SS付き電子限定版
冒頭の後輩の名前がネタバレというか未来予想できてしまう名前で、更に攻めの子とのやり取りでめちゃくちゃフラグ立てちゃうから、ギャグだと思って読み進めましたが、後半はそこまでギャグ要素はなく、ジワジワと落とされていく受けをまったりと見守りながら読み終えました。
受けが結構などん底に落ちているのに、たまに落ち込むぐらいで卑屈になったり自暴自棄になったりもせず、攻めの惚れた弱味につけ込んだりするけど、結局与えられるだけが居心地悪く感じたり、高飛車なところも狡いことも愛情も隠さず男前に晒し、ぶつけるだけでなく相手のも受け止めるところが良かったです。
お尻パック、素敵w
すき作家さん。
なんとなくあやうい関係の中にちょっとHな恋がある、というお話がお得なイメージ。
こちらはタイトルで、いったいどういうお話なんだろう?と読む前からかなり興味を惹かれていましたが、読んでみて納得。想像したよりは分かりやすいストーリーでした。
何もかも失った、元スパダリ。そのどん底の彼をすくったのは、飾らない優しさが魅力の大男。ただただゆっくりと自分のものにすべく綿でくるむように大事にされ。。
投資詐欺に遭って失意の受けでしたが、どん底でもめげない強さがある。
そこに惹かれた攻めさん。好きになった理由も分かるし、脇役たちも面白い。
読み終えてみると、事象スーパー攻めさまが。。というパターンではあるのですが、お話やキャラが魅力的で1冊の展開が楽しめました。
彼女も収入もエリートで高飛車な受けが一変。
彼女に捨てられ、職を辞め、ローン地獄へ転落していたところを格下だと思っていた年下攻めに救済してもらうお話です。
最初はよく人を馬鹿にしてしまう受けでしたが、訳あって攻めと恋人ごっこでルームシェアを始めるうちに段々と丸くなっていきます。
受けの大きな出来事がスゴロクで表しているところも面白かったポイントです。
けれど、どちらかというと攻めの方が性格に癖があると思ます。
ボサッとしてる大学生風かと思ったら社長だし、普段は虫も殺さないようなクールさがありながら夜は激しく、かと思えば発言中によく噛んじゃう。
エッチなシーンは特に魅力がありました。
いい色気とギャップで性癖がいっぱい詰まっていて、これは受けが絆されるのもわかる!
絵も構図もお話の内容も違和感がなく、ストレスフリーで楽しめました!
さがの先生、さすがです!
クスッと笑える部分があったかと思えば
誰でももっている心の闇を描いたり…
目まぐるしい展開があっても読み疲れないし、話の繋がりが見えて、きちんと構成されているのがよくわかります。
さがの先生の受は
思考がおバカで頭の中が散らかっているイメージですが
今回も裏切らずそのパターンでした。
でもそこがいいんですよね~
見栄っ張りなところ、ちょっと若者を見下しちゃってるところ、忠告きかずに失敗するところ…
洋介みたいな人、ほんといるよな!って思いました(笑)
太雄に出会えたことで人生ひっくり返って良かったな~
存分に甘やかされちゃってほしい。
でもそれだけじゃない太雄の一面も良かったです。
穏やかで落ち着いているだけじゃなく、仕事もこなすし洋介の為に邪魔者も排除しちゃう、っていう…
むしろ太雄がスパダリだよなと思いました。
最後、昔の俺はもう死んだ、と言った洋介ですが
表情からみてもわかるように今のほうがよっぽど幸せそう。
お部屋のインテリアとかもお洒落なのでそういうところも楽しめる作品でした。
さかの先生の独特さが出ている!ジェンダーのお話が中心で組み立てられていて、パンクな道徳教材みたいでした。
◾︎太雄(たお)×洋介(41歳,元商社マン)
偏見の塊みたいな男が、適応能力を発揮しつつ再起をはかるお話です。
先にイマイチだったとこ書いちゃうと、前半特に話の腰を折られるところがままあり。太雄の噛み癖とか、後々回収されるのかと思いきや中盤以降忘れられてたし、謎。姫英(太雄の妹)の恋人が絡んでくるのも、ちょこちょこ自分にはテンポが良くない。
洋介の「どこにも所属してない何者でもない俺の 唯一持ってる「自分」すら不確かなんじゃないのか?」というモノローグが好きです。前文だけならどこかへの所属を自分を定義づける根拠にしなさるなと思うところですが、後半に「自分」のゆらぎが書かれていて、哲学を感じる。数千年前ローマにいたら路上に何か書き殴ってるレベル。
洋介が太雄にメロメロになってる最後のあたりはとっても好きです。受から攻へのこの雰囲気の「かわいい…」って悶えはあまり見ない気がして、もっといろんな作品で見たい。
「その気になってきた俺の顔」エッチ〜
漫画の中でコンセントにプラグが刺さってると大変心躍る。ニッチな萌なんだろうけど、生活感を感じるから好きなのかと。
萌〜萌2