずっと本音を言えない主人公。だましている相手をどんどん好きになっていく
主人公。しかもエッチも満載。よい感じに仕上がっています
イドリース王の暗殺を依頼された由は高級男娼として潜入しますが、後一歩のところで第二王子のナーヒドに目的を阻まれます。由はそのまま男娼のふりをして王の暗殺の機会を窺うためにナーヒド王子の元に留まるのですが・・・。
アラブものの攻めというと金にものを言わせた暴君のイメージもありますが、こちらの王子様はなかなか賢くて、常に殺し屋の由の一歩前を行っているのが良かったです。由もしたたかながらギリギリのラインで王子様に絡め取られていく様が絶妙でした。エロも手錠、媚薬、車内と充実です。
アラブものの中ではかなりオススメかと。
細かいことを言うと色々あるんですが、この作品でよかったのは、終盤まで王子の本音がはっきり分からないせいで、適度な緊張感があるところかなと思いました。
王子がユウを傍に置くのは体の関係を持って気に入ったからなのか、それとも殺し屋という身元がバレていて、そばに置く方がユウの行動を掴めやすいからなのか?
とても優秀な殺し屋のユウなんですが、結構行き当たりばったりな所があって、ほんとにこれで優秀なの?と思う所もあるんですが、まぁそこは大目に見るとして…王子の抜け目のなさにはびっくりでした(笑)。こんな情報量、どうやって入手してるんだ?とそっちの方が気になったり(笑)。
高階さんの絵が美しくて、それにつられて読んだ作品でしたが、なかなか楽しめました。