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表題作色重ね

黒崎希星,画商,ドS
赤間京司,天才贋作師,ドM

その他の収録作品

  • 恋重ね
  • あとがき

あらすじ

「この世に存在しない浮世絵が欲しい」。
若き天才贋作師・京司のもとを訪れたのは、画商の黒崎。
一流の鑑定眼を持つ黒崎の依頼は、なんと贋作の男色図!!潔癖な京司に、男同士の悦楽を体で学ばせようと黒崎はある晩、嫌がる京司を縛り上げ、「しっかり見ろ」と鏡の前で無理やり犯してしまう!確実に快楽を引きだす黒崎の愛撫に責められて、京司は春画の着想を得ていくが…。

作品情報

作品名
色重ね
著者
剛しいら 
イラスト
高口里純 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199003387
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

意外とドライな和風耽美

剛しいら先生はやっぱり凄い……
今作はワルい画商x現代の浮世絵師の物語。プラス共依存というか共執着のSM風味、の趣きです。
京司が隠れて描いていた絵を見て彼のM願望を嗅ぎ取った黒崎は、アメとムチを使い分けながら、「男が怖いが男に犯されたい」という京司の隠された性癖・欲望をどんどん開発しつつ京司の『現代の錦絵、ジャパニーズポップアート』の唯一無二の才能を開花させていく。
京司は初めて黒崎に暴かれた本当の自分、黒崎にすがりながら一方冷静に次の絵の構想を追う男になっていく…

「恋重ね」
黒崎は陰謀に快感を抱く男で、ビジネスの敵、京司に手を出す敵、京司との生活に邪魔な祖父などを全て才覚一つで排除していく。自分では京司を完全に手の内に入れ、心も躰も支配していると感じていたが、やがて自分でも取り憑かれているのは自分の方だ、と自覚する。
京司のために甘美な「座敷牢」(!)まで作って……

錦絵とか和服とかの和風耽美とSM。美形の京司が責められて黒崎の人形になる訳ではなく、自らの才能を貪欲に伸ばしていく姿の対比がとても面白かったし、読み応えがありました。

4

SはMの奉仕者

天才贋作師の受けと画商の攻め。
受けに男色の浮世絵を描かせるために縛り上げて体に教え込んでいく。
隠してた受けの被虐願望を引きずり出す感じですね。
はたから見るとMの受けがSの攻めに囚われたような感じだけど、実は魅せられたのは逆だったみたいです。
SはMの奉仕者って言葉がありますが、この話はまさにそれだなー
ラストの快適な座敷牢を用意するところもまさに奉仕。
出かける時は座敷牢に鍵かけるけど、俺が何日も帰ってこなかったら電話で助け求めろ、とかちゃんと受けの事考えてて、ただのSとMじゃない所が良かった。

1

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