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作家である義父の命令で性接待をさせられている雪刀。義父は完全に病んでいるけど作家としての彼を崇拝しその支配から抜け出せない雪刀が、ある日偶然乗ったタクシーの運転手後藤との出会いで初めて変わろうと思い始め⋯。
後藤は寡黙で常識的な大人でこれまで雪刀の周りにはいなかったタイプの人間だけれど、彼もまた重い過去を抱えて心を閉ざしていたのが雪刀の存在によって変化していく。愛と救済の物語だ。
雪刀の周りが義父以外の大人もWebで群がるモブ男たちもひどいゲロキモ野郎ばかりで絶望的なのだけど、それに甘んじて戦う事を放棄していた雪刀は才能も美しさもあり本当にもったいなかった。
後藤との出会いで自分の存在意義を再認識出来て良かった。あなたは素晴らしいんだよ!
義父との関係は意外な展開が急に訪れ執着から解放されるけど、後藤さんの穏やかで大きな愛に包まれて後はもう幸せしかない。
タイトルの意味はラストでわかるよ~。
まず、喪服の花嫁ってタイトルが意味深で、死を背負いながらも生き続ける戦後のような女性像が浮かんだ。
なんの病かは明かされてはいないが、日々衰えていく作家の義父を支えるために、公私ともに自らを犠牲にして生きる主人公と、自らのせいで教え子をしなせたと思い悔やみ続ける元高校教諭が出会うところから話は始まる。
主人公が年相応の振る舞いができる唯一の相手が彼で、最終的には悲劇的な結ばれ方をするけど、その状況がまさに喪服の花嫁。
不特定多数に抱かれながら、作家復帰を祈り続ける主人公の姿が辛かった。
題名と表紙で葬儀屋さんの話かと思いました。それか殺し屋。
まさかの学生。色気エグい。憂いからくる色気なのか…そうだったら切ない…。
酔い潰れからの出会いってよくある展開ですが、放置は新しいwだいたいお持ち帰りされてますが、放置か警察呼ぶかが現実的ですよねw
義父がクソ過ぎてイライラしちゃいましたけど、あんな小さな頃からなら依存してしまっても仕方ないのか…大学の教授も『義父の接待客のよくないネットワーク』で?息子を売って自作品を売ってるのにそれを気付かないフリして、更に息子の作品盗作してって…病んでいたからは言い訳にならない。当然の報いを受けたと思います。
雪刀の後藤に対する『他人の大人に少しだけ丁寧にあつかってもらえる 会話の舵取りを任せておけば傷つかない』というモノローグが悲し過ぎます。当たり前のことなのに、クズな大人しか周りにいなかった雪刀は不憫…。
後藤も自殺した生徒への対応は最善ではなくとも間違ったわけではないと思います。その結果が最悪なのはやり切れない。
生徒の親御さんからの手紙は誠実だったと思います。理解できず、縁を切ることも。元々同性愛に否定的ならそのことで息子が自殺したなら更に否定的になってしまっても仕方ないことだと…感謝を述べ許し、拒絶し縁を切ることは、縛られる必要はないと言われたように感じます。
雪刀と後藤どちらともお互いが救いになって良かったです。
義父と身体の関係があって、義父の指示で売りのようなこともしていて、かわいそうで読みきれるか不安でしたが、暴力とか傷害とか痛すぎそうな描写はなかったので読み切れました。
作家の義父がとにかく病んでるし執着してるし束縛してるし、挙句には仕事すらうまくいってないのでだいぶ嫌いです。
そのお陰もあって、攻めである元教師のタクシー運転手が、とても立派な大人で、かっこいいです。
攻め、というより良心。
キャラクターに性格の明暗があるので読みやすかったです。
ラスト、もっとどっろどろになっても良さそうなところ、意外とあっさりと幕引きになったので少し拍子抜けです。
実はこうなのかなーとか、大学の名前だけ登場の講師にも関係持っとるんかい、とか考えたりツッコんだりする余白のある作品なので、一気に面白く読みました。
いろは先生久々に読みました。
やっぱり絵がいいですね。
味わいがあるし色っぽい。目がいい。
いろは先生作品の中でいちばん好きです。
後藤さんが渋い。かっこいい。
雪刀が最初どれだけこじらせてエロいのかと思いましたが、そこまでではなく。
淡々と自分と義父や周囲のことを受け止め、恐れを感じ、後藤さんに惹かれていく過程がよかったです。
後藤さんの過去がわかるところも自然だったし。
手紙の内容も理解できた。
後藤さんは何も悪くないけど、後悔や責任を感じるのもわかる。誠実な人。
裏の顔と言ってたけど、ひどい奴じゃなくてよかった。まろやか仕上げ最高ですw
後藤さんが自分の過去を悔いていたからこそ、雪刀への接し方なのも説得力があるし、
雪刀の存在によって後藤さんが救われた面もある。
もちろん雪刀にとっても。
お互いが救いになり、大切な存在、関係性になっていく。
好みのお話が、スリリングにとてもおもしろく描かれていて大満足です。
描き下ろしが最高でした。
「甘やかして」「どーぞ(無表情)」「……こっち向き?」からのハグが萌え〜!!
もちろんそこからの流れも。
無理かとは思いますが、この2人の続きがめっっちゃ見たい〜となりました。
