強引に奪われて、愛されたいと感じるなんて。

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表題作仮初めの婚約者

ローレンス・アーサー・レドモンド 侯爵
原沢菜月 姉の代わりに来た資産家子息の大学生20

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「婚約者としての自覚を一晩かけて教えてやる」
オークションで姉が落札したのは、なんと英国貴族。姉の代理で城館に向かった菜月を出迎えた侯爵・ローレンスは、菜月に婚約者としてふるまえと傲慢に命令してきた。結婚は単なる契約で愛など必要ないという彼に菜月は戸惑うが、冷たい態度とは裏腹に口づけは熱く激しかった。共に過ごし、その不器用な内面を垣間見た菜月は、彼に惹かれ始めていた。ローレンスは姉の婚約者(もの)なのに――。だが、婚約披露会の夜、彼の逆鱗に触れた菜月は強引に抱かれてしまい!?

作品情報

作品名
仮初めの婚約者
著者
秋山みち花 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773085280
2.5

(6)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

思った通りの、テンプレ王道花嫁でびっくり!

花嫁モノ苦手でほとんど読んだことがないんです。
ある種アラブに似て、いきなり「お前は俺の花嫁だ(今回は婚約者)」とか言って女装させて強引に抱いてしまって、受けちゃんはだんだんと攻め様が好きになり、攻め様も受けちゃんによってトラウマなどを癒され、そして受けちゃんのピンチを王子様の様に救い、誤解が溶けてハッピーエンド?
と思ったら、まんまそれを地でいく王道でびっくりしました@@!
後書きを読んで納得、王道を目指したそうです・・・
こういうのって、受けちゃんがどうしても女の子に見えて、萌えるかって言うと複雑デス、、
むしろ、無垢な子を調教しちゃう淫靡さとか、背徳感とかの要素がはいっているほうが萌えるんですね、きっと自分。

きっかけは英国の侯爵が、横やりを入れる親族に反発して、友人の戯言を実行してオークションで自分の婚約者としての立場をオークションで競り落とさせたことです。
それが主人公・葉月の姉だったのですが、
初面会の日、仕事が忙しくて行けない姉に変わり代理で葉月が顔見せと行けない謝罪だけのつもりで行ったのに、「お前が姉の身代わりで来たんだな」と・・・
トンチンカンな侯爵の言葉からの始まりのお話でした。

設定をそのまま素直に受け取ればいいけれど、このお姉さんありきだったので、2人は結ばれるんでしょうが、何ともお姉さんいい加減w
侯爵が「今日の招待は、オークションでの婚約を完全なものにするためのものだ」とか言ってるんで、おい、それは契約してなかったのか?招待受けただけでなにも話してないのか?とか、
それを姉にきちんと伝えられない、姉に圧倒されている葉月に、この子何なんだよーーとw
それには、姉や父親に強く発言できない負い目みたいのもある、という葉月の設定もあるのですが、いくら姉の婚約を破談にしたくないからと思ったとはいえ、侯爵がそういう発言をしたってことは、すぐ姉に伝えて仕事を放り出してもすぐ来いっていうべきなんじゃないか?と思ったのです。

侯爵のトラウマを葉月が溶いたっていうのも、あいまいでよくわかりませんでした。
でもまあ、お互いが惹かれたってことなんでいいのかな?

逐一突っ込まなければ、王道で悪いところもなくそこそこいい作品なのかな?
とにかくお姉ちゃんありきだしww
でも王道にのっとり過ぎて、何か大きな特徴というのはなかったような、あるとすればお姉ちゃん?
・・・って、どんだけお姉ちゃんにこだわってる?自分(爆!)


0

物足りない。

オークションでセレブのフィアンセの座を射止めた姉に代わり、そのフィアンセの元を訪れた菜月。
姉に頼まれ無碍に接することもできず、代理であれフィアンセならばそれらしくしろとベッドまで共にすることになってしまい…。

身代わりモノ?
花嫁モノ?(フィアンセだけど)
そんなところですね。
前半は正直ちょっと物足りなさを感じる部分もあったんですが。
ある意味、無理矢理?関係を結ぶような感じになるのかなーと思ってたんですが、それほど抵抗がないんですよね。
ま、姉の代わりではあるけれど、その姉には恩があって恩を仇で返すわけには…みたいなところもあるので。
少し強引なローレンスのやり方にも結果的には従ってしまって。
あと、物足りなさを感じてしまったのはきっとローレンスがそれほど強引に抱いたわけじゃないからかも。
もう既に愛情がすごく感じられて、どちらかといえば優しい抱き方だったような気がするので。
しかし、後半は少しずつせつなくなっていきます。
日々ローレンスと過ごすうちに自分の気持ちに気付く菜月。
そして、迫り来る期限の日、姉の来訪。
やさしくされればされるほど、自分のものではない、これは本来姉に向けられるべき愛情、自分はただの代わりでしかないと思い詰め胸を痛め逃げ出して…。
ローレンスがあっさり姉にカミングアウトしたのかと一瞬びっくりしました。
あんなふうに身内に打ち明けらけたら困ると思うんだよなぁ。
結局、ぼやかしてましたがあんだけいえば賢いひとならわかりそうだと思う。
あとは菜月が怪我した時のローレンスの豹変ぶりにびっくりしてしまいました。
さっきまであんなに怒ってたのに、まるで取り乱すかのような。
そこで恋を自覚した!とかならわかるんですけどねぇ…。

0

身代わり婚約者

王道ロマンスです。『身代わり婚約者』です。

しかし、秋山さんは『身代わり』がお好きですね。まあ、次々読んでる私も決してキライではないですが。
秋山さんの『ベタ甘王道』は、(作品によって好みは分かれるけど)なんだかんだ言っても結構好きなんです。

オークションで『英国侯爵の婚約者』の権利を競り落とした姉の身代わりでやって来た菜月(受)。

それにしても、今まで『身代わり』ものは数え切れないくらい読んで来ましたが、ここまで突飛というか斬新な理由付けは初めてだ。

ローレンス(攻)と菜月は、もう冒頭の出逢いのシーンからまったく会話自体が噛み合ってません。

設定はもう『こういうもの』と思っているのでお決まりの展開でもいいんですが、ラブ面が・・・

秋山さんの攻キャラクターにホントよくいるタイプなんですが、ローレンスがやっぱり人の話を聞かない。
ちゃんと会話してたら、しょーもない誤解・すれ違いの大半は解決だろ!

そして、Hへの流れがなし崩し過ぎてついて行けませんでした。
今更言うまでもないくらい『(誤解から)カッとなって無理矢理』っていういつもの秋山さんのパターンそのままなんですけどね。

どうせ『王道ロマンス』なら、せめてラブ面だけでもあまあま・ほのぼのの方が好みなんだけどな~。

実際、H関係を除けば設定もストーリーも別に悪くはないんですよ。
『王道一直線』の分、余計なことは考えずに安心して読めるんです。

正直なところ、すごく好き・面白いとは言えませんが『こういう設定の王道ロマンス』と思えばこんなものかと。

ただ、菜月の姉の存在をあまりにも都合よく使い過ぎてませんか?という気はしました。言うことが変わり過ぎ。
菜月も言ってましたが『だったら最初からそう言え!』と私も思った。


あとイラストなんですが・・・
街子さんの絵柄はむしろ好きなくらいなんですが(ただ、挿絵としては微妙と思うことが多いんだけど)、菜月のイメージはまったく違いました。
特にあの髪型はちょっと・・・しかも振袖姿でもそのままですか?

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