ユレカ

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ユレカ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
82
評価数
22件
平均
3.8 / 5
神率
31.8%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
ISBN
9784829685662

あらすじ

吸血鬼のステフとシュクは、共に旅をする。贖罪のために死ねないステフと、復讐のために生きるシュク。旅の末に見つけたものは──?

表題作ユレカ

ステファン(ステフ),吸血鬼の半魔
シュクレイ(シュク),吸血鬼の亜種

その他の収録作品

  • ユレカ【月の色】(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:イラスト&漫画(描き下ろし)

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レビュー投稿数2

異色な魅力

「半魔」と「亜種」の二人の吸血鬼が出会い、共に旅をする。
半魔ステフは大好きだった友達を失って、自分で自分を永遠に許すまいと自ら吸血鬼になった男。
もう一人は純血の吸血鬼を父に持つシュクレイ。父を殺そうとしている。
一見耽美な設定ではあるけれど、冒頭の一瞬ハードボイルドな銃撃風景、ステフの殺し屋のような風貌とシュクレイの優しげな表情の作画、ステフの本来の姿であろう穏やかな心根や子供への優しさ、そんな雰囲気がいわゆる耽美的な「吸血鬼モノ」とは一味違う異色さを表していると感じました。
そして、人間と人間ならざる者が共に集う不思議な店、ステフを吸血鬼にした純血の吸血鬼ルートガーの登場、ステフの過去のエピソードが続きます。
ずっと自分を許せなかったステフはシュクレイと会って、シュクレイの父探しに付き合う過程で、二度と足を向けられないと思っていた過去の街に行き、この街に来れて良かった、と感じる自分を認める事ができた。
シュクレイもルートガーの言葉でステフの真実、そして父の居場所を知り、ステフと共に遂に父ステファンと会い話を聞く。
その父はこう言います。『わたしはー吸血鬼でもなく何者続きでもなく』。
ここからはとても不思議な展開になり、私は一読しただけでは父はどんな魔物だったのか、シュクレイの持っている力は何なのか、ステフの望みは、とか色々よくわからなくなりました。
ただ、ステフとシュクレイの、共に生きたいという絆が結ばれたこと。二つの孤独が今癒されていくこと。これからも二人の旅が続くことが優しい読後感となっています。

1

独特の深みと色気のあるファンタジー

吸血鬼の父と人間の母との間に生まれたシュク(受け・表紙左)。
彼は、母親を捨てた父親を探すため
吸血鬼のステフ(攻め・表紙右)と旅に出る。

ステフは友人を死なせてしまった贖罪のため
吸血鬼になった元人間。
めったに表情を変えないステフですが、
倒れるまでシュクの血を吸おうとしないところや、
子どもや老婦人に対する態度から
根は優しい人物であることが分かります。

シュクは、母親を亡くし一人で生きていたところにステフと出会えたことに感謝し、彼の役に立ちたいと願う健気な青年(20歳で成長が止まり、実年齢は35歳)。
ステフのためなら「エサ」として血を吸われることも厭いません。

こんな二人が、旅先で様々な人と出会い、心を通わせていく切なくも温かいファンタジー。

そして物語後半には、ステフの過去や
シュクの出生の秘密が明かされます。
大人のエゴの犠牲になる子どもたちが出てくる
それらのエピソードはとても悲しいものですが、
本作品のテーマは過去を払拭することではなく、
受け止めた上でステフやシュクがどう生きていくのか、にあると思います。
ネタバレ続きは避けますが、彼らが出した決断はとてもお互いへの愛に満ちていて、胸に込み上げてくるものがありました。


ラストは具体的に何が起きてそうなったのか等、設定的に細かい疑問点は残りますが、独特の雰囲気がとても魅力的な作品でした。

絡みはあってないようなものですが
吸血シーンには上品な色気があり、
描き下ろしの会話から
二人がそういう関係にあることも示唆されます
(恥じらうシュクがめちゃくちゃ可愛い!)。

そして、本編がシリアスだったぶん
カバー下のはっちゃけ具合は必見です!
少年時代のステフを見たがるシュクとか、
「一度だけだ」と、シュクが寝てるときに小さくなってシュクの寝顔を見つめるステフとか、
二人とも可愛すぎてニヤニヤしてしまいました。

またどこかで彼らの話が読めたら嬉しいです。

12

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