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貴公子と二度目の恋

kikoushi to nidome no koi

与贵公子的第二次恋爱

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表題作貴公子と二度目の恋

十条春磨 尊王攘夷派で都を追われた公卿 27才
白渓光珠 春磨の隠遁先の公家の出の僧侶

その他の収録作品

  • 月下の約束
  • あとがき

あらすじ

僧侶の光珠は、ある男の世話役を命じられた。その名を、十条春磨。その雅びやかで雄々しい姿に目を奪われるが───。

作品情報

作品名
貴公子と二度目の恋
著者
綾乃あや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775521267
3.5

(4)

(2)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
13
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

実は理想的なお坊さんBLでした。

新刊チェックで、あらすじを読んだところ、お坊さんBLのようだったので、
また、いつもの書店で特典が付くということで、予約して購入しました。

予約前は表紙絵がまだ公開されておらず、表紙絵が公開された時は
お坊さんの雰囲気が全く感じられなかったので、もしかして間違えて
注文してしまったのか?または内容が変更になったのか?と少しヒヤッと
しましたが、カラー口絵はお坊さん姿の光珠さんと烏帽子の春磨さんで、
一安心しました。

幕末から明治にかけて激動の時代を駆け抜けるような展開でした。
歴史は好きですが幕末など戦乱の時代は苦手なので、何となく雰囲気を
掴んで楽しく読めたら良いなと思いながら読みました。

受けの光珠さんは、剃髪でお坊さんの姿から短髪の洋装へ、
攻めの春磨さんは、烏帽子姿の和装から短髪の洋装へと移り変わりますが、
光珠さんも春磨さんも、どの姿も全て好みの髪型と服装で、
中身だけでなく外見も目の保養になりました。

控えめな感じで、一途で健気で、芯が強く、春磨さんのために犠牲になったり、
役に立ちたいと向上心のある光珠さんに好感を持ちました。
春磨さんは、理性と執着が適度で、光珠さんに対する愛情がとても伝わってきて、
好感を持ちました。

前編で、お役人たちが御用改めと寺に乗り込んできた場面で、
光珠さんの機転と、とても色っぽい姿、光珠さんと春磨さんの
演技に見えない演技に、一番 悶えて萌えました。

あとがきによると、時間軸だけでなく、結構、史実と絡めているということですが、
きちんと調べた上で描いているのを知り、先生に対して好感を持ちました。
また、「奈良華族」がキーワードということで、ここで奈良華族について
初めて知りましたが、簡潔な説明で分かりやすかったです。
あとがきを読んだことで、作品がより奥深く理解することが出来て、
作品がより味わい深くなりました。

今回の評価は、「萌×2」と「神」で非常に迷いました。
粗筋のみの情報だけで初めて読み終えた時は、迷うことなく「萌×2」評価でしたが、
あとがきを読み、レビュー作成の際に確認のために何度も読み返しているうちに、
物語の内容や展開、人物設定、絵など、不快に感じたり苦手に感じたりする要素が
全く無いことに気づきました。
私の萌えを刺激したツボの種類が多いだけでなく、その萌えツボも、
萌え度の高いものばかりで、先生の下調べがしっかりと作品に活かされていて、
土台がしっかりとしていると感じ、客観的に見ても、私の理想のお坊さんBLに
当て嵌まることに気づきました。
そう思い始めたら、これは「神」評価に値するのではないかと迷いが生じ始めました。
レビュー投稿後、しばらく経って読み返した時に、過大評価になっていないか
という懸念がありますが、現時点では「神」評価にならない要素が
全く見当たらないため、最終的に「神」評価にしました。

1

健気に相手を想う気持ち

幕末の時代背景に翻弄される公卿と僧侶との恋、切なく健気な僧侶の心、
相愛なのに時代の流れに引き離される展開、でもその想いは消えることなく。
僧侶姿の剃髪姿も麗しい光珠と尊王攘夷派で都を追われた公卿の十条との切ないラブ。
もちろん最後はハッピーエンド展開で結ばれる恋のお話です。

歴史的な背景に疎くても特に問題なく読める内容で、歴史的な史実と絡めて描かれていて
時代の流れを感じさせる浪漫もあります。
相手を思うが故に身を引くように健気な愛を捧げる光珠。
その光珠に裏切られたのかと思いながらも忘れる事が出来ない十条。
最後は良かったねと思える内容で楽しめました。

1

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