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やっぱ野原耳子先生の作品は間違いない……!!( ´∀`)
ずつと読んでみたかった作品でしたが、高評価のスコア値も納得の激アツストーリーでした。ホントにホントに素晴らしい読み応えです。
部族間同士の理不尽な婚姻をキッカケに育まれていく夫婦の愛と絆の物語となるこの作品ですが、まず目を引くのが表紙の華やかなイラスト。作品中には挿絵がないので、この表紙のイラストをしかと目に焼き付けておきましょう^ ^
婚姻から始まるストーリーではありますが、一応補足させて頂きますと、同性間の婚姻が認められていない世界観です。男女間の婚姻が普通とされているため、嫁がされてきた花嫁が男性だったときの花婿側の反応が良くないことは容易に想像できると思います。
ただ。嫁がされてきたカヤもこの婚姻の被害者であり、アジム族の長であった父を叔父親子に殺された挙句、自身も後遺症が残るほどに足を負傷。そしてイェフェムとの婚姻を強引に推し進めることでイェフェムの怒りを誘い、イェフェムに攻め入るチャンスを伺うアジム族側の卑劣な思惑を阻止するためには、この婚姻は何としても結ばれなければならず、アジム側にとってはカヤは戦闘のための材料です。加えて、イェフェムにとってもカヤは招かれざる邪魔な存在です。
カヤにとっては男としてのプライドもズタズタな上、居場所がない。家族を喪い、悲しむ間もなくいつ殺されてもいい状況に置かれているので、誰にも心を開こうとしません。が、ここでカヤにとって大きな運命となるのが花婿・ユーティの存在です。
ユーティはイェフェム族の族長の三男で穏やかな青年ですが、彼の優しい性格でカヤの頑なな心を解いていくのがこの作品の最大の萌えどころ。かりそめの結婚にしかならなかった2人の婚姻をホンモノに変えていくユーティの寄り添いに、次第に絆されていくカヤの心理描写は必見中の必見です。
族の男としてのポテンシャルや狩りのスキルもカヤの方が上で、なおかつ男らしく体格もいいカヤを可愛いと感じ始めるユーティのゾッコンぶりは、この作品の大きな拠り所です。
ユーティの父はいずれ側室をとらせようと考えていたり、また周囲も自分の娘を嫁にと勧めたりとするけど、ユーティの心はカヤ1つ。あの、穏やかなユーティがこの件に関しては誰の話も聞かないところに、彼の底知れぬ豪胆さを感じて下さい^ ^
で、そのユーティが最大に覚醒するのが、アジムがイェフェムを無理やりに攻めてきたとき。あなた誰ですか?ってくらい、アジム勢力を容赦なくぶちのめすユーティの怒りMAXな姿が、ややや…やべぇ……((((;゚Д゚)))))))
カヤの命を脅かす者ならイェフェムアジム問わずに殺しかねない変貌っぷりに一同驚愕。ユーティの愛する者を守るための残虐性に私のハートはドキドキ一色でした!
(ユーティのギャップがおそろしくカッコいい!)
村の一大事を乗り越え、カヤがユーティの花嫁として正式に迎えられ、カヤにとって新たな家族がたくさん増えたことに涙がウルッ。しかもカヤは足が悪いので狩猟はできないけど、知識やスキルをイェフェムに伝えたりとしっかり族の一員として貢献している健気な姿に胸が温かくなりました。
すっかりコミュニティに馴染んだカヤにユーティのカヤへの愛は留まることを知りません。どんだけカヤのことが大好きなのー?!(//∇//)っていうユーティの溺愛スタイルが甘々で、すっかり公認のおしどり夫婦と化す2人にニヤニヤでした。
番外編はもうラブラブしかしてないご褒美譚(笑)
この作品1番の甘味どころのシーンを堪能し、彼らの幸せな未来にたっぷりと浸って下さいね♪( ´▽`)
他部族からの侮辱のために花嫁として嫁ぐことになったカヤと、戦争を避けるために彼を受け入れるユーティ。カヤは過酷な生い立ちを持ちながらも懸命に生きようとし、ユーティはそんな彼を支え続けます。次第にお互いに惹かれ合い、かけがえのない存在になっていく2人の関係が丁寧に描かれています。
魅力的な2人はもちろんのこと、家族の絆や壮大な世界観、迫力のある戦闘シーンも見どころで、展開が気になり最後まで夢中で読めました。感動的なシーンも多く、時には涙しながらも、最終的にはウルトラハッピーな2人の結末に胸が温まります。
温厚だけれど嫁を溺愛し、キレると怖いユーティ × 強くて男前だけど時々泣き虫なカヤ——この組み合わせが最高に魅力的!
さらに、本編終了後の番外編も盛りだくさんで、どの話も幸せいっぱいで思わずニヤけてしまいます。Kindle Unlimitedで読みましたが、繰り返し楽しみたいので購入しました。
部族同士の対立が前提にある中で、男の花嫁を押し付けられるところから始まるお話。嫁ぐ方でなく、嫁いでこられる方視点なのが面白い。視点主がちゃんと動いてくれるので、とても楽しく読めた。
ユーティは最初はほのぼのした印象。前に出ることはなく、適当に上手くやってる感じ。それがカヤに惹かれていき、振る舞いがガラっと変わる。元より捨て子だった引け目があったようだし、実はこれがユーティの本来の性格なのかな。
カヤは境遇を考えれば当然かもしれないが、傷付いた獣のような反応。ゆっくり人間に慣れていく様子を見ているようで切ない。ユーティと二人で初めて狩りをするシーンがとても好き。
敵の策略に嵌まりピンチに陥ると、ユーティが闇堕ち覚醒みたいな状態に。あそこまで思い詰めて冷静に暴走するほどカヤが自分の全てになるなんて、やっぱり今まで一緒にいた人たちを本当の家族と思えていなかった影響なのかな、と思う。
争いはカヤの活躍で終結。部族の誇りは失っていないようで良かった。カヤへの酷い暴行(拷問?)が土下座一つで水に流されたのは不満だが、まあどうしようもないのかな。
番外編ではその後の様子が垣間見れる。カヤはすっかり乙女思考になってしまって。二人でヤキモチ焼いたり焼かれたりの平和な日常を見て、末永く仲良くやっていくんだろうと思えた。ユーティの心の闇も晴れたようで、読後感も良かった。
野原耳子先生の作品、はじめて読ませて頂きました。
隣接、対立する部族の間で、花嫁として嫁がされた好戦的なアジム族出身のカヤ。花婿として彼を迎えたのは、穏やかなイェフェム族の族長の3男ユーティ。お互いが望まぬ婚姻をきっかけに出会い、かけがえのない存在となっていく物語です。
ワタシが特に感動したのは、野原先生の文章の美しさでした。
常に美麗な表現を使用して自己満足に溺れていくのではなく、要所要所でハッとさせてくれるような美しさを覗かせてくださる、ストイックな文章。
もちろん読み手によって好みがあると思うのですが、ワタシはそのさじ加減が大変心地よく、好きな文章をハイライトしながら、とても楽しく拝読しました。
カヤが狩猟民族としての本領を発揮する狩りのシーンの緊迫感。
これだけの能力があって、足を悪くし花嫁として生きる痛々しさ。
普段おっとりしているのに、有事にたやすく人を殺すことができるユーティの二面性。ちょっと吃驚しつつも、ユーティにとってカヤがどれだけ大切な存在なのかを思い知らされます。
濡れ場もガッツリのエロなのですが、本能で快楽を追う無邪気なエロというか…そこかしこに2人の純粋さ、可愛らしさが感じられる表現があり、素晴らしかったです…!
kindle版の102ページ、カヤと生きていくことを決めたユーティが父と話す場面。「不意に、心臓の奥から甘いような、温かいような、そのくせかすかに仄暗い感情が沸き上がってきた。執着と独占欲の鎖が絡まった、澄み切った純粋な愛情。」
ワタシはこの愛を見せつけてほしくて、BLを読んでいるのかもしれないな…と思ってしまったくらい、ものすごいパワーのある一文でした。(あまりに感動したので引用させて頂きましたすみません…!)
物語もロマンティックで素敵でしたが、それを紡いでくださる文章に大変魅力を感じたので、他の作品も読ませいただこう!と、今からワクワクしております。
初読み野原耳子先生。
レビューを読んで良さげだったので。
結果、満点です。
エロ具合は3割(私調べ)ほど、ストーリーがとにかくおもしろいです。
ハピエンなのはわかっていても、カヤがなかなかかわいそうで、牢屋でユーティに別れを言うシーンでは涙で顔が歪みましたよ…
受けが短髪でおそらく筋肉ムキムキ(狩りが得意の闘争民族出身のため)なのは私の萌えポイントではないのですが、年下のユーティが人目を憚らず愛でまくってそれに恥じらうカヤも、ベッドの上で徐々に積極的になっていくカヤもすごく良かったので幸せな読後感です♡♡
