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表題作その恋は彼を蝕む

柊 蒼真
亮太を助けた学生
峰亮太
22歳・印刷会社勤務

その他の収録作品

  • 後日談(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

会社帰りの峰亮太は、
誤って入ったハッテン場の公園で男たちに襲われそうになったところを 年下の青年・蒼真に助けられた。
「こっち側」には近づかないほうがいいと忠告を受ける亮太だったが、
離れがたい魅力を放つ蒼真の瞳が忘れられず、再び会いに行ってしまう。

彼に近づけば自分でも知らなかった熱を暴かれる
─それでも初めて知った恋は止まらなくて…!
危険な魅力を持つ年下青年×恋を知らない男のセクシャルラブ。
描き下ろし付き。

作品情報

作品名
その恋は彼を蝕む
著者
猫野まりこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
同人に恋して
発売日
ISBN
9784832291195
3.8

(80)

(29)

萌々

(20)

(22)

中立

(8)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
299
評価数
80
平均
3.8 / 5
神率
36.3%

レビュー投稿数15

病み、闇、etc. こんな攻めはいかが

初めて読んだのは数年前。猫野ギャグ完全封印作品で、全編シリアス路線です。
なので、普段ギャグ多めの著作を読まない方々も絡めとってくれたおかげで、本作1巻はちるちるではなんと猫野センセの一番人気なんですね、すごい。

本作は3番目人気の同人シリーズ(今のところ全4巻)や強引作家シリーズ(全3巻)のスピンオフで、
「病み系x純粋」です。
本作の2人は↑これらのシリーズにちょろっとカメオ的に登場するぐらいなので、そちらを読んでなくても全く問題ないと思います。

よくある割れ鍋に綴じ蓋の共依存かと思ったら・・・否、このCPは独特でした。
"破壊癖のある攻めに何をされても、受けは純粋なまま"。
そんな二人がちょっとずつ変わっていくお話。深かったです。

心にズガーンときたのは、受けが耐えがたい現実を突きつけられた時の1ページ丸々使われたコマ。
そしてそれに対比するように描かれた告白のシーン。
光と闇をすごく上手く使い分けた描写にもうっとりしました。

あと、攻めが年下だからってのもあるけど、ちゃんと受けに「あなた」って言うのも良い。
身長や体格がほぼ同じなのも良い。

相変わらず表紙含め全ページ美麗だし、1話を描き上げるのに要した時間、なんと4日だそうです・・・
ちょ、アシさんいるにしてもセンセすごすぎない?w 神です!
髪型を使い分けるアイディアもすごい。
そして助っ人である攻めの兄が!イケメン!あんなキャラだったんだ?!
やはり腕のある作家さんがたはモブ男たちの非イケメン具合も絶妙ですね。

病み攻めがお好きな方にはうってつけですのでぜひ。
途中、
「えっえっモブレタグ付いてないじゃん!騙された!」
ってなる箇所が出てきますが、安心して読み進めてください。
タグは間違ってはいません。

<注意点>
社内イジリがひどい箇所があります。
上司の叱責という制裁は受けますが、その直接的なスッキリシーンはないので、苦手な方はお気をつけください。

1

互いの瞳に映った「光」の存在

電子サイトのクーポン配布やセール情報に滅法弱い私…
つい最近おススメを頂いたきっかけで味をしめた❝猫野先生作品❞にまたも手を出す事に…(ΦωΦ)フフフ…←手を出すって…言い方…www危険物みたいになっちゃってますねw 尚、違法性はありませんが中毒性はあります、猫野先生!!…もぉこんな私にセール情報を教えて下さったユーザーさま…プッシャーですか?!笑 まぁ間違ってないかな?!布教をするって意味では合ってると思うwいつも上等なブツをありがとうございます♡

今作はあらすじなどもほぼ見ずに正直「表紙と作品タイトル買い」です!
そして出だしで「あ…チョットダメかも知れない…」と思ったのも束の間
攻めの蒼真が登場してからは一気にバーーーーっと最後までを一瞬で読み終わりました‼
ちなみに…最初にダメかも…と思ったのはちょっとノンデリ過ぎる会社の人達のノリに引いて、その後畳み掛けるようにモブレ展開?!っていう結構緊迫感があって、、、チキンな心が「ヒィィーーー…」って叫び声を上げておりました( º言º)

余りにもキャラの感じを掴めてない中の怒涛の展開に面食らったって感じなのですが、多分これがシリーズを通して読んでいない弊害だったかな?とは思います
元々シリーズの内の1作品と分かっていて他作品未読で読んだのですが、あとがき読んでみて、私が予想していた以上に既刊作品でちゃんと攻めも受けも登場してたのかな?という事と職場の雰囲気も積み重ねで出来上がってた、っていうのもあったんだろうな~っていうのが分かった気がしました

まぁ、多少始まりで怯んだ所はあったのですが(チキンなんでね…)、蒼真が登場して、蒼真に溺れていく亮太の葛藤・翻弄され具合は一転、心の闇的なゾクゾクにドンドン魅了されまくりでした…!!

徐々に明かされる蒼真の屈折した不安定な心
亮太には「光」に見えた蒼真の目
それはきっと蒼真の目に映った亮太自身が放っていた「純真無垢な光」が映り込んで反射していたのかもしれませんね

互いに「光」を求め闇から足を踏み出した2人
でも結局2人だけの時間はどこまでもドロドロに溶け合う終わりの余韻が大変官能的でよろしかったですლ(´ڡ`ლ)

限りなく神に近い萌え2です
亮太がここまで「純粋無垢でキレイ」な理由が蒼真の過去に比べると少々裏付けが物足りなかったなぁ…という気がしたのでそこに関してもっと知りたかった、、、を反映した評価です(過去作にその辺が出ているとしたらシリーズ読みをしていない私のせいなんですが、、、未読の読者の評価、という事でご理解下さい)

修正|簡易オチソ描写だからか白抜きが少なかったのが良かったです!(部分ぼかしやトーン、たまに白抜き…と結構バラバラ修正)オチソは簡易ですが濡れ場は大ッッッ変濃厚で激しさがございました!!蒼真の年下攻め、、、かなり好きでした♡

※地雷かも?POINT、、、攻めが受け以外と率先して絡みます 受け、攻め以外に襲われる描写あります(未遂)

2

2巻が発売されたので

猫野まりこ先生の作品を読むのは久しぶりになります。2巻が発売されたので購入したのですが、正直言ってこんな作品も描けたのかと驚いています。

蒼真の存在感と彼の底知れなさが恐ろしくて、思わず引き込まれていました。こう言うキャラ大好物です。

そんな蒼真の魅力に魅せられて思わず追いかけてしまう亮太が、蒼真の本質に気が付きながらも手を離せないところに凄く萌えました。

正直言って亮太が蒼真に惹かれる理由が分かっても、蒼真が亮太に惹かれる理由は弱かったかなと思いました。

蒼真の母親があんな感じなのにお兄さんがまともに育っているので、やはり生まれながらにして持ってる資質が蒼真をああさせたのでしょうか?お兄さんの弟に対する愛情と理解には、この人が居たから蒼真は大人になるまで生きてこれたのだと思いました。
2巻に進みたいと思います。

1

面白かった

面白かったです。
ストーリー、攻めも最高でした!

けど、受けの絵柄が・・・ごめんなさい
あんまり、好きじゃなかった・・・

私には、受けの絵柄があわなかったわ。

1

彼とは、、、?? 蝕まれるのは??

ある夜、危うく不思議な魅力を持つ蒼真に、ハッテン場と知らず襲われそうになったのを助けてもらった亮太。
亮太は自分の中で燻る何かを確かめたく蒼真を探す為公園近くを体調不良なのにウロウロと、、、
互いに無いものを相手の中に見つけた蒼真と亮太。
亮太は蒼真が初恋と自覚していく中で自分の何か蝕まれるのを感じとるが、蒼真の衝動行為や人としての感情が欠落により大きな隔たりを感じてしまい、、、
どちらが光で、どちらが闇なのか、、、
蝕まれたのはどちらなのか、、、
蒼真の兄の真聡のお話も読みたいです!

2

シリーズ物と知らずに

表紙の何とも言えない表情の彼に惹かれて読みました。
受けかな?と思ってたのですが、意外にも攻めでした。
全く情報無しに読んだので、スピンオフと途中で気づいたのですが元の作品未読でも問題なかったです。

恋愛どころかセックスにも興味がなくむしろ気持ち悪いと思っていた受け・亮太が知らずに行ったハッテン場でレイプされそうになっていたところを攻め・蒼真に助けられるところから始まります。
なんとなくヤバい雰囲気の蒼真に近づいてはいけないと思いつつも、ハマってしまう亮太の目線で展開するストーリーで、突き放されたと思えばキスされたり、身体の関係になってもセフレ扱いで蒼真の気持ちが見えづらい。

5話で蒼真目線になり、何故あんな態度だったかが分かります。
亮太の純粋さ、内面の綺麗で汚されない姿に惹かれたのは分かりましたが、それだけではどこまで本気で好きなのかなぁっていう疑問が。
幼い頃からの性質であれば、なかなか断ち切れないような気がしてハッピーエンドで終わりましたが、なんとなく不安の残る2人でした。

描き下ろしの後日談で、医師である蒼真の兄から蒼真の癖について亮太に説明がありましたが、常に不安を与えないようにしないとってかなりプレッシャーだと思うんですね…私なら怖いな。
亮太はそんな所も含めて蒼真が好きだと強い眼差しで言ってくれたので、少し安心…かな?

1

ネタバレありです!つらかった...

糖度高い作品が好きな自分にとってはかなりツラい作品でした。
最後まで読める自信が何回もなくなりかけましたがなんとか読了。ハピエンですがモヤモヤしてしまって引きずりました。
大人向けかな..度量の狭い自分は、なに言われてもラストの行動をみてもどうしてもNGでございました。(T-T)

1

日常と闇の境界線

「好き」と「大切にする」が一致しない攻とまじめな受の病んでる初恋物語。

職場で童貞をからかわれた峰は誤って入った公園で半グレたちに襲われますが、間一髪なところを印象的な瞳の少年:蒼真に助けられるます。
が、「こっち側」には近づかない方がいい。と忠告をされてしまいます。
でも、危険だとわかっていても「会いたい」衝動が抑えられない峰は出会った場所へ何度も足を運び再会を果たして…という始まり。
謎めいて自由奔放な蒼真と、まじめな峰、まったく対照的なふたりは体を繋げることで熱を分け合いますが、普通の恋人のように過ごしたい峰は蒼真に一歩踏み込めずにいて…

**********

たいへん申し訳ないのですが、峰が蒼真のどこにそんなに惹かれたのか、峰の何がそんなに蒼真をそそらせたのかわからなかったです。

全体的に安易な印象。
それぞれが背負ってる、様々な闇や執着している部分に集中できず残念。

峰のお初が最初に怖い目にあったハッテン場の公園のトイレで、しかも袋かぶせられてたのに自分に突っ込んでる相手が蒼真だとわかるって…??
鉄のハートの処女?
峰は最初に「人に心を開けない」って自己分析してましたけど、めっちゃ股開いてるよ…?と。
一目惚れって破壊力あるのなー(笑)

蒼真の改心も早すぎ…違和感が…
峰の涙を見たくらいで?
あの泣き笑いは「普通の人」には切なく感じるでしょうが蒼真レベルの感情欠落な人にそんなに打撃与える??独占欲強いなか、別れを告げられたことがないから?とモヤモヤ。
「遊ばなくなったオモチャだけど傍に置いておきたい」理由が伝わってこないから、感情の後押しが弱い。

蒼真が峰を迎えに行き、まっさらな部屋でやり直す…という明るいだけでない、ちょろっと含みを持たせた終わり方でしたが、前半とは違う「 人間の闇」を感じさせてくれるほどの盛り上がりは感じませんでした。

蒼真の兄:真聡が登場人物で唯一良い人だった印象しか残らなかった。
この真面目な兄が振り回されるようなスピンオフは読んでみたいです。

1

蒼真の変わりっぷりにビックリ

同人シリーズの亮太と強引シリーズの蒼真のお話ですが、今回の作品ではそれぞれ設定を削っているので元々のシリーズから好きだった人より今回初読みの方の方がキャラがすんなり入るんではないかな?という印象でした。

男たちに襲われてるところを蒼真に助けて貰ってから蒼真に惹かれ始める亮太は蒼真に出会ったハッテン場の入り口で彼に会えるのを毎日待ち続けるも不発の日々。
それを毎日見ていた蒼真は体調の悪い中待っている陵太の前に再度現れる。
「新しいおもちゃ」を手に入れた感覚でいる蒼真に対し、これ以上蒼真にハマるのは危険だと分かっていても気持ちが止められない亮太。


純真な亮太が蒼真の暗闇の中にどんどん埋まっていく感じは見ていてドキドキしましたし、亮太が蒼真と住む世界が違うことを実感し蒼真の元を去った後の蒼真の壊れっぷりは最高でした!
しかし、そこからハピエンへ向かっての展開がなんとも強引な感じがしてちょっとラストは萌えが半減しちゃいました。
あそこまで闇全開だった蒼真が亮太を手に入れるために改心(?)して光の住人のように爽やかに変貌を遂げたのにはびっくりでした。

1

同人&強引シリーズからの

同人〜から芳文の同僚の峰と強引〜からは香瀬さんの従兄弟の蒼真がシリーズを越えてのカプとして登場。

峰と蒼真の外枠はそのままに既存の設定をカットしてキャラの性格の裏付けがプラスされ掘り下げられたかんじで、色々と新しい一面を見られた嬉しさの反面、元のキャラを知る身としては若干の違和感を感じてしまったのが正直な感想です。

シリアス色強めで蒼真の心の澱みがだいぶと深い。
対しての峰が光属性全開〜!というわけでもなく、峰も峰で抱えるものがあり蒼真の瞳の中に触れられそうにもない何かを見出し、魅入られ、縛られ囚われていく。
蒼真は峰の壊れそうな純真さを無意識に意識して、自分でも知らぬ内に執着するようになり…

ふたりのドロドロとした感情が蝕み合って混ざり合い真っ黒に…なりそうになりながらもそうではなく、じわじわと侵食していった先に気付いたお互いの存在の必要さが光になり、暗闇から抜け出すきっかけとなって笑顔で手を取り融け合うように抱き合えるようになる…

ハピエンでしたが仄暗さも感じさせる雰囲気で、あの同人&強引シリーズのスピンオフとは思えない読後感でした。

他の方も仰ってますがシリーズ未読の方がこの世界観によりハマれるかも、です。

3

スピンオフ作品だったんですね。

強引作家、同人シリーズのスピンとは知らず、
グイグイくる脇キャラの違和感にそれで納得。
気になる部分はシリーズを読めば解る…とチェックしたら結構あってすぐには無理でした。

危険な魅力を持つ年下イケメン蒼真と出会い、
恋を知らないイケメン22歳童貞の亮太が、闇の中で見つけた光に翻弄されるシリアス作品です。

酔ってハッテン場と知らずにいた公園で、襲われているのを蒼真に助けられた亮太。
スタンガンで相手を軽く撃退する蒼真は、出会いから危ない奴だとわかるのに、
蒼真に光を見つけた亮太は惹きつけられてしまう。

また会いたいと危険な目にあった公園近くに通い詰めて3か月。
限界で倒れたところを蒼真に助けられ念願の再会ですが、
棲む世界が違うと牽制され躊躇した亮太、それでも諦められず…
葛藤しながらも抗えない蒼真の魅力に囚われた亮太です。

亮太の初めての恋が危険すぎるんですが、初めてだからこそという部分もある。
闇に棲む蒼真を目の当たりにし、
自分の想いだけでは満足できない現実を知った亮太のショック。

自分の棲む世界から外へ踏み出すのは難しいですが、
どちらも相手を失いたくない想いが背中を押している。
蒼真の闇の深さに驚きましたが、
歪なまま成長した蒼真が、壊せないものがあると知って良かった。

それにしても、髪を切った蒼真が男前で驚きました…別人かと思ったわ。
前髪で隠れていた眼が見えて、闇感なしで輝きまくってる。
作家さんは前髪を切りたくなかったそうですが、私は切ってくれてありがとうです。
やっぱり黒髪の男前はいいなぁ~。

ハッピーエンドでしたが、この二人の先が気になります。
あとがきで同人シリーズに顔をだすとありましたが、
まだまだ不安要素のある歪な二人ですよ、ガッツリ後日談を読ませて欲しいです。

何より、この作品はシリアスメインですが、
シリーズのメンバーが絡む場面はコミカル色が強く、一気に雰囲気が変わるのが勿体ない。
コミカルで作品を軽くしているのかもしれませんが、
個人的にはどっぷりシリアスで読ませて欲しかった。

シリーズに絡めず単体で読ませて欲しかったです。

※シーモア:修正は白抜きです。

7

この先、壊すことがありませんように…!!

大好きな作家さんなので、いつものごとく、あらすじも読まずに購入しました。

そうしたら、大好きなシリーズのスピンオフ!
と嬉しくなりましたが、正直、この2人はあまり記憶にありませんでした(汗)。

そして肝心のお話ですが、途中までダークで、一体どんな結末になるのかドキドキしました。
とにかく、峰君の想いがなかなか報われなくて、何度泣けたことか…。
峰君のおかげでまともな恋愛ができそうな蒼真だったけど、本当に大丈夫なのか最後まで不安が頭から離れませんでした。

なので、萌え評価になりました。どこかでこの2人のラブラブな所を見て、安心したいですね。

1

シリーズとは知らず…読んでみます!

シリーズものとは知らずに読みました。(あとがきではじめて知りました。他も読んでみたいです。)

タイトルと表紙にひかれて電子版を購入したのですが、お話の流れがよくて、絵柄もきれいですし、個人的にはとても好きです。萌×2にしたのは、峰くんの心情のひとり語りが少しくどいかなあ…と思ってしまい…すみません。

蒼真くんも峰くんも、お互い盛大に恋に落ちて、どっぷり沼にはまるみたいな、そんな感覚が心地よい恋愛ものでした。影のある攻めの蒼真くんも、恋を知らずに若干拗らせてた峰くんも、この恋で何かから解放された感じです。今後の二人はどうなるんでしょうか。他の作品に登場するのも楽しみになりました。

7

シリーズ未読で先入観なしのほうが楽しめる気がします。

強引シリーズに登場する蒼真×
同人シリーズに登場する峰くん

ーーのお話です。
シリーズで既に登場しているキャラクターですが、
個人的にはシリーズ未読の方が楽しめるのでは…?と思います。

なんていうか一番に感じるのが
あれ…?この2人ってこんなキャラだっけ…???という違和感。
ストーリーに合わせてアイドル好き設定もアニメ好き設定も完全カットなんですよ;
個人的にはもう別人じゃん!って突っ込みたいほどの改変でした(ФωФ;;)
(表紙のチラ見えしてる峰くんなんて全然峰くんに見えないし…)
(既存キャラで話作るなら既存設定を活かしていって欲しいというのは我が儘ですかね?)

なので先入観なしのほうがフラットに楽しめるのではないかと。

評価は違和感が拭えず萌えで上げます。
けれど既刊を抜きにして評価すれば、
闇を抱えた攻めが受けの愛情に救われる良いお話だったと思います。


受け:峰くんは真っ当に生きてきたごく普通の青年。
恋愛事に興味が持てぬまま22歳になり、まだ童貞。
同僚にからかわれて自分は"普通"とは外れてるのでは?と焦りを感じています。

攻め:蒼真は(今作でいえば)ミステリアスな青年。
彼の闇はかなり深く、掘り下げられるほど暗闇が広がってて怖かったです;
情緒不安定になると破壊衝動が出て、物でも人でも壊してしまう部分がありました。

そんな風に性格が真逆な2人。
ピンチの時に蒼真に助けられた峰くんは蒼真の仄暗い闇の中に光を感じるのですね。
その危うさに一気に魅了され、また蒼真に会いたくて探し求めーーーと展開します。

何度も体を重ねるようになるけれど心は遠いまま。
なんかね。虚しさが伝わるのですよ…(;ω;)
その中で必死で恋をしている峰くんのいじらしさに切なキュンでした。

そんな片想いのような関係が続き
とうとう蒼真から決定打を突きつけられ…。

このシーンはですね。
峰くんの心情が画面いっぱいに広がってて(;ω;)
個人的にクズ攻めをスッパリ切る受けに萌える質なので
萌え転がりつつ峰くんの辛さが痛くて痛くてシンドイ。

蒼真の闇は想像以上に重かったです。
なぜそうなってしまったのか、掘り下げもされています。
子供が無邪気な笑顔で玩具を壊しているのがゾワっと…。

個人的に蒼真に対するゾワっと感は最後まで消えませんでした。
峰くんのおかげで自分の闇と向き合い、
良い方向に変われたのはすご~く良きなのですよ!
でも1度感じた恐怖感が拭えないというか…(;ω;)

描き下ろしは明るくハピエンですが、
メリバ路線も若干残っているような感覚もありました。
うぐぅ…蒼真を好意的に見られたら感想が変わるのかも。

けれど中盤辺りであった虚しさは一気に消え、
峰くんも蒼真も幸せそうに笑う姿が見られて読後感は良かったです…!

4

闇に蝕まれていく感触

『同人に恋して』シリーズのスピンオフです。
既刊作品からちょいちょいキャラが登場していますが、
未読でも全然問題ないと思います。

闇の住人と光の住人のダークでシリアスなラブストーリーで、
大好きな〝攻めザマァ〟的状況にテンション上がりまくりです⤴︎

 
酔って立ち入ったハッテン場の公園で襲われそうになったノンケDTの亮太。
危ないところを助けてくれたのは怪しい魅力の蒼真で、
亮太は一瞬にして彼に心奪われてしまいーー…⁉︎


この蒼真が一筋縄ではいかない闇深い青年です。
子どもの頃から不安になると物を壊す癖があり、
人を人とも思わない一面を持ち合わせています。
対する亮太は恋愛にこそ興味がないものの、
普通に真面目に生きてきた青年。

相対する二人が出会い、薄氷を踏むような危うい関係に傾倒していく様にドキドキが止まりませんでした!

蒼真の仄暗さの中に優しい光を感じた亮太は、
居場所のわからない蒼真を探し続けます。
出会えた時に亮太は倒れてしまい、
そのまま蒼真の兄の病院へーー

そこで蒼真にイかされてしまうのですが、
その時の様子がかなりエロいのです。
ここはそれだけじゃなくて、
蒼真の異常さを知る場面でもあります。

まず、口でメガネを外すの行為に非常にエロスを感じました。
そして亮太が出した精液を舐め、その手を差し出す蒼真!
その手を舐めようか舐めまいか悩む亮太に、
まだ闇に引き込まれたくないという抵抗を感じました。
この駆け引きというか、
光から闇へという葛藤が本作の見どころだと思います。

亮太はオモチャだという蒼真と、
蒼真と恋人になりたいという欲を持つ亮太。
二人は身体の関係を続けていますが、
蒼真はあくまで捕食者であり、
差出された獲物は必ず捉えて味わいます。
だから、セックスの相手は亮太だけではないのですーー

ここが亮太にとっては一番辛いところなんですよね。
蒼真が他の男を連れ込んでいるのを知った時の亮太の絶望感……
読んでいるこちらも辛かった(´;Д;`)
根っから裏側の人間である葵真と、
ずっと闇の中にはいられない亮太との違いをまざまざと見せつけられます……

恋人?
なにそれ気持ち悪いーー

そう言い放つ蒼真に別れを告げる亮太。
一線引いていたのは亮太だけでなく、
蒼真もだったのですよね……


必要とされてなかった
してたのは俺だけだーー…

恋を教えてくれてありがとうーー

別れを告げる亮太の泣き笑いに、
わたしの涙腺が崩壊してしまいました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
非常に切なくて胸が痛みましたし、
亮太の抱える葛藤や心理描写がとても上手いと感じました。

いつのまにか抱いていた独占欲、
無くして気付いた大切なものの存在……
亮太のことを思い出しては物を破壊する蒼真。
その背中を押す兄がまた良き理解者で、とても素敵でした。

無くしたものを初めて追いかけるために動き出す蒼真と、
悩みながらももう一度手を伸ばす亮太ーー
ラストまで非常にドラマ性のある展開で、
目が離せませんでした。

亮太が闇に足を踏み入れたのか、
蒼真が闇から抜け出してきたのか分かりませんが、
二人の世界が全てだというラストは良かったかなと思います。

インモラルを感じながらも、
読後には純愛だったと思うことができます。
今までのシリーズとは違って終始シリアスでしたが、
そこがとても魅力的な作品だと思いました。









20

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