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表題作マグネット兄弟

宇久井 寅次・高校生・ブラコンの弟
宇久井 龍太・SEX依存症の兄

その他の収録作品

  • エクストラ(描き下ろし)

あらすじ

SEX依存症の兄・龍太と、兄の居場所が感覚でわかる弟・寅次。
欲求を満たすべくネットで男を漁る龍太だが、ろくな相手に当たらず怪我をすることも…。
そんな兄を助けるため、寅次は自ら相手になると提案するのだが――。

作品情報

作品名
マグネット兄弟
著者
日野雄飛 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
ISBN
9784863497870
4.1

(71)

(35)

萌々

(19)

(9)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
284
評価数
71
平均
4.1 / 5
神率
49.3%

レビュー投稿数12

おもしろいストーリー

血縁CP苦手なのに、日野先生のお名前に目がくらんで買ってしまっていました。
タイトルに兄弟とあるのにー!!私のアホー(以前にも何度かある。読みたい作家さんはタイトル見ずに買うクセが抜けなくて)
苦手とわかりつつ、日野先生のお話は見過ごせないので読ませて頂きました。

ストーリーとしてとてもおもしろかったです。
兄弟でありつつ、なぜそうなっていくのか、がよくわかって。

龍太が虐待を受けていたこと、トラがなぜそこまで龍太を守ろうとするのか、だんだん明らかになる展開がさすが、おもしろいわ〜と唸りました。
お互いがお互いでなければいけない必然性がよかったです。

ただ個人的には、世界一お互いのことが大事だとしても、近親相姦せずに、そこは他人とできればいいのにねと思いました。
それができない2人のお話だったから説得力があって納得ですが。ここ重要ですね。

0

「マグネット」の持つ特徴の二面性を考える~吸着と反発~

基本、ガチ兄弟への地雷も無いし過去トラウマも意味のあるものなら(性癖含めて)全然受け入れられて「楽しめる」方です。

さて、今作は要注意要素盛り沢山な1冊。
しっかりある程度の覚悟を持って読みましたが、読後の感想が自分でもよく分からないっていうのが感想です…

設定自体への嫌悪感は全くありませんでしたし最後も納得の終わり方!
でも何だろう…他の日野先生の作品の読後に比べて明確な感情が自分の事なのに見当たらないんですよね。。。
それこそ賛も否もどちらも。

初めて読んでから結構時間も経って読み返しした今も同じ感情。
でも、初回に読んだ後もこの本を手放さなかったのは間違いなく気になる魅力があるから。それも今回読んでも変わらない感想。

ハッキリとは分からないですが、きっとこのタイトル通り「マグネット」の様に「絶対」という関係性がこの2人には決められている事に対して、安心する一方で他の選択肢へのルートへの執着が2人共希薄に映り諦観してる様に見える事への哀愁が感じられてしまい「萌」に辿り着けなかったんだと思うんです。。。
応援して見守っていっていいのだろうか?
お兄ちゃんは芳男ルートを断ってしまって良かったのか?
今でも分からない。。。

基本は2人が幸せならいいじゃないか♡派の気楽な夜明けなので普段ならこの2人が選んだ答えが正解!マグネットなんだから離れられないのは当然さ!って120%思うんですけどね。
今回そう思えなかったのはやっぱりこの2人がその答えしか見つけられなかった背景が重過ぎたかな……。

そしてマグネットは離れられない(=吸着)一方で反発してしまったら絶対に交われない。
多分私はこのルートがいつか来てしまうのではないか、、、という危惧に何とも言えない感情を抱えてしまい言葉にならない焦りのような想いに囚われているのだと自己分析。

これだけ入り込んで読んでしまう位、2人の背負って来た事やこれからをを浮き彫りにし、描き出されているからこそのこの複雑な感情に今も包まれているんだろうなぁ~とぼんやり思っています。

そしてまた読み返しては2人が幸せになっていくルートを妄想し安心していきたい。
評価は本気で悩んでしまう、、、
でもこれだけ作品と向き合ってじっくり読ませてもらってもネガらない作品は自分にとって神作品なんだと思うので神評価!
多分他の作品でこんなに感情が不安定になると結構ネガるのにこの作品は不思議とフラットに向き合える!
そんな貴重な1冊です。

1

ガチ兄弟

重めだとわかってはいたけど、、!重い!光属性にはなかなかのダメージです。兄がセックス依存症でオトウトともしちゃう、まではまあ、萌えとして受け取ろう!と思って読み始めたんですが、、ペドが……_(:3 」∠)_

お兄ちゃんが被害者だっただけじゃなくて、おとうとくんも未遂で、さらに、お兄ちゃんが、、ラストはなんとなくいい感じで終わるんですが、一生背負っていくんだよなあ。家族構成がおじいちゃんと孫たちというのも悲壮感を募らせます。

萌には辿り着けませんでした。

1

兄弟が一生懸命生きている、というお話でした

兄弟萌え(はぁと)って軽い期待で読んだら、めちゃくちゃ切なくて、ディープでした。ぱっと見の明るさとその奥に潜む闇の深さに、もうなんとも言えない気分になります。でも重いだけじゃないんですよね。過去をよいしょと背負って、きちんと前を向いて明るく生きている兄弟の深すぎる絆のお話でした。

設定が摩訶不思議なのに、するっとその世界観に入ってしまえる日野ワールド。互いの居場所がわかっちゃうってなんなん?って疑問を持たずに読めてしまうんですよね。細部がちょいファンタジーなのに違和感がないんです。
セックス依存症の兄の外出先での安否が心配で、だったら俺が相手をする!というDT弟。そんなDT弟への兄からの”How to Sex!" (めちゃくちゃわかりやすくてて勉強になりますw)の場面、大真面目にエロいことをしている兄弟が愛おしくなりました。ア●ルをほぐしながら”今オレは、兄貴の命を救う方法を教わっている”の発言をする弟、最高でした。

他者が想像できないくらい、互いを大切に想っている兄弟のセッススを中心にまわる淡々とした日常です。読み進めるうちに、彼ら兄弟にとってのセックスは、食事や睡眠と同じように、とても正当性のある自然な行為にみえるのでした。そして、そんなに長いスパンが描かれていませんが、今後何が起こっても、何年経ってもこの2人の間に誰かが入ることはできないんだろうな、というところまで見えてくるのでした。

楽しくて切ない、エロいけど哀しい、様々な感情要素がバランスよく配合されている名作だなと思います。

5

因縁の兄弟

日野さん好きなのですが、ちょっと設定が強すぎたのかなあという気がします。

タイトル通り、兄弟もの。
本当にそっち方面にだらしなく依存症な兄。誰とでもしてしまう。
そんな兄の居場所が必ずわかる弟。それで、タイトルのマグネット兄弟です。
引き合うんでしょうね。
俺でよければと兄のうずきを弟が癒やすように。

しかし、ただ好き同士だけではありませんでした。
この兄弟には生い立ちに深いトラウマがありました。
それはぜひ読んでください、ということでネタバレなしにしておきたいと思います。

ただ、何かもう一ひねり、カタルシスがあったらよかったなあと思いました。

2

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