溶けるほどの溺愛新婚生活!

フェロモン探偵 母になる

pheromone tantei haha ni naru

フェロモン探偵 母になる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
33
評価数
11
平均
3.3 / 5
神率
9.1%
著者
丸木文華 

作家さんの新作発表
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イラスト
相葉キョウコ 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784065174449

あらすじ

兄・拓也の隠し子騒動で、家出以来、初めて実家へ帰省した探偵の映。これも魔性のフェロモンのなせる業か、置いていかれた赤ん坊は映にしか懐かず、六年ぶりに帰った実家で、なぜか育児生活を送るはめに! 助手兼恋人の雪也は、新婚夫婦のようなシチュエーションに盛り上がり、倒錯的なプレイで夜ごと映を啼かせてくる。一方、赤ん坊の母親を思い出せない拓也は、映に調査を依頼するが……?

表題作フェロモン探偵 母になる

如月雪也(白松龍一) 、映の探偵助手で実業家、34
夏川映、探偵事務所所長、28歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

丸木作品らしからぬ「子育てもの」

作家買い。

丸木作品はほぼほぼ読んでいると思いますが、「子育てもの」ってお初じゃないかなー、なんて思いながら手に取りました(あとがきで丸木先生が「赤ちゃんが登場する話は初めて書きました」と書かれています)。

「フェロモン探偵」シリーズの映がいくら規格外と言えども、さすがに映が子を産む、ということはないだろう…、と思いつつ読破しましたが、今作品のお子は、映の兄・拓也の隠し子、という設定。前作『フェロモン探偵 監禁される』の終盤で予告されていたように、今作品は拓也受難のストーリーでした。

丸木作品はシリアス寄りな作品も多くある中、「フェロモン探偵」シリーズはコミカル路線。そのコミカル路線の中でも、群を抜いてコミカルまっしぐらなストーリーでした。





夏川探偵事務所に妹の美月がやってきて言い放ったのは、「実家にお兄ちゃん(=拓也)の子どもを抱っこした女の人がやってきた」というびっくりなもの。当の拓也には、赤ちゃんも、その赤ちゃんを産んだ女性にも心当たりがない。

そして、氷川麻衣と名乗るその女性は、こともあろうに赤ちゃんを置いて去ってしまう。
何をしても泣き止まない赤ちゃんを目の前にてんてこ舞いする夏川家の面々だが、その赤ちゃん・令人は映にだけ懐き―?

というお話。

6年前に家出して以来、実家に帰ることのなかった映。
今回の騒動を期に6年ぶりに実家に帰る映だけれど、両親は映を快く受け入れてくれて。

ゲイであること。
破談になったかつての婚約者との過去。
そんな様々な葛藤や両親に対する懺悔の想いが今巻で少しずつ昇華していきます。

が、今作品は、

令人は本当に拓也の子どもなのか?

というところを軸に展開していくストーリー。

そもそも拓也には令人の母親との関係が思い出せない。赤ちゃんがいるわけですから、その母親とは性的な関係があったであろうに、拓也には女性と関係を持ったこと、どころか、その女性の存在すら思い出せない。そのために「氷川麻衣」という女性の存在を見つけ出すところから始まるという、「拓也ゲスい説」が繰り広げられていきます。

が、その「氷川麻衣探し」から、結末は意外なところに落ち着くところがさすが丸木さんといったところか。

令人の母親が、自身の息子である令人という赤ちゃんを道具に使う展開なので、もしかしたら好みが分かれるかなと思います。が、この母親が求めたのはー。

今までの「フェロモン探偵」シリーズとは毛色が異なる作風ではありますが、「赤ちゃん」というバックボーンからいかんなく雪也の執着心を描き切っていて、その点においてはぶれることがなく一安心。「氷川麻衣」の存在と絡めて、「人を愛する執着心」が描かれています。赤ちゃんがすぐそばにいるのでエロ度はやや低めですが、何かというと新婚プレイに持ち込もうとする雪也の絶倫ぶりはあっぱれですらありました。

弟ラブなちょっと変わったお兄ちゃん、という立ち位置にいた拓也でしたが、今作品で大きな存在感を著しました。彼が心から求める恋人(できれば男でお願いしたい)が現れることを願って。そしてもさらに言うならば、ぜひとも拓也メインのスピンオフを書いてほしいなと切望しています。

1

受様兄の隠し子騒動

本シリーズは実業家兼探偵助と探偵事務所所長のお話です。

受様が兄の隠し子騒動に巻き込まれることによって疎遠だった家族や
攻様との関係を見つめ直すまで。

受様は日本画の大家を父に琴の名手を母に持ち、2人の才を最も受け
継ぎますが、実家を出て探偵事務所を設立します。

攻様は実家のヤクザ稼業を嫌い、学生時代に起業した実業家で悠々自適
な生活を送っていましたが、友人でブラコンな受様兄の頼みで受様に
近づき、トラブル&フェロモン体質な受様と関わる中で受様に惚込み、
助手(番犬)として常に受様の隣にいるようになります。

そして受様も様々出来事や事件に巻き込まれる中で攻様に気持ちが傾き、
攻様に隠していた過去が暴かれ、トラウマを乗り超えた事で攻様への気
持ちを改めて認める事となったのです。

そんな中、受様の実家に受様兄の子供だという赤ん坊を連れた女性が現
れます。受様兄は極度のブラコンで特定の恋人もいなかったので、両親
も大慌てるだけで何もできません。

受様は父や母の期待を裏切ったことから、二度と実家には戻らない覚悟
でいました。しかし、切羽詰まった妹が受様に助けを求めた事から、
受様は攻様を連れて大学卒業以来疎遠になっていた両親の末実家に足を
踏み入れるのです。

しかし6年ぶりにあった両親も家政婦も驚きはしたものの、受様の帰宅
を喜んでくれて受様的には肩透かしを食らった感が否めません。しかも
調度、受様兄が帰宅した事で攻様の紹介すらできずに件の女性と対面す
る事となるのです。

広間で待ち受けていた女性は余裕のある態度で兄の子だと訴える赤ん坊
を抱えてきたというのに、切羽詰まった感じもありません。淡々と兄に
この子は合コンで酔いつぶれた兄を介抱した時に宿した子だと言い、
6ケ月だという子供を兄に抱かせるとすぐに迎えに来ると言って子供を
置いて出ていってしまうのです!!

果たして赤ん坊は本当に受様兄の子供なのか!?
そして赤ん坊を兄に託した女性の真意とは!?

本シリーズは男性引き寄せ体質でトラブルメーカーな受様がいろいろな
事件に巻き込まれながら、攻様との絆を深めていくお話です。

7作目となる本作は前巻にて軽く振られていました「受様兄の子」を
運だという女性が現れるという芸術一家のスキャンダルの顛末を背景に、
受様が疎遠にしていた家族との関りについて再考する巻となります。

受様兄は彼女の顔も名乗った名前にも心当たりがない状態では、女性が
何者であるかすらわからず、彼女の発言の真偽は闇の中です。

しかも、残された赤ん坊はなぜか受様以外に懐かず、少しでも受様が
離れると火が付いたように泣き出して止まりません。結果、受様は
そのまま実家に留まり、探偵として女性の調査をする事となるのです。

なぜか自分にしか懐かない赤ん坊の世話をしながら過ごす受様を見て
攻様は真剣な顔で、たとえ6ケ月の赤ん坊でも"対男用"に特化した受様
のフェロモンを察知したのだと言い、無限の母性をもつ受様なら母乳
すら出るはずだとまで宣うのです。

また学生時代は酔いつぶれた受様兄の世話係と化していた攻様によれば、
兄は酔うと即寝て朝まで熟睡していたので、女性を妊娠させられる確率
は低く、十中八九、彼の子供ではないだろうとも。

そんな話を訊きながら受様は子供を抱く自分を見る両親が妙に嬉しそう
だったことも気にかかっていました。かつての婚約者と結婚していたら
彼らに子供を見せる事もできたかもしれないのですから。

受様兄が頼りなさ過ぎる上に、女性が名乗った名前は別人のものでなか
なか正体がつかめません。そんな複雑な思いを抱えつつ受様は赤ん坊の
世話と、女性の正体を求めて奔走する事となるのです。

赤ん坊が兄の子ではないだろう事は想像に難くないのですが、彼女の真
意が明るみに出るまで着地点が全く読めず、想像の斜め上をいく幕引き
まで楽しく読ませて頂きました。

受様兄の子供かもしれない赤ん坊を通じて、受様は攻様が思うよりずっ
と先を見据えている事を知ります。受様に過去を振り返り選ばなかった
未来を悔やむのではなく、今をしっかりと見据えてともに幸せになる
未来への選択を指し示すのです。

攻様、受様の母乳に執着するイタイ面も見せられましたが男前だった!!
受様兄が通常モードでブラコンな上にヘタレすぎる側面が露わになった
ので、さらに光っていたように思います。

6ケ月の赤ん坊にも効くフェロモンを放つ受様の次のターゲットになり
かねない人物も登場していますが、受様の元婚約者がちょっと気になり
ました。次巻も楽しみです。 (^O^)/

今回は探偵繋がりで中原一也さん『後にも先にも』をおススメとします。
こちらの受様は魔性系オヤジ受です♪

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