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表題作夜を走り抜ける 2

与謝野虎一,彫塑家
如月晴生,美術商

その他の収録作品

  • 番外編 夜の中を歩く(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

南雲美術商のオーナー・南雲晴生は、養父に襲われて以降、他人を愛することが出来ないでいた。
否、愛することはしても、相手からするとそれは愛ではない、という状況であった。
そんな中に現れた高身長で端正な顔立ちの男・彫塑家の虎一。
最初は晴生を嫌っていたものの、固執されるうちに、徐々にその関係性は変化してきていた。
だが、その晴生をモノにしようと近づく男が現れて……!?
湖水きよ×菅野 彰の最強タッグで送る、芸術界の執念と甘さ絡み合うラブストーリー、ついに完結!

作品情報

作品名
夜を走り抜ける 2
著者
湖水きよ 
原作
菅野彰 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
発売日
ISBN
9784775529164
4

(20)

(7)

萌々

(8)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
78
評価数
20
平均
4 / 5
神率
35%

レビュー投稿数3

良かった。全てが。

人間関係の描き方が素晴らしいと思った。美人で、子供の頃性的に搾取されるとどうなるのか‥様々な表現を見てきたが、このキャラが一番しっくりきた。BLというより人間対人間、人間対モノの様々な関係を描いていて惹き込まれた。
受けはトラウマを抱えつて生きようともがいていて、攻めと喧嘩しながら求め続けていて、その姿が健気で勇気があってめちゃくちゃ可愛いと思った。
美人に欲情した攻めが強引に‥!みたいな事にならないの!!
お互いがお互いを尊重しつつ慎重になり過ぎていて、最後にその想いがぶつかるところが本当に感動的でした。
サブキャラ何人も出ているのに、人物や背景があってモブがいない!
会話が詩的。絵が美しい。
語彙力が無くなる神作品でした。

4

変な美人と誠実ワンコ

完結編です。

お互いに、かけがえのない人、になっていく二人です。相手の前では自分を出すことが出来る、しかしこのカップルは、誠実な作家、与謝野の、相手を幸せにしたいというその人柄あって成立していますね。

物語の後半となる2巻では、言い寄られている社長が絡んできて一悶着起きます。そこで、切りたくないカードを切っても晴生を守ろうとする与謝野と、何としても与謝野の創造活動を曲げさせたくない晴生とで解決しそうにない曲面で、晴生の兄との和解という別の軸が入って落ち着くところに落ち着きました。

これまで晴生を支えてきた高橋がクールな存在で、もっと引っかき回してくれたら面白かったかも。

湖水先生の描き方はところどころギャグで、いっそ思いっきりギャグを描かれたら面白いのでは、と思ってしまいました。

2

変わるモノと 変わらないモノ

作品も才能も 何より自分に興味を持たない虎一が欲しい たとえいくらかかろうとも そんな押せ押せの晴生のパトロン話を邪険にするわりに 彼の言動に不安ばかりを煽られる虎一



金に糸目はつけない 欲しいものなら尚更 ってところを存分にみせられ 手にしたいはずの愛ですら金で得ようとした1巻で『いつか痛い目をみる』と言われた通り痛い目みるんだが

いや これ難しいわ

扱ってるのは作品じゃなく 心 「人間の心」でございます←喪黒福造みたい?


過去から逃げられず性を嫌い 他人を見もせず寄せ付けず 愛を受け入れない男と そんな男を守りたいと思う男

そうさせた父を許せず愛人と罵る兄
愛を拒まれ その傲りに牙をむいた男
自分の夢のために芸術家を小飼する男


確かに重いお話読みたいとは思いましたよ

でも 誰も幸せになれる気しないじゃんッ!
騙し騙され 自分中の「美」に執着し 自分の欲でしか動いてないんだもん


自分の始末に他人の慈悲を利用したくないと思ったときはじめて知る 自分に向く他人への気持ちと自分の気持ちの向かう先


くっつかねぇす 最後まで
びっくりするほど 付かず離れず

そこを越え生まれ変わった彼らが…………


別に何にも変わってない風でちょっと安心した ←いや確実に変わってましたよ ひょんなことから芽生えた連帯感とか 互いの立場・感情 読ませ方が遠回しっぽくなるのは原作を大事にしたからなんだろうな

3

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