フェロモン探偵 アイドルを追え!

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フェロモン探偵 アイドルを追え!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

136

レビュー数
1
得点
20
評価数
4
平均
5 / 5
神率
100%
著者
丸木文華 

作家さんの新作発表
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イラスト
相葉キョウコ 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
価格
¥750(税抜)  
ISBN
9784065197172

あらすじ

グループ脱退後、急に人気が出たアイドルの謎を探るため、探偵の映と助手の雪也は、付き人と俳優として芸能界に潜入した。この特殊な業界では、映のフェロモンが増大するようで、行く先々で役者たちが映に群がってきてしまう。怒った雪也は、撮影現場の控え室やロケバスで、独占欲丸出しのお仕置きエッチを敢行! 一方、調査が進むにつれ、マネージャーの特殊能力がその謎と関わっているらしいとわかるが……?

表題作フェロモン探偵 アイドルを追え!

如月雪也(白松龍一),34歳,実業家で映の探偵助手
夏川映,28歳,探偵事務所所長

レビュー投稿数1

フェロモンの謎が…

『フェロモン探偵』シリーズの9作目。

丸木先生って筆が早いですよね。数か月おきに新刊が出るってすごいことだと思います。が、もっとすごいのは、そのどれもが面白いこと。丸木先生の頭の中を一度拝見してみたい。どれだけのアイデアが先生の中に詰まってるのかな…。

ということでレビューを。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






良家の子息で、他分野にわたり天才の名をほしいままにしてきた映。
が、そんな境遇に嫌気がさし、何の不自由もなく過ごしてきた実家を飛び出し探偵事務所を開いた。

そんな彼が記憶喪失の男を拾ったことで、その男性・雪也とセフレのような恋人のような関係になり、以来二人で事件を解決してきた。

という今シリーズ。

今日も今日とて閑古鳥が鳴く探偵事務所に一人の依頼人がやってくる。
その依頼人はかつてグラビアモデルとして活躍し、現在は銀座のクラブで売れっ子ホステスとして働いている佳苗。

彼女の依頼は、元アイドルグループに所属していた「桜庭ゆり」という芸能人の調査をしてほしい、というものだった。

ゆりはパッとしないビジュアルに華の無いアイドルだったが、アイドルグループ脱退後、あっという間に人気タレントになったという経歴の持ち主。が、現在も華があるわけでもなく、なぜそこまで人気が出たのかわからない。

彼女が人気タレントになった、その理由を知りたい。

という摩訶不思議な依頼だった。

ゆりが所属していたアイドルグループのメンバーは、全員、とある時期に同時にスキャンダルが発覚し、全員アイドルをやめ芸能界から引退している。そのことも関係あるのか。

その調査のために、雪也を新人俳優、映は雪也の付き人として、芸能界に潜入捜査することにするがー。

今回も映のフェロモン、ダダ洩れです。
映のフェロモンは男に、雪也のフェロモンは女性に、特に効果を発揮する。
まるで明かりに群がる虫のように、映は数多の男を惹きつけてしまう。

で、そんな映の姿に焦燥と嫉妬を覚える雪也のお仕置きプレイが行われるが…。

という今シリーズ通常運行の今巻ですが、今作品はそこに「ゆりの人気の謎」というバックボーンがプラスされます。

ゆりが人気タレントにのし上がったのには、彼女を支えるマネージャーの存在が大きく横たわっているのですが、このマネージャー・川越、という男性の謎がとにかく面白かった。

川越さんはフェロモンを…、

と詳細を描きたいのですが、壮大なネタバレになってしまうのでここでは書きません。ぜひともご自身で読んで確認してみてほしいです。が、ちょびっとだけ。

今シリーズにおいて映のフェロモン、は大きな因子となっていますが、実際に川越の存在を介して見えてくる映のフェロモンの数値はかなり大きいです。映はフェロモンが多く、そのフェロモンを巻き散らかしている、という構図は読者の頭の中で描かれていましたが、川越の存在によって、それがはっきり数値として読者に提示されました。フェロモンの謎、が、今巻によって解明されたと言っていいでしょう。

川越の存在によってゆりが人気タレントになった理由は早々に解明されますが、それだけにとどまりません。「なぜ」それがゆりだったのか、という謎に突入して行きます。

華もなく、地味で、アイドルグループの中でも人気が低かったゆり。
そのゆりを、川越に指示して人気タレントに「させた」、事務所の社長の意向とは―。

佳苗がゆりの謎の調査を依頼した理由。
川越という男性の存在。

そんなバックボーンに加え、雪也×映という、相も変わらずラブラブでエロ満載の恋人(今巻で映は雪也を「恋人」と呼ぶのです!)の描写はたっぷり。で、そこに謎が謎を呼び、二転三転するストーリーがプラスされていて、個人的な好みでいうと今シリーズの中で最も面白かった。

川越さんは、今後もぜひとも登場させていただきたい。魅力たっぷりな、ちょっぴりブラックさもはらんだ、そんな新キャラで、丸木作品の真骨頂と言えるキャラクターではないかと思われます。

ストーリーとしては同シリーズで目新しさはほぼなし。

映は無自覚に男を惹きつけ、それを雪也に嫉妬され、お仕置きエッチに突入。で、探偵事務所にやってきた依頼人の依頼を二人で解決する。
映に執着し、彼を激しく抱きつぶすことで、雪也は安心する。
快楽に弱く、超絶倫の雪也に抱かれることで少しずつ懐柔されていく映。

そんなある意味定番な流れの中で、これほどバラエティー豊かに、あれやこれやとストーリー展開できる丸木先生のすごさを、改めて感じることのできる。そんな神作品でした。

2

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