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表題作4月の東京は・・・ 上

滝沢和真、人事、25歳
石原蓮、デザインチームリーダー、25歳

その他の収録作品

  • 告白(描き下ろし)

あらすじ

「嫌か? 俺とセフレになるのは?」
新入社員としてアメリカから東京に戻ってきた和真は、
会社で中学時代のクラスメイトで、
今はトップデザイナーとして活躍している蓮と再会する。
中学3年の夏の突然の別れ以来、10年ぶりの再会だった。
親友で初恋の人で、──初めての相手、それが蓮だった。
相変わらず綺麗で、強くて、
和真は蓮と一緒にいるだけで幸せになれた。
けれど、蓮は不自然なほど中学時代の話題を避け、
仲のよかった元クラスメイトとして振る舞った。
それは蓮がゲイであることに負い目を持っており、
和真に拒絶されることを何より恐れていたからだ。
でも、ある夜、ふたりは再び関係を持ってしまい!?

作品情報

作品名
4月の東京は・・・ 上
著者
ハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
4月の東京は・・・
発売日
ISBN
9784813032304
4.5

(430)

(317)

萌々

(71)

(17)

中立

(12)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
39
得点
1932
評価数
430
平均
4.5 / 5
神率
73.7%

レビュー投稿数39

互いが互いを思って

試し読みの時点ではいもうこれ神!!!!と確信し指折り発売日を待ち、やっぱり神でした……


もうお互い大好きなのに何故こうもすれ違うのか。涙が止まりません。

中学の花火大会の時、ラブホに入る前、初めてエッチした時、再会してから、どのタイミングでもいいただ「好き」と言えていたら、どちらかが踏み出していたら……違った未来があったかもしれないのに。
いやもう和真は中学時代の空白の一ヶ月間を知ってから進みたいと考えていて、蓮は絶対に知られたくなくて……いや!わかるんだけど!なんでセフレになっちゃうの……
まぁそう簡単に言えていたらこんなに拗れてないですよね。
そういう複雑な心情がひしひしと伝わってきます。
セックスからは特に……目を隠しながらキスをするなんて……せつなすぎる。

印象的なのが中学時代踏切で「彼女ができたらセックスしたい?」と蓮が和真に聞くシーン。
和真は蓮の表情やその時の空気がどうであったかを思い起こします。
対して蓮は「普通そうだろ」という和真の答えが強く刻まれています。
同じ出来事のはずなのに記憶の残り方は全く違っていて二人の歪みを感じました。


これだけ盛大にすれ違っているのに、二人の繋がりはとてもとてもとっても強いものです。

中学時代不衛生なラブホで蓮とセックスしたため和真は死にかけ、その責を全て背負うと決めた蓮。
病院長の孫であった蓮は周囲から非難されるだけでなく家族と縁を切られフランスへ強制的に留学させられます。
そして和真も一月経って意識を取り戻してから何も知らされることなくアメリカへ強制送還させられます。

ならなぜ二人は東京で再会できたのか。
それは二人ともまた会いたいと思っていたから。相手は必ず東京へ戻ってくると信じていたから。10年信じて努力してきたから。
「好き」の気持ちは読み取れないのにそこは信じて前へ進めるなんて、ほんとあなた達どれだけ泣かせにくるの……


蓮はレイプしたことになっているし、思いが通じ合ったセックスなんて1度もないし、泣かせにくるしでなかなか重く辛いお話ですが、合間合間に可愛いイラストや和む流れがあるからか、シリアスすぎて読んでいられない!とはなりませんでした。
お腹いっぱい幸せ読了感はありますが。


自分の全てを失っても和真を守ったことに「絶対に後悔なんかしない」と生きてきた蓮。
「俺にとっていつもお前がすべてだった」とずっと蓮を思っている和真。
早く早く早く二人が幸せに一緒になれる日が来て欲しい。
要するに続きが読みたすぎる!!!!!!!

25

すれ違う二人が切ない…

ハル先生の待望の新刊!!
前作とはまた違った雰囲気の作品ですが、流石ハル先生です。買って損はありません。ただただ下巻の発売日が待ちきれなくなるだけです…(笑)

最初の3話までは和真視点、4話と5話は蓮視点で話が進みます。
中学の頃の過去回想を交えつつ話は進むのですが、同じ場面でも和真視点と蓮視点では印象がかなり違っていて、お互いのすれ違っている様が際立っていました。
お互いの気持ちが相手に伝わっていなくて、更に拗れて…ほんとに読んでいて切ないです。

3話までの和真視点であったある謎は、以降の蓮視点で語られます。ほんとそこからはティッシュ準備して読んだ方がいいです。蓮が一途過ぎて泣かせてきます。

これはほんとネタバレ無しで読んでほしいので、感想がむずかしい…
今回収録されているのは2019年5月号までに収録されている分なので、下巻はおそらく1年後…7月号には6話が載っていなかったので、コミックスの続きはおそらく9月号になるのかな?私は待ちきれないので本誌で追いそうです(笑)

20

エエーッッ過去!?って感じです

4月の東京… 上

上で良かったーーッッ!
1、とかじゃなくて上で良かったです。
次巻は中か下、ですかね?
最高でも3巻で完結するということが分かっています。
本当に良かったです。
というのも、凄いお話で、続きがめちゃくちゃ
気になるからです。

こちら、同級生の再会もので、
神評価が高いし読んでみようか!と気軽に購入しましたが、
攻と受にあったのはあらすじからは想像できないほどの重たい過去……。
(しかも、その過去を忘れている(知らないでいる)攻に
バレないようにと隠している受)
彼が好きだという気持ちも隠して……。
切なすぎる。
今すぐ、お互い、好き!と言い合ってほしい。
そして幸せになってほしいです。
次巻の発売が待ちきれないです。

個人的評価
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★★★
エロ度 ★★★☆☆

16

切なさとじれったさの嵐

中学2年でアメリカから転校してきた和真はクラスメイトの蓮に恋をする。
ゲイの蓮も、和真に恋をする。

なのに運命とは恐ろしい。。。切ない。。。
中3でとある出来事が起き、
蓮はフランスへ留学。
和真はアメリカへ帰った。

大人になって再会した二人の
惹かれいるのにお互いのぎこちなさがたまらなかったです。
中3の出来事の蓮サイドの回想シーンは
本当に胸が詰まりました。

過去に縛られた両片想いの鎖が
早く解けるのが見たいです!!

15

切ない切ない両片思い

アクマと契約で作家様のストーリー構成の巧みさと綺麗な作画に惹かれての新作待ちの作家買い。

初恋再会10年愛。切ないんだろうなぁーとは思っていましたが想像以上でした。
※以下ネタバレありです。未読の方は閲覧注意。



無邪気なワンコは不慣れな日本で初めて出来た心を許せる友人に懐きめいっぱいの愛情表現をしてくる訳ですがそれは蓮の求めている恋愛的な好きとは違う類のもので蓮はどんどん苦しくなってしまう…BLでお馴染みのノンケに恋したゲイの葛藤です。
これは定石ですがこれだけでも十分に切ないのにハル先生更なる試練を2人にぶっこんできます。
紆余曲折ありつつ身体を重ね初恋成就かぁ?!と高く高く上げといてあの展開でドン底に落とすって…うぅぅ(泣)
まだまだあどけなさすら残る少年が身内の憎しみ世間の好奇の目を一身に受け苦しい嘘を吐いて全部自分だけで引き受けて、そこまでして守り通したい恋しい相手の安否すら確認する事も許されないとか…先生どんだけ受けに試練与えるんですかぁぁぁ
ようやく忍び込んだ病室で寝たきりの和真に好きになってごめん、と蓮が懺悔する場面で私の涙腺完全に崩壊しましたから!
その後厄介払いに送られたフランスでも知るすべもない和真の近況を心配し続ける日々とか不憫受け健気受けが過ぎる…

こうしてレビュー書いて改めて振り返ると生死を彷徨っていたとはいえ和真が寝ていた間の蓮の1人試練がハンパない…続きの巻で大型ワンコにむちゃくちゃ頑張ってもらわないと困るでしょコレ。
好きが過ぎるゆえの蓮の嘘で固めた心をちゃんと溶かして解して辛い思いをたくさんさせた分しっかり甘えさせてあげてほしいですね。ハル先生だからちゃんとハピエンにもっていってくれると信じています、信じさせて、信じたい!てかお願いっ。

15

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