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オメガバース作品、上下巻の同時発売です。
このペンネームをつける作家さんの感性ってどうなのかなぁ?
って敬遠していましたが、知人から超絶オススメされて読んだら、絵に雰囲気があって引きこまれるし、ダダ漏れてくる気持ちが切なくてすごく良かったです!
オメガバースにしなくても、リーマンものでじゅーぶん成立しそうなストーリーです。
中学1年生の柊(Ω)は、ぶつかってしまった2年先輩の菖蒲(α)に、中高一貫校での4年間、何度も呼び出されてはイジメみたいにかまわれていた。
菖蒲の高校卒業でやっと解放される!と喜んでいたら、柊は発情期を迎えてしまった。
水をかけられて落ち込んでいると、菖蒲は制服の上着を脱いで柊にかけてくれた。
菖蒲がいなくなって、柊の地獄は終わるはずだったのに、待っていたのは、誰も自分にかまわない、誰ともしゃべらず、授業を受けて帰るだけの毎日…
それから、怒りを勉強で発散させて、華やかなものに憧れた柊は服飾学校を卒業し、大手下着メーカーに就職。
そこでプランナーのバディとして、憎っくき菖蒲に再会!
菖蒲は昔のまま強気で仕事に厳しくて、柊は企画をダメ出しだれてばかりで落ち込むけれど…
厳しい俺様な先輩に、臆病な後輩がビクついているような設定です。
でもそれは上辺だけ。
バディ制度とは、発情期があるΩの補助をするためのもので、βがなるべきものなのに、菖蒲はΩのフェロモンを感知できない特殊体質だからって、柊の力を伸ばせるのは自分だけだと、昇進(実は社長の息子で跡継ぎ争奪戦)を蹴ってまで、柊のバディに立候補したんです!
菖蒲は確かに言葉がストレートで怖くみられがちだけど、柊を気づかい、柊に翻弄され、柊のことを大事に想ってるのがそこかしこからダダ漏れてくる…
酔った柊に誘われるまま抱いてしまった時、
「もう二度と会わなくて済むと思ったのに」って柊の言葉に、菖蒲はどれだけ打ちのめされたのだろう…
それでもバディとして柊を引っ張っていこうとする菖蒲ってすごい良い男だなぁって思う。
柊は気づいてなくても、菖蒲の柊を守るような愛し方にはめちゃくちゃキュンとさせられます!
強気男が実は一途ってギャップにもキュンキュンさせられます!
しかもスーツにコートを着こなしてる黒髪の菖蒲のヴィジュアルもすごくかっこいい!
こんな良い男に愛されて、柊ってばめちゃくちゃ幸せ者だよ!
ストーリーは柊視点で語られていて、柊は菖蒲の気持ちに気づいてないのに、物語を読んでいる読者には、菖蒲が柊を想う気持ちが感じ取れる。
この構成力がすごくうまい!
上巻は、菖蒲→柊の気持ちがダダ漏れです。
でも柊からも酔っ払った時、妊娠可能がΩが子供について考えた時、柊の中にも隠そうとしている気持ちがあるような…
柊が隠していた気持ちは下巻で語られます。
そして菖蒲の「魂の番」の考えが、私のオメガバースに対して思うこととピッタリ一緒で、上巻を読み終えた時、このオメガバース作品をどう展開していくのか?下巻への期待が高まりました。
上下巻同時発売の上巻は1〜3話までと、描き下ろしが載ってます。カバー裏に先生のあとがきなどがあり、電子版では読めないので、紙も電子も両方購入しました。
Ωのフェロモンに鈍感なαの菖蒲さんが、鈍感にも関わらずΩの柊くんにちょっかいをかけ、構いまくり、側にいる…"Ωだから惹かれる"とは思われたくないし、でもどう接して伝えるか悩み、誰よりも近くで支えようとする姿に、不器用で必死さを感じて好感が持てました。意地悪じゃないけど、言葉が足らないから、誤解を受けやすいタイプだと思います。
1人でいるのが好きなわけじゃないけど、菖蒲さんの影響で学生時代から独りぼっちの柊くんですが、菖蒲さんを嫌い・ムカつくと思いつつも、菖蒲さんのことを考えずにはいられない所に、初恋であればあるからこそのこじれを感じてニンマリしました。
菖蒲さんには同じくαの楓さんという兄がいます。楓さんと菖蒲さんが"魂の番"について各々の考えを語るシーンがあり、そこが非常にグッときたので、神評価にさせて頂きました。勿論話の展開も面白いし、とても美しい絵にも強く惹かれましたので、そのシーンだけがってわけじゃないんですけどね。私も2人の考えに共感ですし、オメガバース作品だからこそそれを強く意識させるんじゃないかと思いました。
菖蒲さんと柊くんは、お互いに本当は特別なものを感じているのに、どうも素直になれず、そこが拗らせていて、私は好きです。言葉足らずなため伝わっていないけど、種ではなく"お前だから"と実は直球型の菖蒲さんに対し、他の人には感じない特別な甘い匂いを菖蒲さんから感じる柊くんの鈍感さも可愛いです。
Ωだからではない…菖蒲さんは柊くんにどうそれを伝えるのか?
この甘い匂いの正体は、魂の番だからなのか…柊くんが出した答えは?
"会わなきゃよかった"や"好きになるはずない"と強い口調で菖蒲さんを否定する柊くんの真意は?
魂の番は存在するのか?
下巻にその答えが描かれているのか、ワクワクします。
感想を先に読んでしまったのでなかなか読めずにいました。
読んでみたら面白かった。
わたしは好きです。
とくに菖蒲みたいな攻めは好きなのでキュンキュンしました。分かりやすくて良いじゃないと。
柊も拗らせてるけど卒業式の時の菖蒲の制服の上着をずっと持ってるところなんか滾りました。
オメガバースものとしてはそんな酷い展開もなくて、両片思いで拗らせ物って感じでした。
たまにニヤっと笑えるエピソードが挟まれているのも良い息抜きになりました。
菖蒲の兄の片想い相手の設定が凄かったです。
最初の読了から時間がかなり経ちますが、多くの方にお薦めしたくてレビューします。
オメガバースの世界では様々な悩みを持つ人々が生活しているのでしょう。この人達もその一角で悩みながらそれぞれの形を作っていきます。そうした基本の流れは多くの方がレビューされてるので端折ります。
繰り返し何度読んでも味わいがある理由として受けのツンデレ度があります。一コマ二コマでツンデレらしい表情や台詞・・という程度ではなく、時系列の移動やページの裏表を使って等で受けの表情・台詞・本当の気持が小出しに表現されており、まるでミステリーの複線回収の様でもあります。
攻めも受けのことを「表情がコロコロ変わって可愛い」と言ってますが、本当です。本当に、忙しすぎる位に。
絵柄の美しさも半端無いです。細部も物凄く細やかで驚くほどに書き込まれています。
自分的には大好きなストーリーと絵なので何度も読み返してる作品
拗らせ両片思いって感じなんですね。
攻めは受けのことが大大大好きで大切なのに素直になれないなんとも切ない。
受けは嫌い嫌いも好きのうちって感じです。
何年もたっての再開する物語は最高ですよね
しかも、両方とも忘れられないとこの描写とかめっちゃ上手いし何より最後の結末がオメガバースならではで私の大好きな結末だったのでオメガバース初心者の方もOKだと思います。
オメガバースって今色んな設定ありますよね。
ツバダエキ先生は何より周りも恋愛雰囲気だしてきてくれるので1つのカプだけではなく周りも楽しめちゃうので最高ですよ!
個人的に欲を言えばまだまだ続編とか読みたいですね。
是非一途、両片思い、オメガバース好き、キュンもの好きな人にはおすすめします!!