• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作背徳の召喚歌

マルティッツ 男爵令息
アラン マルティッツの弟

同時収録作品【第一の供儀】金剛石の微笑

マルティッツ 男爵令息
アラン マルティッツの弟

同時収録作品【第二の供儀】トルコ玉のヤヌス

ヴィクター・ホープ 自称詩人の高等遊民 28歳
レオ・セミフェラム ?? 17歳?

同時収録作品【第三の供儀】青玉(サファイア)座の惨劇

ジョルジュ・ラティーヌ 俳優・脚本家・演出家
ピエール・ロスタン 元:絵のモデル・現:女装男優

同時収録作品【第四の供儀】アメジストの扉

宇佐美夏生 中学3年生
【ぼく】(姓名不詳) 中学2年生

同時収録作品【第五の供儀】黒い紅玉(ルビー)

デイヴ 少年兵・二等兵 18歳
ビル・バニング 白人兵・上等兵

同時収録作品【第六の供儀】黄玉(トパーズ)の牙

ジョセフ・ハーティー 歴史の教師
ルイス・スペンス 三号学舎在籍の学生

同時収録作品【第六の供儀】黄玉(トパーズ)の牙

ハリー・キャベンディッシュ 新任ラテン語教師
ルイス・スペンス 三号学舎在籍の学生

その他の収録作品

  • 〔予備門(ポータル)〕
  • 〔祭儀室(テンプル)で〕
  • 〔ふたたび、祭儀室(テンプル)で〕
  • 〔まだ儀式は終わらない〕
  • 〔さらに召喚は続けられる〕
  • 〔二柱の大悪魔よ……〕
  • 〔儀式の終わりに――〕

あらすじ

禁忌の愛に取り憑かれた兄と弟の地獄絵…。
誰をもその人外の官能の虜にする謎の少年の正体…。
血まみれ芝居の一座で繰り広げられる愛憎の惨劇…。
薄紫色に閉ざされた異次元の扉の向こうに足を踏み入れてしまった僕ら―。
背徳の召喚歌に惹かれて魔術師の庭園に迷いこんだ、美しき生贄たちの六編の物語。

※短編の転換毎に1~2ページの断簡が挟み込まれる。その流れが表題の「背徳の召還歌」へ繋がる。

作品情報

作品名
背徳の召喚歌
著者
朝松健 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
VelvetRomanシリーズ
発売日
ISBN
9784576931210
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

カレンさんの美少年が表紙の耽美ホラー

耽美ホラー小説
「妖しい禁断の香りに満ちた世界へ……六つの煌めく宝石に託して謳われた、媚毒をはらむ恐怖の物語。
禁忌の愛に取り憑かれた兄と弟の地獄絵(「金剛石の微笑」)、誰をもその人外の官能の虜にする謎の少年の正体(「トルコ玉のヤヌス」)など、煌めく宝石に託して謳われた、美しき生贄たちの媚毒をはらんだ6編の物語を収録する。」

▶私が読んだのは、電子版で、かれんさんの美少年の表紙です。
(BLACK DAHLIA、カレンさんの可愛らしい表紙絵につられてしまった。https://bit.ly/2IEd4eT)
★Amazonの中古本の価格、著者の稀少な異色ジャンル本なので、スゴイ高値がついてます。

ジュブナイル (juvenile)とは「少年少女向け」といった意味で、
ジュブナイルミステリー作家の朝松 健氏が、「飯の糧に書いた耽美作」ジュネものと評判なので興味を持ったのですが・・・不気味過ぎる。
著者のtwにも書いてました。ホラーだからブキミな訳だ。ttps://bit.ly/32HifBm
「書き下ろした作品はクトゥルー風あり、ポオ風あり、マッケン風あり、非常にバラエティ豊かなホラー短編集となった。」

宝石のように煌めく美少年と、宝石(供物)に因んだ短編集の一冊です。
脳に毒を注がれたような読後感が湧くのは、ほとんどが何かの供物と儀式に因む宗教性を帯びたタブーの毒を含んでいる内容だから。クトゥルフ神話が土台のようです。
この作品と比較したら、栗本薫女史のやおいモノは、娯楽作品と言ってもいいかも。栗本女史の小説は、マンガ的描写で読みやすく、遊び心があります。不気味じゃない。
---
★クトゥルフ神話:Cthulhu Mythos 
パルプ・マガジンの小説を元にした架空の神話。 20世紀に、アメリカで、創作として創られた、架空の神話である。これが作中では逆に、人類史の神話は太古からのクトゥルフ神話の派生であるということになっている。
(SF作家のしりとり遊びのような寄せ集め神話。)
---
★第五話に登場する美しい魔神 Tcho-Tcho
TCHO ( total cholesterol )とは、コレステロールのことです。
---
分かる人には、わかるギャグです。
内容が、表紙とミスマッチ。 理屈攻めで倒されそうな文章とブラックなジョーク。疲れちゃったよ・・読後、こんなに疲労感を感じたBLは、他に無いです。サスガ。

1

軸の在処

電子化復刊されると言う事で再読。
評者としては遅まきながらの感謝を捧げたい一冊です。
色々削ぎ落とした描写の中でこそ浮かび上がる関係性の
陰影もあるもの、とそっと囁かれた後にひやりと一筋
恐怖が走る。
それが人為的なものであるならば俗欲で何とか出来るかも
知れませんが、それとは対極的なものであるので
どうしようもない。
しかもそれは、人知を超えている故か時に美しく見えて
しまうのですからたちが悪い。
短編であるからこその硬質さを存分に活かした連作集で
あるかと。

萌え所の判断は読んだ方々の心に委ねます。
評者の判断は、恐怖小説として★4、BLとしては★3と
言う加減です。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP