社史編纂室で恋をする

shashihensanshitsu de koi wo suru

社史編纂室で恋をする
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×28
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

143

レビュー数
3
得点
69
評価数
19
平均
3.8 / 5
神率
31.6%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784403524936

あらすじ

社内で「流刑地」と呼ばれる部署に異動させられた志月。
新しい上司は、数日前2丁目のバーで会った男で……?
二面性攻×体育会系受の恋♡

表題作社史編纂室で恋をする

稲葉教明、顧問扱いの社史編纂室の室長補佐
大町志月、濡れ衣で社史編纂室に異動になった社員26

その他の収録作品

  • 終業の、その後で(書き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数3

脳筋受に翻弄される策士攻♡

今回は社史編纂室室長補佐と編纂室に異動となる元営業部員のお話です。

受様視点で横領事件の真相が明かされ受様の無実が証明されるまでと
攻様視点で本編裏事情を絡めながら後日談を収録。

受様は新卒で老舗の紡績メーカーに入社以来営業部に所属する5年目社員
です。ポジティブでめげない性格が功を奏し、3年目には社長賞をもらっ
たほど優秀な営業マンとなります。

しかし、2年前に現部長が営業部のトップになってから部内の雰囲気が
とても悪くなります。部長は畑違いの部署からの異動してきたことを
理由に自分では動かず、無謀な施策を押し付ける人物なのです。

受様は部内の士気をあげようと必死でしたが、そんな受様の行動は部長
に煙たがられるようになります。そんなある夜、受様は営業部長が女性
事務員にセクハラしている場面に遭遇してしまいます。

彼女の事をコンプラ部署に相談しようと思っていた矢先に、営業部長か
ら受様が会社の金を横領したという証拠書類を突きつけられるという
事態に追い込ま、無実を証明できなかった受様は出勤停止の処分を受け
てしまうのです。

鬱屈宣った受様は新宿二丁目の馴染のゲイバーに飲みに出て、カウンタ
ーで隣に座ったオーダーメイドスーツに身を包む、涼し気な美貌の男性
と一夜をともにすのです。受様は情事後、見知らぬ相手だからと今の
状況を招いた事情を吐露までしてしまいます。

気怠い身体を引きずって帰宅した翌日、突然、受様に異動辞令出され、
社史編纂室に異動となりますが、社史編纂室は窓際族や各部署で持て余
された人材が行き着く流刑地と噂される部署でした。

しかも受様の導者として紹介された室長補佐があの一夜を共にした相手
だったのです。彼が今回の攻様ですね♪

攻様はぼさぼさ髪に無精髭、ノーネクタイとびっくりする程緩い服装で、
受様は思わず他人の空似かと疑いますが、攻様からあの日の事は外聞が
悪いから黙っていろと言われて、そのキャラの違いにもさらに驚くこと
になります。

更に編纂室は噂と違い、各種議事録、報告書、社内報等発行物を一手に
担う多忙な部署で、比嘉なパソコンと対峙する攻様が他社から顧問と
して招かれた人物だと聞かされて、横領を疑われている自分がここに
異動となったことに疑問を感じるようになります。

なぜ横領を疑われた受様が解雇でなく編纂室に異動となったのか?
また受様が横領したという金はどこにいったのか?
そして受様の無実は証明できるのか!?

雑誌掲載作であるタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で、受様
が巻き込まれた横領事件の真相に迫りつつ、2人の恋愛模様が展開する
ミステリー仕立てのオフィスラブになります♪

元々営業部内で浮き始めていた受様は、営業部では誰にも信じてもら
えませんでした。しかし、編纂室の面々は受様の噂ではなく仕事ぶりか
ら不正をする様な人間に見えないと言ってもらえ、出来る範囲での協力
まで申し出てくれるのです。

しかも受様無実説を最初に唱えたのは攻様らしいのです。受様は改め
て編纂室での仕事に邁進し、攻様と関わっていくうちに彼に惹かれて
いくのですが、営業部長にセクハラ被害を受けていた事務員と関わり
始めた事から攻様と衝突してしまいます。

さらに受様への営業部長の嫌がらせが始まり、終着点は何処!?的に
ワクワクで、ドキドキで、ハラハラもMAX!!

攻様の正体が明かされ、会社で暗躍していた面々が裁かれて、受様が
攻様の恋人となるまでたいへん楽しく読めました (^O^)/

受様は自分が営業マンとして優秀だったのは相手の気持ちを察する
能力が高いからだと思っているようですが、素直な性格のままに相手
の懐に飛び込んでいくストレートな熱意が功を奏していたのであって
決して察しが良くはありません(笑)

攻様はとある理由で社内のアレコレを探る役目を担っており、受様に
もカマを掛けたり、いろいろ探りを入れるのですが、受様から返って
くるのは大ボケ、小ボケ、肩透かしなのですよ(爆笑)

いい感じにムードが高まったところでその高まりを落ち着かせてくる
とランニングに出られてしまう攻様が哀れというか、ここで!?的な
肩透かしな展開が可笑しすぎるところがMYツボ押しまくりでした。

雑誌掲載時も思いましたが、みずかね先生のイラストが非常に麗しい♡
先生の描くリーマンものは雰囲気たっぷりでお仕事BL感が醸されてい
ていつも読む前からワクワクさせられます (^-^)v

本作を読んで常務の背景がとっても気になったのですが、雑誌で彼の
スピンオフが始まり、こちらもワクワク読んでいます。続きが楽しみ
です♪

今回は栗城さんの既刊から『いとを繋いだその先に』はどうでしょう?
こちらも受様が横領犯にさせられた事から始まる恋物語です。

3

好き好き、これ好き!

先生買い。面白かった!決定的なものが無かったので神にはしなかったけど、特に受けのキャラが好きで、読み終わった時に思わず「面白い!」と呟いちゃいました。さっぱりした性格の受けがお好きな方に是非(⋈◍>◡<◍)。✧♡とおススメしたいお話、雑誌に掲載された本編220P弱+書き下ろしの後日談20Pほど。

いきつけの新宿2丁目のショットバーで「やってらんねー」という気分で呑んでいる社会人5年目の志月。やってもいない横領の容疑をなすりつけられ、出勤停止処分を食らっているのです。隣に座っていた男と流れでホテルにいってしまったのですが、その翌日に突然、社史編纂室への異動命令が出て・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
塚森(受けの会社の専務、できる御曹司)、青田(営業事務、♀)、営業部長(くそ)、社史編纂室のメンバー、営業部のメンバーなどちょこちょこ出番ある方複数。塚森さんが気になってたんですが、小説ディアプラス秋号に塚森さんのお話後編が出ているとのことでした!夏号と合わせてチェックしよう~

**好きだったところ

受けが体育会系で、ストレス感じたら「走ってきます!」と元気よく走って行ってしまうところがめっちゃ面白かったです!たとえラブモードに入りつつあるところであったとしても、さくっと走りに行ってしまう!!!!!置き去りにされた攻めの気持ちを思うと可笑しくて可笑しくて、イケメンの面目丸つぶれです。

そう、イケメンなはずの攻めが受けに振り回されている感があるので、好きなんだと思います。攻めざまあであってほしい、と思うほど、子憎たらしい攻めではないけれども、やっぱり攻めの思う通りに進むよりかは振り回される方が私は断然好き!

会社のごたごたに巻き込まれるお話ですが、受けさんはコミュニケーション力抜群なので、社史編纂室のお仕事でもインタビューを楽しんでこなしてしまうあたりも、好感度大でした。ポジティブな方が読んでいて気持ちよいですしね。

ぐるぐるしているところでも、少しずつエピソードが挟まって、ぐるぐる長いーと思うようなところがなく、なんだか私には絶妙な塩梅でした。みずかね先生のスーツイケメンも超カッコいいし!

お仕事よりのお話や、さっぱりした受けさんがお好きな方でしたら是非!

5

残り2/3からの、怒涛の萌えに転げ回りましたよ!!

こちら、バーで出会って一夜だけの関係を持った相手が、なんと新しい上司で・・・。
と言う、オフィスラブものになります。

これ、設定としてはありがちですし、お仕事描写を軸に、二人のラブはジリジリとしか進展せずと、2/3くらいまではかなりジレジレさせられるんですよね。
が、そこからの怒涛の萌えが凄い!
痛快なオチやこれでもかと言う甘さで、もうゴロゴロ転げまわっちゃうんですよ。
ここで一気に読ませるために、溜めに溜めたね!?みたいな。
いや、私個人の勝手な解釈で、全然ちげーよ!って事だったら申し訳ないんですけど。

それにしても、当初「悪い男だなー!」と言う印象でしか無かった攻めの稲葉。
終盤からの怒涛の萌えで、彼の意外な純情さや溺愛ぶりが分かってニヤニヤしちゃいましたよ。
受けと共に、「こいつ、情けないな!?」とイラッとした言動も、ネタバレの後では「なんて過保護な男なの?」に変化する事になると思われます。
いや、ネタバレ後に初めて分かる、彼の苦労っぷり。
なんだかかわいそうに思えて来たよ。

ザックリした内容です。
社内で横領の濡れ衣を着せられ、「流刑地」と呼ばれる社史編纂室に異動になった元営業マン・志月。
新しい上司は、なんと数日前にバーで出会い、一夜だけの関係を持った男・稲葉でー・・・と言うものです。

まずこちら、受けになる志月ですが、一夜だけの関係と言っても決して奔放なタイプでは無く、稲葉との事が特別だったりします。
こう、横領の濡れ衣で落ち込み、更に優しく話を聞いてくれた稲葉にグラついて、そんな珍しい行動を取ってしまった。
基本、明るく前向きな体育会系受けでしょうか。

対して、攻めとなる稲葉。
彼はですね、涼しげな美貌にエッチではちょいS。
更に、異動先で再会すると、ボサボサ頭にだらしない格好と、二面性ありな攻めなんですね。
再会して志月は焦るワケですが、飄々とした態度で普通に接し、二人だけになるとちょい色っぽいセリフでチョッカイを出したりからかったりって感じで。

で、ここから、社史編纂室のお仕事描写をメインに、二人のラブがジリジリと言った速度で進展してゆく。
また、並行して、社内で起こっている横領事件や志月が疑っている産業スパイ問題に、営業部長による女子社員へのセクハラー。
これらの真実のパーツが少しずつ少しずつ与えられと言った感じで、読者は謎解き要素も楽しみつつ、二人の恋愛を見守って行く。

これ、あくまで私の感想ですが、実はこの部分が若干つまらなかったんですよね。
いや、つまらないと言うと語弊がありますが、こう色々情報ばかり与えられる状態で、それを整理しつつ読み進めて行く状況に飽きがくると言うか。
二人の恋愛は、いつになったら進展するんだよ!的な。

が、これ、ここからが痛快であり、萌え転がっちゃう怒涛の展開なのです!
こうして読者が万全の体制を整えた所で、一気に明かされる驚きの真実に、急展開する二人のラブ。
いや、濡れ衣を着せられた上に理不尽な嫌がらせを受けてと、元上司に腹が立って腹が立って仕方ないのです。
で、ここでの主人公の反撃に気分爽快なんですよ。
またこれ、世直し的な面白さと言いますか。
「悪事は全てお見通しです」みたいな、お庭番的キャラが大好きなんですよね。
いや、おばあちゃんっ子で、一緒に時代劇ばかりみてたから。

更に更に、攻めの意外な正体や彼の真意が分かると、もう萌えはマックス状態。
普段はだらしないのに、いざと言う時は頼りになる格好いい上司ってだけでメロメロなのに、ここに「かわいい」まで兼ね揃えたら、もう敵無しじゃん!

こちら、終始受け視点で進む為、攻めの真意と言うのは途中で分かり辛いんですよ。
行動だけ見てれば、面倒事を避けようとする冷たい男に見えなくも無いんですよね。
受けが振り回されてる状態に見えると言うか。
でも、これ、全くの逆だから。
実は、振り回されてるのは攻めだから!
稲葉は、めっちゃ過保護で甘い攻めだから!!

もうさ、志月は自分の事を察しがいいと盛大な勘違いをしてるけど、めちゃくちゃ鈍いんですよね。
稲葉、めっちゃ苦労してるー!
そして翻弄されてるーーー!!
えーと、本編が雑誌掲載作で、SSが書き下ろされてるんですね。
ここで、稲葉の苦労っぷりと、志月への溺愛ぶりなんかが存分にご理解いただけると思うんですけど。

まぁそんな感じの、とにかく面白い作品でした。
主役二人のこういう関係性って、楽しくて仕方ないです。

9

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