狼を狩る法則

ookamiwo karu housoku

狼を狩る法則
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神13
  • 萌×215
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
10
得点
140
評価数
34件
平均
4.1 / 5
神率
38.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
モノクローム・ロマンス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784403560149

あらすじ

狼で獣医のチェイトンは「メイト」に会える日を子どもの頃から楽しみにしていた。
メイトは、会った瞬間にわかるんだ。
そんなある日診療所に一匹の狼が運び込まれ、チェイの心と体が反応する。
この感覚、間違いない、ドアの向こうに運命の相手が。しかしそこにいたのは傷を負った美しい男だった。



著者:J.L.Langley

表題作狼を狩る法則

チェイトン・ウィンストン 30歳 獣医 人狼
キートン・レイノルズ 25歳 教授 人狼

評価・レビューする

レビュー投稿数10

異文化の風を感じました

ちるちるの記事で紹介されていたので読んでみました。

女の子みたいな受けは苦手なのですが、この作品の受けは小柄で可愛らしい見た目でありながら、かなりきつい性格で、人狼としても上位、という設定だったので拒否感なく読めました。

メイトが決まっているというのも、好きになるまでの過程も重要なのに!と初めは不満に思いましたが、それは杞憂でした。
攻め、受けそれぞれに不安や問題があり、2人でそれを乗り越えてだんだん関係が深まっていく様子がたっぷり見られます。

リバがあるので、受け攻め固定派の方にはおすすめ出来ませんが、もともと大好きな私にはとても嬉しかったです。
そこまでの流れもとても自然で、攻めに対する受けの気持ちがとても伝わって来ました。
というか、もともと攻めがどちらもやることに抵抗なさそうな描写があり、そこもすごく新鮮でしたし好感が持てました。

全体的に、主人公カップルがとてもラブラブでハッピーエンドなので、とても幸せな気持ちで読み終わることが出来ました。
あまりにもラブラブで、とにかく2人にはドアの鍵にもうちょっと注意を払って欲しいです(笑)
個人的には、続き主人公の友人カップルの方が気になるし多分好みなので、続きが気になってしまい、早速続編を注文しました。

が‼︎ただ一点‼︎
とても美しく、素晴らしいイラストなのですが、攻めが褐色でない点が非常に非常に不満です!!!!!!
文中でも白人である受けと、先住民である攻めの肌のコントラストに触れられているにも関わらず、カバー以外のイラストはどちらも同じ肌の色でした…
キャラクターの見た目は好みなだけに、褐色好きとしては残念です。

2

ひよこ☆ぶた

すみません、攻めに対する受けの気持ち、ではなく、受けに対する攻めの気持ちが〜でした…

あと、この作品、麻々原先生がコミカライズされるようですね!
こういった、日本のお約束通りではないお話が更に広く読まれるようになるのは嬉しいです。

幸福感と充足感

勘違いして次巻を先に読んでしまったのですが、そちらで当たり前のように「人狼」である設定が盛り込まれていたため1巻目に詳しい説明があるのかと思いましたがそういう事もなく…。
こちらの1冊目でも当たり前のように主人公2人は生まれたときから人狼という体で始まっているのですね。
日本では馴染みがないですが、これはこういうものなんだ、と割り切ってよまないとなのね、と思いました。

読んだ感想としてはなんて幸せそうなカップル!って感じです。
誰かをこんなに欲しくて欲しくて一緒にいてずっといちゃいちゃしていて、本当に本から溢れそうな充足感と幸福感にちょっとあてられてしまいました。
よくあるカップルという感じでもなく、キートンは外見は可愛いのに強気で癇癪持ちという設定が非常に楽しく、チェイが手を焼いている様が面白くておかしくて仕方ない。

出会いから始まり、自分はゲイだけどチェイはそうじゃないからとネガティブなキートンを口説き落とすまで、その恋愛になる過程がしっかり描かれていて、それも非常にきゅんとする感じで人狼というファンタジーを抜きにしても十分恋愛モノとして楽しめる作品です。もうこ続きの2人が本当に可愛くて仕方ない!
勿論それだけで終わらず、後半は厄介事に巻き込まれ、きちんとファンタジーで事件性のある部分も保っていて、最後まで飽きずに読めました。

本当、この2人何度いちゃいちゃとするんだ…と思いましたが。
このセックスシーンでの楽しんでいる感じ、色っぽさも勿論あるけれど羞恥心なんてものはなく本当に楽しんでやってる、って感じは海外独特な気がします。日本の小説は羞恥を残すのが美徳としているところがありますね。
こういう感じは他の海外小説を読んでも思う長所だなぁと思います。
しながら何度も笑い転げるなんて。後半の、キートンの実家でしていてベッドから落ちて笑い転げて、父親に「子供たち、もうそろそろ寝てくれないか」って言われるシーンが本当に可愛いかったです。
家族の了解を得ようとするところも海外小説によくあるシーンなのかなぁと思います。

ちょっと驚きなのは、これリバなんだ…てことですね。
リバは自ら好きで読むことはないんですが、この2人はあまりにメイトとしての充足感・一体感が完成しているので殆ど気になりませんでした。
どっちがどっちの役割というよりも2人で気持ちよくなっている事に読み手としての満足感を味わえた。

最初、嫌なやつとして登場するレミですが、2冊目を先に読んじゃったので殆ど怒りもわかなかった事がちょっとネタバレ的に残念だったなぁと後悔しました。

このシニカルでユーモアのある台詞回しも(翻訳者様の腕のおかげでしょうが)海外独特のものだと思います。
やっぱり海外小説いいなぁ~。

4

年の差体格差がツボ

翻訳物を読むとよくある表紙の折り返し部分の登場人物紹介。
わたしはカタカナ名前を覚えるのが苦手なので(多分漢字の字面で覚えているのですね)、こういう仕様はひじょーに助かるのですが、こちらの作品にはそれプラス麻々原さんのイラストつきの紹介もあって、とても親切設計でございます。
表紙も、麻々原さんのシンプルなイラストが翻訳物にはピッタリです。

********************
攻めは獣医のチェイトン(チェイ)、30歳。
実は人狼で、子供の頃から自分のメイト(伴侶)はネイティヴアメリカンではないと確信していました。

受けのキートン(リトル・ビット)はプラチナブロンドの、美しく天使のような容姿の持ち主。
人狼で、とても25歳には見えない大学教授。

受け攻めと書きましたがリバが一回あります。
********************

訳者さんのことはまったく存じ上げないのですが、この方の訳し方はわたしには合っていたんだろうと思います。
BL以外の翻訳物は読んでいますが、とにかく翻訳が自分に合わないとかなり読書が苦痛となります。
こちらの翻訳をされた続き冬斗さんの書かれた地の文は、情景が頭にふわっと浮かびました。
プロローグ部分はチェイの幼少時の様子なのですが、そこだけでこれは読めるなと確信できましたねえ。
ふつうのBL小説ならばとっつきが悪くてもとりあえず読めないことはないのですが(なんだかんだと展開は読める内容が多いので)、翻訳物はその辺りが訳者さんの違いでかなり好みも色々で、これから読もうと思われている方はどこかで試し読みが出来ると良いですね。

舞台はニューメキシコ。
一言で言えば人狼のお話です(笑
チェイの所屬する人狼の縄張りの付近で密猟者に襲われ、保護されたキートン。
キートンは白狼でチェイたちとは種族が違うらしいのですが…
そうかそうか、人狼の間でも人種って難しい問題なんだねえ。
まあ、主に難しくしているのは群れではなく、チェイのママなのですが。
そして、人狼には必ず神様が決めたか遺伝子にインプットされてるか不明ですがメイトという伴侶がいて、出会えるかは運次第。
出会えないまま終わる人狼も多いといいます。
子供の頃からメイトを待ち望んでいたチェイの前に現れたのが、キートンだったというわけです。

チェイがもう「可愛い」とか「ベイビー」とか吐きまくりでして、わたしはその手の甘いセリフ大好物なので自分が言われているかのようにニヤニヤしちゃいます。
顔合わせればチュッチュやハグや弄りあいをしている、出来上がったばかりの幸せオーラ出しまくりカップルにありそうですねえ(苦笑
まあ、そこに動物の血もプラスしていますので更に発情しまくりです。
ただ、そういうシーン自体にあまりエロスはなくて、必要なシーンなので入っているという感じでしょうか。
無理やり感はありません。

カミングアウトについてもリアルに書かれていました。
人狼のメイトだからちょっと普通の同性愛のものとは違いますが、伝えること、拒否されること、受け入れられることの心情が書かれています。
リアルなBLが嫌いな方もいらっしゃると思いますが、わたしは好きだなあ。
父親は最初から自分も人狼ということで、メイトという存在の絶対的な大きさを理解していましたが、ママ(彼女は人種についても色々ある人なので)や幼馴染みは違います。
キートンに惑わされたと感じ、激怒します。
そんな幼馴染みが後半事件の渦中の人となり、運命を変えることが起きるのですが、これは次巻へのプロローグなのでしょうね。
次巻の主人公なので。
まあ、幼馴染みの怒りの溶け方はともかく、ママの方はいかにパパが手を尽くしたか読者には語られないので唐突感は否めないですが、家族ってこんなものなのかもしれませんね。

まずリバがひじょーに苦手なので、手を出すのに躊躇していた作品でしたが、もっとはやく読めば良かったなあというのが感想です。
リバ自体も一度だけで、しかもそれはまったく未経験なキートンに経験させてやりたいというチェイの愛でしたし。
こういう辺りもふたりが紙の中の人物なのに、本当に生き生きしていて大好きな作品になりました。
わたしはアメフト好きなので、序盤趣味の話の時にチーム名が出ただけでも小躍りしました(笑

3

海外作品もなかなかである!

麻々原先生の素敵な絵に惹かれて購入。
あ、これはもしかして以前読んだ「王子は伯爵に恋をする」と同じ作者か?気付いた時には、同じ勢いのある文章に、気持ち良くグイグイ読み進めていた。
前作も大層気に入ったが、今作もまた違った発見があり大変楽しめた。
この作者さん、大好きである!

Hの仕方もやはり日本とは違うが、そうか、、、そうくるのか、、、と感慨深い。
だけど、思いやりのある人と自己中の人と違うのは、西洋でも東洋でも同じ事だな、と思わされた。
チェイのキートンへの愛、キートンの戸惑い、久しぶりに心地よいジリジリ感を堪能できた。面白かった。やっとうまくいったと思ったら、今度は命を狙われるし!
けど、そこまでシリアスタッチではないので、本当に優れた娯楽作品に仕上がっているのです。

私事ですが、今長男が英国に国費留学してるけど、送られてくる友人たちとのばか騒ぎしたり、スーツを着てしかつめらしい顔をしてるパーティの写真等を見てると、皆同じ人間だな~と愛しさがこみ上げてきます。

しかも狼!
結局、男も女も日本も海外も人も狼も?、一生懸命生きてる、生きようとしてるのが愛続きしいんだな、と結論付けれる作品でした。
元気になれて、狼になりたい、、、と思わせてくれる作品でした。
是非ご一読を

4

集約された滋味

本文約410ページ分に少々怯んで対峙しましたが、
かなり心地好い疾走感と共に読み終えました。
作品の傾向としてはロマンス七割推理小説二割
社会小説一割と言う手応えでしょうか。
ロマンスの部分と社会小説の部分が重なったりも
しますので読み手によってはその辺が若干変わって
来るやも知れません。

本邦ではメンズロマンスと位置付けられて刊行された
本作ですが、原著者のラングレー氏は自らを
ゲイロマンス作家と名乗っておられる様子。
その辺りの拘りがカップリングの二人の関係に
血肉骨格を与えているのでしょう。
お互いに対する賛美の言葉の応酬には読んでるこちらが
こっ恥ずかしくなりますが、そう言う応酬をする程
お互いを求めていたんだねと言う事で一つ。

BLのお約束とは別腹と考えて読むとかなり美味しいかも。
日本語で訳されてはいますが元々は西洋料理ですから。

4

翻訳ものだけあって洋画みたいな雰囲気

攻めは、浅黒い肌で体格がよいネイティブ・アメリカンな男前。さっぱりとした性格だけどいちゃいちゃ好きっぽいわんこなかんじ。ストレート。
受けはプラチナブロンドできれい系。ちょっとツンだけとエロいことにはそれなりに積極的。童顔。ゲイ。リバっぽい描写あり。
もともとストレートの男が、運命めいた絆により、男を愛するようになるっていうのがポイントの話だと思われます。

雰囲気が洋画っぽいところが特徴です。作者がアメリカ人の方なのであたりまえではあるのですが、ちょっとした文化や行動様式とかが違うため、まるで洋画を見てるような雰囲気を感じられたのが、個人的にはとても楽しめました。
ただ、作中のアメリカンジョークはあんまり笑いどころがわからなかったけどw
また、この話が特別なのか、他もそういうものなのかはわかりませんが、愛情表現や恋愛のあり方が日本のBLよりストレートでオープンな印象を受けました。
話の筋は、日本の一般的なBLよりエロが頻発するものの、基本はストーリー重視。
アメリカ映画では、トワイライトなどをはじめ狼男を題材とした話がよくありますが、多分作者がそういうのに萌えて書いた続きんだろうなという気がします。
多分あるある設定だという気はするのですが、作者が設定萌えしているんだろうなということが伺え、そういう部分に凝った作品が好きな自分は好感が持てました。

話はとても楽しく読めましたが、カップリングの攻め受け設定がそれほど好みでもなかったので☆3つの「萌え」評価としました。
さっぱりわんこ系男前攻めと、きれいめで気の強い受けが好きな人は、すっごく楽しめると思います。ただしリバるので注意が必要ですが。。

一番書いておきたかった要素ですが「これはもしかしてスピンオフになるのでは…?」と思われるカプが作中で発生するということです。
そして、おそらく受けになる人が、根性悪の乱暴もので男前系の見た目といった人物。
性格の悪い受けが大好物の私としては、そのカプが続編で描かれることを非常に期待しています…!
性格悪い受けが好きな方は、とりあえずチェックしておくとよいと思います。

3

リバはこうでなくっちゃ

アメリカじゃあ、人狼ってポピュラーなのかな?
狼の存在自体がそれだけ身近ってことなのかな。
人狼が、普通に人間にまじって生活しつつ、人狼のコミュニティもちゃんとあったり、
人狼の血で人間を人狼に出来たり、
伴侶は抗えない本能って言うか運命みたいに惹かれあって決まるとか、
そういうのって、アメリカじゃあ基本教養みたいな、お約束的な物があるのかなぁ。
それはさておき、
お話自体は、ラブストーリーの基本・王道、ロミジュリ物。
ただし、ロミオはネイティブアメリカンの黒い狼、ジュリエットは白人で白い狼の王子様。
本能がメイトだと呼び合っているのに、片方は、本能の呼び声に忠実に今までストレートだったのが性別の壁など物ともせずに迫るし、方や過去の失恋の痛手からゲイの自分とストレートだった相手とはうまくいくわけがないと運命の呼び声から耳をふさごうとする。
そんな二人が運命を受け入れて、愛し合うようになる。
そして、本当の運命の相手だから、たとえ男同士でも、69でも、リバでも、ドンと来い。
本当に愛し合っているから、リバるのは当然というか、必然。
そうよね、
リバはこうでなく続きちゃ。

あと、翻訳物だからか、性器をペニスとか陰嚢って普通によんでいるのが好ましい。
こうよぶとBLって言うよりポルノって感じもしちゃうけど、BLの、肉茎はまだギリギリアリだけど、屹立だの雄蕊とかなんとかって呼び方、あんまり好きじゃないのよね。

7

同人誌っぽいと感じてしまったー;

リバの発想や受けもアソコがでかいなどはニッポンのBLしかしらない身には新鮮でした。
アソコが硬くなった、反応した、が、シツコイほど書いてあるのは、輸入物だからでなくおそらくこの作者のクセなのだろうなと思います。

読み始めてかなり早くに「同人誌みたい…」という気分になりました。作者が自分のこしらえた設定とキャラにほれ込んでて、ひたすらいちゃいちゃを書いてるだけ、みたいな~;

話として受け(一応)のキートンが狙われてて、狙ったのはだれそれだった、って筋は一応あるけど。謎解きというほどのものになってないし、先がどうなるの?というドキドキ感がなかった。

主人公2人が、さいしょっから「メイト」っていう運命の相手となっている設定のためか恋する心理を楽しむこともできなかった。(ゲイである受けキャラのほうの引け目は描写されますが)。

重要性のない端キャラがゲイ(同性が「メイト」であるという事態)になるくだりにいたっては、1冊の中で不要、バッサリ切れるだろう感がしたし…このキャラで「続きをよませて」っていわせたいの?営業?それとも「キャラが好きで書きたいから書いた」なの…わたし続きは、良い印象を持てませんでした。
(修正:もしかして本国では最初からシリーズ物として刊行が決まっていた等の事情があったのならすみません、マトハズレ!わかんないまま、余分だよねって思ってしまったものです。)

キャラにさほど魅力や関心を覚えなかったわたしには、ストーリーも、心理描写もなんだかなあ(←なんだ、母のいきなりの変心)、と。

この作品は出てくるキャラが好きと思える人にしか面白くないお話だと思います。逆にいえばキャラを好きになればライトに楽しめるのだろうな、と思います。

4

あ、半人半狼って…そういう…

実にエロ爽やかで可愛い人狼ファンタジー+事件もちょっとなお話でした。

チェイ(基本攻)は子どもの頃からメイトに出会えることを楽しみにしていました。
メイトとは人生の伴侶で、基本的には人間の女らしいです。出会うと理屈なく「わかる」ものらしい。
そんなチェイの動物病院に傷ついた白狼が運び込まれてきて…
もう扉の向こうからビシバシと「わかる!」この扉の向こうにいるのはもしかして!!
……という感じのファンタジーです。

チェイはストレートでキートン(基本受)はゲイ。
しかもキートンから見るチェイは非常に好みな男で喜ぶわけですが、チェイはキートンが男だということだけで少し困惑するような顔をしてしまう。
キートンは可愛い顔して癇癪持ち。最初はうまくいかないかも、と思わせておいて
結局はフェロモンが勝っちゃうわけですよ。
散々チェイはストレートと表現されているんですが、「昔はがっしりとした体つきに惹かれてきた」と書かれている部分があるので、バイのケがあったんじゃ…と思わせる。
それでもほっそりしたキートンには当てはまらないので、どうしてだろうという困惑があります。

続き
とにかくフェロモン勝ちです。チェイ側の葛藤がほとんどないw
逆にキートン側の葛藤のほうが多いです。やはりゲイというのはマイノリティで差別される側にありますから。
ゲイということでいろいろなものを失ってきた(と思っている)キートンの意識と、チェイの母親、チェイの友人であるレミがふたりの間に立ちふさがります。
立ちふさがるんですけど、解決は意外とあっさりしてる。
胸を締め付けられそうな~とは全然違うので、そういうリアル感が嫌いな人にも安心。

とにかく、最初から最後までキートンが命を狙われているはずなんですけど、実際のところ、この分厚い本の半分くらいまではそんなことも忘れて、チェイとキートンがイチャコラするお話です!
後半になって事件のほうも進むのですが、こちらも割とあっさりしてるなーという印象。
でもこのラスト、私は好きですね。一筋縄ではいかない感じが。ぼんやり読んではいけない。

この世界の人狼は、基本的に人型と狼型に変身できるそうです。そして力の強い者だけが、半人半狼になれるそうな。
でも日本人的な考えで「狼耳と尻尾が出るんでしょ?」なんて思ってると、イメージと違ってがっかりします(笑)西洋的な半人半狼な姿なので怖い。

あと、フェロモンにやられちゃってるふたりなので、エロシーンがかなり多いです。
しかもふたりとも明るくエロい。どんな体勢なんだ…ということもしばしば。

地雷になりそうなものはリバかな…でもそれもチェイからの働きかけだし、やっぱりふたりとも明るいしで違和感は全然ありません。
血が出る痛そうなシーンもあるんですけど、血を出すことによって傷つく、ではなくて、血を出すことによって助けるというものなので、こちらも地雷とまではならないかな。
明るい翻訳BLを読んでみたいかたにおすすめです。

6

実にオオカミでした。

このラングレーという作家さん2年ほど前オークラから出たスラッシュも人狼モノだったんですが、そのジャンルが中心の作家さんなんでしょうか?
以前読んだ他作家さんのスラッシュのファンタジーものは、体格がいかにものアメリカ~ンなマッチョの体毛もっさりとかで、それがファンタジー設定だったのでちょっぴりドン引いてしまったことがあったのですが、この作家さんのはかなり主人公達はスマート。
片方が先住民族の血を引くネイティブアメリカン、方や南部出身の白人。
人狼という設定に、同性愛というマイノリティとちょっぴり人種問題も取り入れて、
展開としてはファンタジーもののTVドラマや映画っぽいつくりと表現がされているように見受けられます。
そして一か所だけリバあるのですが、一応受け攻め傾向はきまっているのですが、そのリバは愛する者同士として当然のような存在なので、ちょっぴりほほえましいです。
日本の人狼モノと違って、まさに狼(犬)っぽい行動を彼等がとるのも楽しめます。


獣医のチェイの元に密猟者に撃たれたと運び込まれた白狼。
それを見て、一目でチェイは自分のメイトと直感します。
メイトと続きは、人狼が番う相手の事。
それは人によってきめられるものでもなく、神さまが決めた運命の相手。
しかしその白狼は男でした。
小さい頃からメイトを切望し憧れていたチェイにとって、「太陽みたいな髪と、お空みたいなオメメをしたまるで王子さまのような」と、言っていたのは現実になったのでした。
その白狼はキートンと言い、ゲイであることから両親と絶縁して、しかも恋人と別れて大学の仕事の関係でこの土地にやってきたのだと言います。
身体の反応でキートンもチェイがメイトだと直感しますが、自分が男であること、チェイが同性愛者でないことから、最初のうちはツンツンした態度を取ってしまいます。
しかし、互いが側にいることで反応してしまう身体がメイトであることを雄弁に物語っており、二人は自然に互いを愛しあうことを求め受け入れ、一緒に暮らし始めます。

狼は群を作るというその通りに、チェイも群の一人です。
父親はその群の副官(ベータ)で、彼も、そしてトップであるアルファのカーターも、キートンが男であることを、群に入ることを受け入れ、チェイ達を祝福するのですが、一人だけ許せない人が。
それがチェイの母親。
人種が違うこと、白い肌なんてありえない!おまけに男だなんて!
だけど、それはキートン絡みの事件が起きることで割とあっさりと解決してしまいました。
同性愛であるという点も、障害として立ちふさがりますが、自分のメイトである以上彼以外考えられない。
元々ノーマルだったチェイはそれで友人がいなくなってもいいというくらいに(実際友人のレミにラブシーンを目撃されて憤慨されますが)キートンを愛している、それを貫こうとしている覚悟もあるし、周囲の大人達も仲間達も彼等を温かい目で見守ってくれていて、案外に問題であるようでいて当事者同士の気持ちの問題であるような描かれ方をしてソフトだったと思います。

何より突出しているのが、ラブシーンの多さ。
彼等は万年発情のように?いえ、出会ったばかりだから蜜月だから、かもしれないですが、互いの性器をこすり合わせて達するシーンがよく出てきます。
それだけでも結構満足してしまうw
そして、まだアナルセックスをしていない時のチェイの気持ちとして、入れたい、入れられたい欲望が描かれており、何気にその点で何もかもを共有する対等の愛しかたのような気がして思わず興奮してみたり♪
彼等は人狼ですから、人間の姿のまま鼻をこすりつけたり、欲情すると目が狼になってモノクロに見えるとか、牙をたててしまうとか、舐めるとか、犬っぽい愛情表現が気に入りましたv
一番は、求愛行動として贈り物をしあうところでしょうか(笑)

そんな彼等が幸せになっていくのに、キートンが襲われる事件が発生して危険な目にあったり、友人のレミがチェイと間違われて襲われて瀕死になったり、
その犯人探しがラスト怒涛で展開されて、キートンの両親との和解もふくめ結構あっけなく解決していきました。
なので、事件性の出来事より、やはりそういうものがバックグラウンドに少しありながらも二人の愛が周囲にも認められるという事がメインだったのだなという印象でした。

一番の注目は、キートンがチェイより小柄なのにイチモツがデカイということ(爆)
そして、そのイチモツにみあって彼は強い、実は群のリーターになるべき人物だったということ。
見かけはかわいらしい感じなので、性格は強いし実際力もあって決して弱くない、そういうギャップも対等感があってよかったかも。
ロマンスにふさわしい、甘い一冊。

14

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