てんてん
本品は『フェロモン探偵 母になる』の初版限定挟込ペーパーです。
本編幕間、美月が見つけた本絡みのお話です。
兄の持ち込んだトラブルによって実家暮しを余儀なくされた映。今夜
も令人をあやしていると、美月が懐かしいものを見つけたと店にやって
きます。
弾んだ声の美月に視線を向けると、随分と日に焼けたA4サイズの本を
手にしていました。それは昔、よく映が美月に読み聞かせをしていた
白雪姫の本でした。
何か赤ん坊をあやせるようなものがないかと部屋の中を探していたら
しく、絵本はまだ早いとわかっていても見つけたら嬉しくなってしま
った様です。
映は美月を楽しませようと声色まで使って読んでいた為、美月は何度
も同じ本を読まされたことを思い出し、苦笑します。そんな昔のものが
残っているなんて「片づけられない女」なのか、と妹を映に揶揄うと
美月はふくれっ面をして見せて絵本をもって自室に戻っていきました。
雪也には映なら自分で描けそうだと言われた映は・・・
B6サイズペーパー両面中折り2段組3頁と長めの番外編は、令人の
お守りをしながら昔話で盛り上がるお話です。
実は自分達家族を描いたお話を書いていたのですが、美月が活躍する
話にしたかったのに、どうしても自分中心になってイマイチうまく作
れずに完成できなかったのです。
もし成功していたら絵本作家だったかもという映に雪也が抱きついて
きて、幸也の家族をモデルにしたほうが面白そうかもと思います。
ヤクザを絵本にするという発想に雪也はびっくりです。桃太郎みたいに
子分増やしていったり戦ったりがファンタジーぽいかもという映に、
雪也はしょっちゅう攫われて何度も助けられている映は"お姫様"だと
言います。
童話のお姫様もトラブル体質だし♪という雪也の腕の中てでお姫様は
甘い吐息を漏らす
・・・という珍しくもほのぼのムードかと思いきや、御伽噺さえもエロい
転換をさせる雪也のオチが面白かったです。まぁ、ほのぼのよりも
ムラムラ路線のほうが2人がらしいですけどね (^-^)