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異色というかマニアックというかアバンギャルドというかやっぱりニュータイプ？
作者名は尾伊しばこさんのＢＬ用のペンネーム。
「未来少年」で配信されていた作品の単行本化です。
この本ものすごくマニアックでディープ、しかし全くエロエロでない！
本の帯はいつものエロ煽り文「お金のためならアナルも許す淫乱王子!!」「エロすぎ進化論ニュータイプBLの登場!!」アソコ解禁版
とあるのですが、一見エロを煽っておきながら、実はエロじゃない見せ処なんですよ。
題名で大体もうそれがはっきりと明示されている。
妊娠出産、おっぱいミルク、擬人化etc...リバも複数もあります。
愛を描くという作品とはちょっと違うモノが多いので地雷のある方は要注意かも。
でも、斬新で自分はとても好き☆
新鮮・斬新という意味では「神」を付けたい。
表題該当【ド・es】
金欠で楽に稼げるバイトを探している武山が見つけた、１週間60万というあやしげな研究の為の被験者というバイト。
そこで行われた事とは・・・
参加した６人に３人ずつ囚人と看守の役割を割り当てる。
着替えた途端すぐその役割に溶け込む５人と違って武山は囚人になりきれない。
苛めの対象となった彼に優しくしてくる看守役の瀬川だが、実はこれはほんの始まりだったのです。
心理実験ですね。
武山が性的苛めを囚人からも看守からも受け、彼がどう変わっていくのか？
精神的追い込みの手段としてエロがあるだけで、エロを見せるための苛めではない。
しかして１週間後…
ダークな性的には痛くないのですが、精神的に痛い作品です。
【男が出産する時代】
これはズバリです♪
少子化になった国の政策で、男児出産プログラムに選ばれた男性は妊娠出産しなければならない。
遊び人の藤原一貴に、とうとうその案内が来て、24時間以内に受胎しないとチンコがもげると脅されて、切羽つまった藤原は付き合っている男に連絡を取る。
駈けつけたのは、やんチャな須河晴臣と真面目な司。
かくして二人の子供を妊娠することになる藤原ｗ
結構この二人子煩悩で二人でバチバチ火花をちらしながらも出産に期待して色々一貴を大切にする姿がある。
真面目な司が変態はいって赤ちゃんプレイに走ったり、この話はかなり愉快です。
この攻め二人のキャラが対象的で愉快なのですが、カバー下の漫画にもなって更に楽しめます♪
【営業0.03ミリ部♂】
コンドームの擬人化・・・というよりも新型コンドーム。
いや人型オナホ？擬人化といってもこれはもうセックスドールの類では（爆）
靴の営業から突然進開発部門の営業に回された岡嶋。
開発室の責任者にみせられたそれが新型コンドームの近藤君。
かくして、岡嶋は近藤君の営業に出かけるのでした。
指先からローションが出るとか受けも攻めも出来るとか、岡嶋が自分で体験して、どうしても売る為に客に体験させてみたりとか、近藤君がいかに素晴らしいかな描写もさほどエロくはないのだｗ
開発責任者の変態具合が実は注目なのですよ♪
近藤君に３P用にお尻の穴を二個つけたりとかｗｗｗ（おおー！）
趣味と実益なお話
【男乳♂搾られる快感】
これもダイレクトな題名ですね♪
小説でおっぱいミルクは結構沢山出てきましたが漫画は自分、ひょっとして始めてかも？
突然母乳が出てきた会社員の窪川。
気もそぞろで仕事でミスをしたり上司に叱責され、新人で仕事のできる安芸と比較されて落ち込むのだが。
ある日知った安芸の真実！
乳の確認をするのに毎日トイレだと～と場所を変えた所ばったり、哺乳瓶で飲みモノを飲む安芸と遭遇！
需要と供給が結びついて・・・という話。
岡嶋のヘタレな姿が何故か魅力的☆
ちょっと絵は不安定なんですが、独特の雰囲気と独自性があっていいな～と思える作品で作家さん。
怒涛の10倍返しインタビューは、読むだけで疲れちゃったｗ
変なBLの見本市。
監獄ロールプレイング物である表題作が「普通に見える」位、
変な設定のBLばかりが並ぶ本です。
表題作はSMの利いたエロですが、いかにもピアスって感じがします。
実際にはピアス掲載作じゃないのですが、ピアスっぽいです。
まずは「男が出産する時代」
妊娠しなければ「もげます」
これが男にとってどんだけ恐いか・・・（ノД｀）
こんな脅しをかければ人類総ホモ化も簡単でしょう。
藤原一貴ははなっからホモだったので男とのエッチに抵抗感なく
するっと３Pになってますが、これが抵抗あったらどうなるか…
という割合シビアな続編が未来少年に出たばかりでこれが入るのかと思ったら
そうではなかったようだ。残念。
その代わり描き下ろしの続編が追加されたのが「営業0.03mm部」
シリコンでできた生きて動いて喋って攻め受け両用のコンドーム・・・（苦笑）
いや、いつかできると思いますけどね。
コンドームは売れないマンなんですかぁ？なんて言ってくる課長のキャラクターも含めアホさ爆裂です。
「男乳♂搾られる快感」
も絞られるのが可愛い子でなくくたびれたおっさんというのが何とも。
相手ももともと哺乳瓶でミルク飲んでるような変態さんで破れ鍋に綴蓋？
えーい、お前ら勝手に幸せになっとけ、でもちょっと変、こわっ
な印象を強く思う本です。
心理的な作風
読み始めてすぐに気が付くのがスタンフォード監獄実験でしょうか。
特定の状況下におかれた人間の心理変化を題材にした映画などを思い出して
妙にデジャブ気分を味わってしまったからなのか、BL作品でお目見えすると
知っている心理実験ゆえに新鮮味が無いし、ジュネなのにエロもいまいち。
エロが苦手な人にはちょうどいいのかもと思いつつも萌えは感じない。
男が出産する時代は24時間以内に子どもを作らないとアソコがもげてしまう、
そして男なのに妊娠できるDNAプログラムが既に組み込まれてる、
そんな奇想天外な内容です。
電子配信では既に「男が出産する時代２」が配信されているのですが
かなりマニアックな作品ですので好き嫌いは出ると思える作品でした。
ラブがほとんどない
司馬さん初コミックスだそうです。
４つのお話が収録されているのですが、その中の「男が出産する時代～少子化対策♂国家プログラム～」だけ先に電子書籍で読んでいました。
収録作品中では既読のこの作品が一番良かったかなという印象です。
私はＨにラブがないと萌を感じないのですが、収録作品のほとんどは強制やお互いに気持ちがないＨなので、その辺は苦手な作品が多かったです。
絵柄的に少し陰気な感じがするのですが、作風がそんな感じなので違和感はないかな…。
作風はＢＬの中ではかなり異色な部類に入るのではないかと…。
最初に収録されている「ド・es」は収録作品中では最も痛い作品だと思うのですが、強制のシーンが続くので苦手な方は要注意かと思います。
後悔
ある程度のあり得ない・くだらない設定でも読めるんですが、この本は何か…ダメでした…。
私はあまり面白いと感じませんでした…。ちょっと、買ったことを後悔しました…。
人それぞれだと思うんで、ご参考程度に…！
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