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表題作革命のα

シモン,β,モーリスの乳兄弟
モーリス・ド・セシェル,21歳,α,弁護士

同時収録作品軍服のオーダー

ウォン、ミラーの部下
ミラー、赴任してきたばかりの少佐

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下イラスト

あらすじ

『革命のα』鹿島こたる ≪あらすじ≫ 世はα全盛期。
すべての富と権力はαの元に集中し、
私利私欲のままにそれを貪る。
媚びへつらうΩ・βの姿を見下ろして――…。

そんな格差社会に
一石を投じる考えの持ち主であるモーリスは、
輝くブロンドに陶器のような白い肌
それはそれは美しく、賢く、気高い、
名門セシェル家の御曹司α。

側仕えの使用人β・シモンと良い仲だが、
家督を継ぐ身であるが故
子を成すΩとの結婚は、
避けて通れぬ道と定められていた。

性が、地位が、運命が、「愛」を翻弄する。
絢爛耽美オメガバース。

作品情報

作品名
革命のα
著者
鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
デイジーコミックス
発売日
ISBN
9784815550288
4

(62)

(23)

萌々

(27)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
251
評価数
62
平均
4 / 5
神率
37.1%

レビュー投稿数15

健気従者β攻め×男前女王様α受け 耽美な主従オメガバース

先生の作品は数作既読で、特に「わが美しきヴィクター」が好きです。こちらも気になっていたので読んでみました。

従者β攻め×主人α受けの主従オメガバースです。α×Ωの作品ばかり読んできたので新鮮です。
舞台は革命前の近代フランスのような雰囲気。衣装や室内装飾など華麗で耽美。先生の絵柄にぴったりでとても美しいです♡

受けのモーリスは名門家の御曹司で、美しく強く男前なα。家の存続の為にΩと番うよう父親から迫られている。攻めのシモンは乳兄弟でモーリスの世話をしている使用人。二人は愛し合う仲。

先生の他の作品でも見かけるような、男前な受けと健気でちょっと可愛い攻めのCPです。身長もモーリスが少し高め。
普段は凛々しくてカッコいい受けが、濡れ場では可愛くトロトロになってしまうギャップがいいですね。

攻めは濡れ場でもそんなにキャラは変わらず、とにかく健気で優しいです。個人的には濡れ場ではもうちょっと雄みを出して、グイグイいってほしいので、ちょっと好みからは外れました。

当て馬として美人Ωクロード登場。モーリスの運命の番らしい。クロードから迫られるもの、きっぱりと拒否するモーリスが、これまた男前で格好いいです。
ただ運命の番という割には、運命に抗えない緊迫感のようなものがちょっと物足りないかな、と感じました。緊迫したシーンはあるんですけど、ちょっと呆気ないかなと。

とにかくモーリスが最後まで、運命や本能に抗って一貫してシモンへの愛を貫こうとする、男前さの際立つ作品でした。


【軍服のオーダー】
こちらの短編も収録されています。
外国(アメリカっぽい)の軍隊のミラー少佐(受)と副官のウォン(攻)のCP。少佐は金髪美人で、副官はアジア系のさっぱりとした男前。ある理由から立場逆転のプレイをするのが大変エロチックで良きでした♡ またこちらの方が攻めがグイグイくる感じで、表題作より好みでした。短編ですが満足感のある作品でした!


後書きで「腕力権力胆力の強い受けと心酔系攻めが大好物」と書かれていて、なるほど先生はそういう作品が多いな〜と思いました。
本作は特にその傾向の強い作品でした。


シーモア購入 白抜き修正(カウパーなどの濡れ感はまあまああり)

0

万歳には至らぬ革命前夜

この人にこのテーマという感じの豪華絢爛耽美なオメガバ。鹿島こたるさん作品はいつも画力とテーマに甘えが無く、その分読む前に躊躇してしまうくらいです。
フランス革命のベ◯ばらのような身分差の二人と差別社会、残念ながら革命前夜までしか描かれていませんが、モーリスの気高い魂と美しさ、可愛さとエロス(あと吊り目と金髪巻毛と…)が最高でした。
Ωであるクロードのキャラクターも、ともすればシモンより強烈で映えるのが面白い。
書き下ろしの2話後のお話が最高でした。革命後に二人がちゃんと結ばれるまでが見たいなぁ。
短編の「軍服のオーダー」含め、濃厚で煌びやかな作品を楽しみたい時にお勧めの一冊です。

0

タイトルにかなったオメガバース。

ゴージャスな絵柄と登場人物の表現豊かな表情(繊細な睫毛は、光が差しているみたいに綺麗です。)が見飽きません。じーっと眺めて夢中になってしまって、ページをめくる手がとまらないです。

タイトルから、オメガバースでありつつ、捻りがあるのは予想していましたが、やはり通り一辺のオメガバではなく、設定で自動的に展開が読めてしまう残念感がありません。
意外性のある展開は、主人公カプの勇敢さと愛情の賜物なので、攻めにも受けにも好感を持てて、とても愛しいなあという読後感でした。読んで初めて、タイトルの意味も正確にわかりました。

私はオメガバース大好きで、この設定を手がかりに、この作家さん初読みでした。ただ、いわゆるオメガバースものの地雷要素が少ないですし、この設定だけに頼らず、とらえ返しがされている点では、オメガバ設定があまりお好きでない方にも、邪魔にならずに、この先生の絵柄を楽しんでいただけそうかも、と思います。

美しいカプが、守りきった愛に満たされている姿はキラキラで幸福感が凄いです。この作家さんの他の作品も読みたいと思います。

0

たったひとりと共に生きるために

作画にかけられているであろう時間を考えると、申し訳なくなってしまう評価ですみません。

オメガバース2篇です。
表題作はαで貴族という最上位階級に属するモーリスが、運命やα、Ωとは関係なく、自分で選んだ相手との愛を貫く物語です。
家柄や階級という表面だけで誰もモーリス自身を見てくれない中、周囲の陰謀や策略、果てには想い人までもモーリスの思惑を裏切ろうとしますが、そんなものに屈するほど弱い想いではありませんでした。
モーリスが、ヒートを自分で抑えた上にクロードを説得するシーンは気迫に満ち溢れて美し過ぎました。

もうひとつは軍隊ものでした。

オメガバースはすでにいろいろなパターンが出尽くしている感があるので、ここからまた新しいものを生み出すのはなかなか難しいと思います。
表題作は鹿島先生の美麗な作画で描かれた貴族を楽しむという読み方がおすすめです。

2

麗しい筆致で描かれる気高い魂

貴族制度のあるヨーロッパ風の王国で、貴族と従者の身分やバース性を超えた恋愛を軸にしつつ、生まれで生き方を縛る旧来の社会制度からの変革を目指す物語です。
フランス革命を意識しているのでしょうか。
オメガバースという世界観を最大限に活かしつつ、真正面からぶつかる設定に唸ります。
利権の蔓延る貴族社会に対して法で戦うところがまた良いですね。

そしてそのテーマをしっかり体現する絵に脱帽です。
古き良き少女漫画を彷彿とさせる繊細さと華やかさに加え、非常に高いデッサン力でグイグイ引き込まれました。
細身ながら筋肉のしっかりついた受の肉体美は必見です。

主人公達の関係性としては、攻と受が乳兄弟であるというところが非常にポイント高いです。
単なる主従にはない2人の遠慮のない親密さ、互いへの深い思いは乳兄弟ならではでしょう。
馬に相乗りしているシーンが印象的です。

もう1人のメインキャラである没落貴族のΩも、自らの境遇を打破しようとする自立心の強さが魅力的で、好印象でした。

古典的でありながら、普段とはひと味違うオメガバースを読みたい時に最適です。

2

この作品が収納されている本棚

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