褐色BL

南方系とか日焼けとか

13作品収録のアンソロジー。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

「ラスト・プラネット」鬼嶋兵伍
未知の惑星に不時着した地球の宇宙飛行士たち。その星では褐色の男性だけが外を歩いていた。
「色持つ者」は戦士、「色無き者」は戦士の子を孕め、と襲われるが…
実は宇宙飛行士のシンジは褐色好きのバリゲイ！ここは天国か⁉︎最高だ〜‼︎という明るい話。

「淫らな脇と夏の海」金子アコ
大好きな剛志と海に来た如月だが、ちっとも2人っきりになれないし、日焼けに弱くて海にも入れないし。そこにイケメン監視員まで剛志を狙って…！
「筋肉BL」に収録されている話の続編のようです。如月は脇の下と脇毛のフェチなのかな？

「オイルショックラブ」七菱ヒロ
バンドのボーカルをしているユキト。いい声をアラブの大富豪に見初められ、拉致されて媚薬SEXされ…玉の輿じゃん！

「薔薇とヘドロ 灼」天河藍
これが「バラヘド」か〜。噂通りのコワキモ執着ですね…まだ本編を読む勇気が出ません。

「褐色青年と南の島で」さり
船が遭難して流れ着いた島で、神子さま(男)に献上される事になり…
土壇場で神子が受けてもいいと言い出し、やってみたら夢中になり。帰らずにしばらく島で暮らす事にしました、という話。

「ブルネット・ジュエル」きよずみ々
都会から漁村に引っ越してきたチャラ男が出会った褐色マッチョは実は…
ガチムチ受け。

「しろくろ・コンプレックス」土狼弐
なまっちろい図書委員の白砂と、野球部の黒咲は秘密の恋人。白砂が、僕は黒咲くんに釣り合わない、とウジウジするよくある展開ですが、2人は甘々です。

「アスワド」恋緒ジノ
19世紀のパリでの、資産家一族の一員とスラム街出身の使用人との恋。身分差＋年の差BLです。

「誰も知らないトゥルーエンド」秋じたく
肌の色で悪魔の子と差別されているアスヒルの心の救いは、教会にいるトーチだけ。ある日、主人から性的虐待を受けそうになったアスヒルは…
可哀想なショタのお話です。

「王子と従者の夜」楽田トリノ
主人のジョシュアは従者のアーミルが好きで体も許しているが、アーミルは色々な女性達と寝ているしジョシュアに結婚も勧めてくる。だが実はアーミルは…
予想外の展開でした。でもアーミルはやっぱりちょっと意地悪。

「変わっていくもの」由元千子
幼馴染で隣人なのかな？日焼けサロンでの日焼け跡への欲情。
ところでオチがよくわかんないんですよ。これ決別したのかなぁ？

「山男と迷い男〜雄っぱいに抱かれて〜」斑まだ
泰地は山で遭難したが山男・嘉彦さんに助けられて一目惚れ。嘉彦さんはガチムチで、Hシーンはちょっとゲイゲイしいかな。

「Beautiful Sunset」わかちこ
南の国の特殊な部族は褐色の肌に白金の髪。中でも金色の瞳を持つ者は高値で人身売買されていた。
組織の男・クドウは、買い手のつかないシンに惹かれて逃がそうとするが…
年の差＋ちょいハードボイルド風BL。


収録作品が多いのでお腹いっぱい感。
褐色ってショタと筋肉に親和性が高いですね。似た感じのお話が多くて、ハッとするような斬新性は無かったかな。
褐色x褐色が無かったのも残念。
冒頭の鬼嶋先生作品が好きです。