葡萄畑で蜜月を

budoubatake de mitsugetsu wo

葡萄畑で蜜月を
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×214
  • 萌10
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
113
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
16.1%
著者
神香うらら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199009518

あらすじ

心に傷を抱えた天涯孤独のイラストレーターと、ワイナリーのオーナーのカントリーLOVE♡

表題作葡萄畑で蜜月を

カーター・グランウォルド,30歳,ワイナリー経営者
倉田寧緒,20代半ば,天涯孤独のイラストレーター

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

過保護すぎて笑っちゃうレベルです

武骨で誠実なワイナリーオーナーと、繊細な日本人美青年による、超甘酸っぱい両片思いものになります。

ナパバレーの素朴で美しい情景描写が素敵なら、その中で繰り広げられる、二人の不器用な恋愛がもう萌えまくりって感じでしょうか。
ここに作者さんお得意の、推理サスペンス要素がプラスされてと、お得感ある内容になっています。
まぁ、毎度の事ながら、攻めは受けにこれでもかとメロメロですので痛さはゼロです。
なんなら、過保護すぎて笑っちゃうレベルですよ。

一応こちら、いつもの「アメリカ人セレブ×日本人美青年」のシリーズとは別物なんですけど、もうレーベルの壁を無くして、全部一緒くたにしちゃってもいいんじゃない?
とか思ってるんですけど。
だって、はたからみるとバカップル状態の二人の恋の成就を、ひたすらニヤニヤ見守ると言うスタイルは一緒ですしね。
一緒になったからってどうなんだ?って話だけど。


内容ですが、ワイナリーオーナーのカーター×イラストレーター・寧緒による、甘酸っぱい両片想いものです。かなりヒヤヒヤさせてくれる推理サスペンス要素ありになります。

日系人である母親を亡くし、天涯孤独となった寧緒。
心機一転、ボストンからカリフォルニアに引っ越して早々に、車のトラブルで立ち往生してしまいます。
そんな寧緒を助けてくれたのが、ご近所さんになるワイナリーオーナーのカーター。
人間不信気味の寧緒に気さくに接してくれて、彼に惹かれて行くんですね。
そんな中、偶然交通事故を目撃する寧緒。
それをキッカケに、不穏な事件に巻き込まれてー・・・というものです。

まずこちら、見所なんですけど、ズバリ主役二人の両片想いじゃないでしょうか。

受けである寧緒ですが、幼い頃から変質者に狙われと、人間不信気味で警戒心が強い繊細な美人です。

で、カーターが、武骨だけど誠実で過保護な攻め。

寧緒ですが、過去の経験から大人の男性が苦手なんですね。
そんなワケで、初対面時は警戒心バリバリ。
カーターは助けてくれたワケですが、苦手意識を持って、どちらかと言うと避けようとします。

で、こちら面白いのが、寧緒とカーターの両視点で進む所だと思うんですけど。
初対面時の、怯えたようなあの黒い瞳が頭から離れないカーター。
ついつい寧緒の事が気になって、何かと声を掛けてしまいー、と言った感じで。

と、あたたかく接してくれて、人見知りな自分が町に馴染めるように優しく接してくれるカーターに、心を許して惹かれて行く寧緒。
そんな折、自宅に侵入してきた謎の男に襲われー・・・と続きます。

あのですね、こちらカーターの寧緒に対する、メロメロっぷりがすごい事になってるんですよ。
ついでに、めちゃくちゃ過保護。
そして心配性。
寧緒が襲われれば、「一人で置いておくのは心配だ」と自宅に招待する。
まぁこれは通常の範囲内としても、「犯人がまだ捕まってないから」と寧緒の外出には必ず付き添い、仕事で家を開けた時には心配で心配でたまらない。
「寧緒は無事か!?」と大慌てで家に帰ってきたりする。
家はセキュリティ万全で、家政婦までおるがな・・・。

彼はですね、すごく不器用なんだけど、その分誠実なんですよね。
最初に暴走してついついキスを迫ってしまうんですけど、それからは反省して真摯に寧緒の気持ちを優先する。
愛を告白して、まだ迷ってる寧緒に、気持ちが固まるまでは絶対に手を出さないと誓う。
そんな彼だからこそ、臆病な寧緒が心を許すんだろうなぁと。

また、30男と20代半ばの男が、ハイティーンみたいな初々しい恋愛をしてるのが甘酸っぱくて甘酸っぱくて。
「やった! ランチに誘えたぞ!!」とか「カーターとデートしてしまった!」みたいな。
いやもう、完全にバカップルじゃん。
「ダメだダメだ、こんな時に手を出すなんて・・・」と理性を総動員させてるカーターに、「ああ、キスして欲しかったのに・・・」みたいにやってる寧緒。
お前らアホだろ!?と、ツッコミを入れたくなっちゃうやりとりを、延々とやってまして。
もう、早くくっついてー!!と悶えちゃうんですよ。
毎度の事ながら!!

あとですね、町に起こった不穏な事件。
実は作者さんですが、ミステリーがお好きで、毎回この推理サスペンス要素が面白いんですよ。
今回も、油断した所で肝を冷やす羽目になったんですけど。
まぁ、カーターがめちゃくちゃ心配性なので、すぐ駆け付けてはくるんですけど。

そんな感じの、ちょっとハラハラドキドキ、そしてめちゃくちゃ甘酸っぱいカントリーラブになります。
溺愛系がお好きな方に、ぜひオススメしたいです。

最後になっちゃいましたが、毎度のお約束、受けがパンツ中で射精もしっかりございます。
そして、みずかね先生のイラストが超美しいです。
これぞ、カリフォルニア!!

14

甘々!

「蜜月を」というタイトル通り甘々で小難しい展開はないので、疲れたときの癒しの一冊に最適でした。
カリフォルニアのナパバレーが舞台なので、瑞々しい風景描写も心に癒しを与えてくれます。

読後にちるちるのあらすじを見て思わず吹きました。
「心に傷を抱えた天涯孤独のイラストレーターと、ワイナリーのオーナーのカントリーLOVE♡」

えっ?!そんだけ?

究極のあらすじに近いわ……と思うんだけど、「LOVE♡」からお察ししてねという圧の通り、甘々です。
攻めが受けに一目惚れしちゃってて、メロメロです。

受けはゲイなんだけど、可哀想な事に幼い頃から変態男達に付け狙われたせいで、大人の男に恐怖心を覚えてしまうという青年。
だから逞しい攻めに最初こそビビってるけど、今までの変態男とは全く違う…でも………と心が行き来しつつも、穏やかで優しい攻めに惹かれていきます。
攻めも、ハリネズミ状態でビビってる受けを心の底から大切にしたいと思う一方で、魅惑的な唇やらあれこれに目をついつい奪われて手を出したい気持ちを、何とか理性で抑え込んでる状態。

側から見ると、相思相愛でもはや恋人同士といってほぼ間違いない地点に到達してるのに、あと残り1割という地点でモダモダしてる二人にニヤニヤしまくりというか、おーい!早くくっついちまえよ!!状態なんだけど、そこが美味しい。

受けがひき逃げ事件の唯一の目撃者となってしまった事から命の危険に晒されますが、攻めの第六感という名の過保護センサーによって無事救出されるんだろうなぁという安心感があるので、ハラハラ感はなく心おだやかに読める。
(だからハラハラしすぎて眠れなくなるみたいな事もないので、寝る前の一冊にぴったりです。)

神香うらら先生の本はこれで読むのが3冊目なんだけど、ちるちるプロフィールにある「童貞受けに強いこだわりを持ち、初々しいのに妄想たくましい受けを書くと右に出る者はいない。」という思わず吹きそうになる一文をまさに実感しました。

奥手でウブでもちろん処女なのに、受けが攻めのを受け入れる日を想像してせっせとアナニーをする。

ギャップ!!

ちょいとした不満をあげるとしたら、せっかくアナニーに励んでいたのに攻めのが予想以上に大きくて初めてのエッチで全部挿らないんです。
全部だと思ったら、まだ1/3だよ…と言われてビックリ!なんだけど、今はこれで充分だ、これから時間をかけてゆっくり進んでいけばいい……で終わってしまう……。
そりゃ彼らにはこれから長い人生が待ち受けてますが、読者からするとあ、ページ終わっちゃった……全部挿ったところまで読みたかったよー!みたいな。

でも1/3でも受けが乱れまくってたので、全部挿った日の乱れっぷりについては、神香先生の書く受けに倣って、読者も妄想たくましくいきましょう!という感じでしょうか。

7

ワインのように熟成されていく恋

両視点ものの良いところは、お互いがどう思っているのかがいち早く読者だけに伝わるところですよね。
今作も、良い大人2人が早い段階でどうしようもなく惹かれ合っているというのに、なかなかくっつかずに悶々としている姿を「もう好きでしかないじゃん…!」なんて思いながら大いに楽しむ事が出来ます。
デートをして、何気ない話をして、手を繋いで、ドライブをして、家の前で「おやすみ」と言って別れる。
ゆっくりと進む2人の恋がとても微笑ましかったです。

受けの寧緒は、恋愛対象は男性なのに男性恐怖症気味という難儀なものを抱えていて、恋をしたいと思いつつも過去の数々の恐怖体験からのトラウマで警戒心が強い。
そんな彼のお相手は、いつもさり気ない気遣いをしてくれる大人なワイナリー経営者・カーター。
…なのですが、実際はと言うと30歳にして初恋を迎え、とんでもなく浮き足立っている自分を必死に律している190cmを超える長身を持つ男前です。
決して好みではないはずのカーターに惹かれていく自分に戸惑ったり、電話をしただけで胸がときめいてしまう寧緒の初心さもなかなかですが、夕食に誘えた!とガッツポーズをして舞い上がるカーターが可愛らしい事この上ない。
この2人、ティーンの間違いなのでは(笑)
こちらのカーター。大柄な体躯とは裏腹に可愛らしい部分もあるのですが、寧緒の過去のトラウマについても理解を示し、告白後も決して無理強いをせずに相手の気持ちを尊重する。
誠実で礼儀正しく真面目、そしてピンチには頼りになる…と、非常に紳士的な良い男前です。
これは惚れるなと言われても無理でしょう。
カーターから告白された時点で、もう答えはイエスと決まっていたというのに、どうにもあと1歩が踏み出せていなかったところでとある事件に巻き込まれ、事件をきっかけに自らカーターの元へ飛び込む寧緒なのでした。
ハラハラ要素もしっかりと入っているのがまた良いのですよね。

性的な事は苦手だったはずの寧緒が、カーターを想って自慰に励んでいたり、乳首にキスをされただけで達してしまったり、意外とベッドでは積極的というギャップのある姿が、カーターの言葉を借りるのならば「なんてこった…」でした。
それから個人的な趣味となってしまうのですが、とても大きくご立派なものをお持ちの攻めが「まだちょっとしか入っていない」と言いながら身体に馴染むまで待ったり、それを聞いた受けが驚いて無意識に攻めを煽る描写がこれぞ体格差カップルの様式美!という感じがして好きです。
カーターに身も心ももっと溺愛されてほしい。


一目惚れをした両片思いの2人が楽しいお話でした。
寧緒のお仕事話も良かったですし、あらゆるものの色の美しさや、ナパバレーの美しい風景を感じられるような、絵描きならではの視点での語り口がとても面白いです。
欲を言えば、せっかくのアメリカのワイナリーや葡萄畑という設定があるので、もうちょっとワイナリー要素が欲しかったかななんて。
野菜畑のシーンがすごく好きなので、葡萄畑のシーンももうちょっと読みたかった…!
寧緒が男性から狙われ過ぎていたり、短期間で事件に巻き込まれて拘束されやすかったりと、属性がもりもりっとしている所も少し気になりました。
でも、これからはヒーローが助けに来てくれますし、恋人という最高のセキュリティで守られているのでひと安心ですね。

みずかねりょう先生の描かれるカーターがすごく男前で、がっしりとした身体と胸筋がたまりませんでした。
色気たっぷりで本当に眼福です。美しい。

3

感性が似ていて居心地がいい




読み進めているとき、既視感のある風景だと思い、もしかしてスピンオフ?と思って調べてみたのですが、別レーベルで出しておられる本の中にナパバレーが舞台のお話がありました。
軽く読み返してみたのですが、たぶん場所が同じというだけで関連はないと思われます。


<あらすじ>
唯一の身内の母親を亡くし天涯孤独になった倉田寧緒(受け)は、心機一転ボストンからナパバレーへと引っ越してきました。
イラストレーターをしている寧緒は越してきて早々心惹かれる風景に出会い、うっかりぬかるみに車をはめてしまいます。
携帯の電池はないし、近辺に家はないしで困っていたところ、通りかかった大柄な男性・カーター(攻め)に助けられます。
男性不信気味な寧緒は警戒心でいっぱいでお礼を言い別れるのですが、それ以来ふと寄った珈琲店やスーパーでカーターに偶然会い会話をするうちに親しくなるのです。
そんな時、寧緒が交通事故の目撃者になったことで寧緒の近辺がきな臭くなります。


両視点で読めるの
で、どちらもほぼ最初からお互いが好きなことがわかります。

寧緒はゲイであるにもかかわらず男性恐怖症です。日本人の父と日系人の母の間に生まれ、父親を早くに亡くしたことで転校先で虐めにあったり、好みの男性には見向きもされないのに、何度も痴漢にあったり、初めて付き合った男性に拒絶されたりと男性にいい思い出がないのです。
カーターに出会った時も警戒心マックスで接するのですが、何度もあっているうちに警戒心が少しづつ薄れていきます。
カーターに告白された時も過去のトラウマから臆病になっていたからすぐ返事できなかっただけで、返事は決まっていました。

ワイナリーを経営するカーターは寧緒がぬかるみにはまっているから助けてやってほしいと頼まれて助けに行くのですが、警戒されているとわかっていながら寧緒のことが忘れられず、偶然であった先々でアピールしたり、野菜のおすそ分けという名目で家まで行ったりして警戒を解こうと必死です。

寧緒から自分の傍は居心地がいいと聞いたカーターは思わず抱きしめてしまい、予定外に早く告白することになってしまいますが、告白してからのカーターは遠慮なく寧緒へのアピールを続け、寧緒が誰かに狙われているとわかってからは寧緒を守るために過保護になり、自分の勘を信じてちょっとやりすぎなくらい心配するので、何度も寧緒のピンチを救います。

二人ともがほぼ一目惚れ状態で、両想いだし告白してからは返事をなかなかできない寧緒でしたが、恋人という名前がついていないだけの状態なのでそちらの面での切なさとは無縁です。
ひき逃げ犯は捕まらず、寧緒が何者かに狙われる状況が続き、安心したと思ったら・・・という展開もあったりして結構最後まで緊迫した状態が続く中での甘々なので、緊張と甘々のサンドイッチといった状況が楽しめました。



「金曜の夜の蜜月」書き下ろし番外編

本編中カーターの親友の刑事・ケイレブ視点。
カーターの寧緒への気持ちをいち早く気が付いた人です。
本編後、街はずれのバーに来たケイレブはボックス席に寧緒がいるのを見つけます。
寧緒が新しく引き受けた仕事の歓迎会のようです。
初めて会った時、ハリネズミのようだった寧緒を思い出し、その張り巡らされた高い壁をやすやすとよじ登っていったカーターのことを思い出し笑っていると、女友達のヘザーがやってきます。
二人で雑談していると、カーターが寧緒を迎えにやってきて・・・
声をかけても自分たちに気が付かず寧緒のいる席へ向かい、鼻の下を伸ばしているカーターをみたヘザーは、「不愛想で孤高のカウボーイってかんじだったカーターのあんな緩んだにやけ顔見たくなかった」と嘆いています。
自分も同性に一目ぼれしたことがあるという話をするヘザーに何故か動揺するケイレブ。

寧緒を手に入れて幸せ絶頂であることがわかるカーターの脂下がった顔と今まで友人としての付き合いしかなかった女性との新しい恋の予感のするケイレブの話でした。



みずかねさんの美しいイラストもとても素晴らしく、眼福でした。

2

ゆっくり恋心を育むお2人さん。

 終始にまにましっぱなしのお話でした。

 受け様はゲイでありながら、思春期を迎える頃から男性から性的に嫌なめにあってきたせいで、男性恐怖症になっている寧緒。
肉親が亡くなり、心機一転してカリフォルニアのナパバレーに引っ越して来たばかり。

 攻め様はナパバレーでワイナリーを営むカーター。
実直で誠実で紳士、とステキな攻め様でした。
寧緒にひとめ惚れして、警戒心いっぱいの寧緒との距離を縮めようと頑張ってます。

 カーターが、自分とこの畑で取れたての人参を"おいしいよ"と差し出して、ぽりぽりかじる寧緒の姿に、脅かさないようゆっくり近づいてきてくれた人から人参をもらうウサギの姿が重なりました。

 一度は想いがぐわーっとふくれあがって性急にオス感出しちゃったカーターだけど、寧緒がそれに怯えた姿を見せたら、すぐに反省して、それからはゆっくり距離を縮めていく2人。
 ワイナリーだけあって、まさに成熟していく2人の恋心や関係がとっても甘くてよかったです。

 大柄なカーターに対して、性的な事はちょっと怖い、なんて感じてた寧緒だけど、カーターに対して好きな想いがふくらんだら、カーターを想像しながらエロい自慰をしていて、対してカーターが自慰をする姿がなくてちょっと残念。
絶対カーターも寧緒を思ってしてたんだろうなー、と行間で感じることにしました。

 寧緒が轢き逃げ犯を見ていた事からトラブルに巻き込まれますが、寧緒のピンチにはすかさずカーターが助けに来て、寧緒を胸に抱きしめる。

 ラストのやっとのえちシーンでは、初めての寧緒を慮って挿入したのは自身の3分の1。
最後まで、どこまでも紳士なカーターに"えっ"でしたが、まぁそんな紳士でいてくれたカーターだから、寧緒もゆっくり近づいて腕の中に飛び込めたんだしね。
 恋人同士になる前から、寧緒に対して溺愛気味だったカーター。
これからは溺愛に拍車がかかっていくんだろうなぁ。
妄想が楽しいです。


 みずかねりょう先生の描かれた人参をかじる寧緒がとってもキュート。
そして、カーターの、シャツの胸の当たりのとこに寄ったシワに、胸筋を感じてめっちゃ萌えでした。

2

カリフォルニア舞台!

ワイナリー話かなと思ったら、受けの職業である絵を書く方の印象が強かったお話でした。本編240p弱。絵を描く部分のお話が面白かったのですが、萌が少し少ないかなと思ったので中立よりの萌にしました。ナパの風景の記載や野菜や料理の記載がイメージ膨らむもので良かったです。

母を亡くし、いい思い出の無いボストンからカリフォルニア州ナパバレーへ移転した寧緒(ねお)。雨上がりの未舗装の道でぬかるみにハマって立往生しています。後ろから来た車の男性に助けられて、ようやく脱出。寧緒の借りた家の5キロほど先でワイナリーを営んでいると告げたその男性とは、その後カフェでも出会い、少しずつ交流を深め・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの知り合いである刑事さん、攻めの家の家政婦さん、ワイナリー関係者少々、事件の犯人さんぐらい。ほぼほぼ二人で事件解決まで頑張る!というお話かと思いました。

**良かったところ

攻めが野菜を作っていてそれをお裾分けしたり、畑で採りたての人参齧ってもらったり(※1)、絵心をかきたてられるような風景の描写等が、ナパバレーの雰囲気を伝えてくださって、気持ちよかったです。
カプの事で言うと、びくびく小動物系の受けさんが、少しずつ攻めさんになじんでいく様子も、良かったな。
また、寧緒がとても記憶力良くて犯人の似顔絵を描いたり、お仕事の風景画を描いたり考えたりしているシーンも好きだったなあ。大好きなみずかね先生もこんなこと考えるのかしら・・と思いをはせられて幸せでした。

少しだけ挿絵話。
※1のシーンを挿絵入れてくださってます。ほぼ「うさぎ!」な寧緒の表情がめちゃくちゃ可愛かった。カラー口絵のトウモロコシ持って歩く二人の姿も素敵でした!

事件絡むお話ですが、私としてはナパバレーの雰囲気を楽しめる一冊と思いました。

2

番外編は読むんじゃなかった

あらすじは姐様達が語って下さったので私は私的な感想だけ書いておきます。
電子書籍で購入。
電子限定番外編『金曜の夜の蜜月』ネタバレあり。

*

カーターさん(攻め)はほぼ最初から一目惚れだったので倉田さん(受け)のことを溺愛してるし、倉田さんも昔のトラウマと「(カーターさんのことを)好みじゃない」と言ってる割には素早く恋に落ちるので(笑)、作品の雰囲気は甘々で暖かいです。時々起こる事件もむしろ恋が実るための踏み台にみえるので気楽に楽しめました。

一番心に残ったシーンは、カーターさんが今までの悩みを語るところです。

ずっと女の人と交際してきたが何故か本気になれなくて、自分に問題があるんじゃないのか相当悩んでいたが、倉田さんに出会って、一目惚れして、ようやく性的指向に気が付いて、自分がゲイだったという衝撃よりも誰かを普通に愛せる人だったことにほっとするんです。

なんかこんなことは受けさんの専売特許だと思い込んでいたので結構新鮮でしたし、カーターさんが一時の火遊びじゃなくて本気だとはっきり感じ取ることが出来てとてもいいシーンでした。

本編自体は萌2ですが、限定番外編『金曜の夜の蜜月』が趣味じゃなかったので萌にしました。

*

私は基本的に、攻めさんと受けさん以外には全く興味がないのです。だからカーターさんの友人であるヘザーとかケイレブが二人のことを見守りながら色々しゃべっても「…だから何?」って感じちゃう。番外編だと他人のことより、カーターさんと倉田さんがいちゃいちゃしてるところとか、『大☆成☆功・初夜は1/3だったけど、今回は根元まで合体出来たよ!』とか期待してたので残念。

そして、友人の二人があまりにも嫌いなタイプでした。ケイレブは親友の性的指向を「俺は今でもカーターはゲイじゃないと思う。」、「カーターに性別はあんまり重要じゃない」って自己完結してるし、ヘザーはさらに加えて、もう…… ヘザーが語ってることを要約すると、こうなります。

『私も以前女に一目惚れしたことがある → 私はレズビアンじゃない。彼女が特別だっただけ → だからカーターもゲイじゃないと思う。倉田さんが特別だっただけ』

……は?

あのですね、二人ともまだ中二病直ってないですか?w見てるこっちが恥ずかしくて死にそうですがw本編でカーターさんが性的指向を認めた時の感動が台無しだよ。どうしてくれるwああ、もう……

カーターさんの友人の二人がこうしているとなんだか苦笑いが止まらなかったんです。ゲイなのか、ゲイじゃないのか。これを言える人はカーターさん自身であって、他人が芸能人のゴシップのように軽々しく言えるものじゃない。親友のことをそのまま認めず、自分勝手にしゃべってるところを読みながらあまりいい気分じゃなかった。

限定番外編は不愉快でした。

1

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