• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作先生、その恋 死んでます。

才神律太
24歳,意識高い系作家
時任海
27歳,ラノベ作家

その他の収録作品

  • ホームスイートホーム(描き下ろし)

あらすじ

才神律太は、学生時代に書いた小説で大きな文学賞をとったものの、
なかなか二作目がかけずにいた。
そんな折、投資用アパートの立ち退き交渉に訪れた田舎町で、童顔の青年に出会う。
その青年こそが立ち退きを拒否していた時任海その人だった。
しかも海は律太がかねてよりファンだったラノベ作家で、
律太は立ち退き猶予の条件として、海としばらく同居しつつ蔵書を読ませてもらうことに。
そして、自分をゲイと見抜いた海と軽い気持ちで肉体関係を持ったのだが、なんと海は童貞で…!?

作品情報

作品名
先生、その恋 死んでます。
著者
志々藤からり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796413046
3.9

(45)

(16)

萌々

(15)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
174
評価数
45
平均
3.9 / 5
神率
35.6%

レビュー投稿数8

すごく良かった。

絵柄が好きじゃないのについつい読んでしまう。
私にとって、そんな不思議な魅力がある作家さんです。
↑こういうマイナス要素わざわざ書くべきではないとおっしゃるファンの方もいるでしょう。
でも「それくらい(読まずにはいられないほどに)話がすごく魅力的だった」という誉め言葉と捉えてください。
素晴らしい作家さんだと思います。

タイトル回収時はほんとーーーにせつない。
そうか、初恋の相手がそうなら、それは忘れられないよなぁ・・・恋敵としては最強だし、時が止まってしまうわけだ。

知らない単語がいっぱい出てきてすっごいためになりました。
あいかわらずBLって勉強なるわぁ・・・。

あと、無性にボンゴレが食べたくなりました。

心に残った言葉:
「生きているなら愛情を求めることをやめてはいけない 愛されるように生きて 喜びを知りなさい」

0

先生の実年齢

小説家の律太と同じく小説家の海のお話です。律太の実家は裕福で、律太が働かなくても困らないのですが、祖父から律太の家が管理しているぼろアパート、小井コーポの立ち退きを命じられます。
 小井コーポに唯一住んでいる住人が海で、律太と海の奇妙な同居生活が始まります。
 海も同じく小説を書いていますが、ずっと物語を完結させることができないでいます。
 海は童顔なので、10代にしか見えないのは同感です。海辺の町のぼろアパートに住んでいるのも思えば神秘的です。海の物語は完結しますが、海に小説を教えてくれた先生の言葉が海を動かしたのかと思うと、先生の存在が大きくて、海にとって偉大な人だったのだと思いました。

0

一人じゃ答えは出ない

久しぶりに志々藤先生読みました。

カップリングと受けが好きなのです。ストーリーもお上手です。恋愛のキュンが必ずあって、クスッと笑えて、明るくて重くならない読後感に癒されます。

本作はもう、タイトルとカバーイラストでやられてしまっていたんですけど、今回も安心して読めちゃいました。

受け攻めともに小説家。方や処女作で有名文学賞を受賞して以来、一作も書けていないセレブ作家。もう片方は、ライター業をこなしながらループもののラノベシリーズを書き続ける早成作家。この組み合わせ、絶妙です。

何もかも正反対の二人が、衝突しながら少しずつわかり合っていくのっていいですよね。で、実は振り返ってみると出会った時からお互いに惹かれていたのが透けて見えたりするの、大好物。(海の方は無自覚だから特に…)

カプがすぐにエチに突入する流れはお約束のようなものなので笑、その後、二人の関係性をどう掘り下げていくのかセリフに注目して読んでいくと、本当に深いことをコンパクトに描いているなぁと思うんです。

どうしたらあんなふうなパワーゼリフが生まれるんだろう?モノローグの決めゼリフもズバーン!と刺さってくる。

あとは受けの可愛さですよね…。気は強いけどウブウブは殿堂入りの属性でしょう笑。しかも童顔年上。先生の絵柄だから成立してるのですよ、、

海視点の描き下ろしも、じーんときます。

4

小説家の恋

志々藤先生の絵は可愛いですね。
童顔設定だからかもしれないけど、黒髪ストレートが艶々していて、瞳も大きくてちょっと猫っぽい。でも女々しい感じでもなくて、めちゃくちゃ好みです。
攻めくんもちょっとクズ男よりだけど、爽やかでイケメンな絵柄で好みです。

小説家同士の恋愛。受けの海くんが可愛い高校生みたいな見た目に反して辛辣な言葉をシレッと言うところは「さすが言葉のプロ」と思いました。りったくんが出会いの時に「何が取れるの?」と聞いた時に返したセリフが印象的で、「この子はただのかわい子ちゃんじゃないな」と一気に引き込まれました。
ベテラン小説家らしく頭が切れる場面もあれば、ウブな面もあり、その不安定さがりったくんの心を掴んだんだろうな。
海くんはりったくんのおかげで過去を過去として、前に進むきっかけを貰ったんだけど、これは大好きな作家でもあり、いつの間にか心に住み着いたりったくんだったからなんでしょう。
りったくんが金持ちなのに料理好きだったり、家事能力高いところとか尽くし系だったりとか、読み進めていくうちに段々良い人になっていくように感じるのは、海くんの心の変化もあるからなのか?
小説家同士らしい(?)恋愛物語。読後感は爽快な感じでした。

2

死のそばで生を感じる

小説家の律太は大きな賞を獲ったそのあとで
次の作品を生み出せずにいた。そんな時、アパートを取り壊したいが、住人との立ち退き交渉に難航しているため、直接交渉に行くよう祖父に頼まれる。
渋々ながらも引き受けたその先で
過去から動き出せないでいるラノベ作家の海と出会い、体の関係を持ってしまい…
と、いうようなお話。

重たい過去がありながら海があまりにもあっけらかんとしていて
それが逆に切なかったです。
「先生」はもうこの世にいなくて
その当時抱いていたものが恋心だったのかすらも本当かどうかわからないけれど
もう確かめる術はなく、それに囚われるように前に進めていないから物語も完結できないでいるという…
律太の素直でストレートな言葉が
そんな海の心を解したんだなあ、と思います。

そして描き下ろしの律太にやられました…
あれは反則級でしょう…。
海はきっと、律太と一緒にいることで生きていることを実感し
愛されることに帰結する、という先生の言葉の意味を知っていくんだろうな。

ふたりの幸せをナチュラルに願ってしまわずにはいられない、そんなあたたかなお話でした。

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP