トラウマを持つ大学生×大切な人を亡くした研究員の、ハートフル・ラブストーリー

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表題作木々は春

由木裕稀
イケメン大学生
木庭悠
樹木研究員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

イケメン大学生・由木のバイト先に一人でよく訪れる常連客・木庭。
ある日、「僕、男の人がすきなんですよ」という木庭の言葉を聞いた由木は、自分も同じゲイだから、と彼を食事に誘う。
しかし由木が"本当のこと"を言っていないと木庭に見抜かれてしまい…?
トラウマを持つ大学生と、大切な人を亡くした研究員が丁寧に恋を紡いでいく。
雪が溶けて木々が芽吹くような、ハートフル・ラブストーリー。

作品情報

作品名
木々は春
著者
中陸なか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
シリーズ
たゆたう種子
発売日
ISBN
9784834264593
4.2

(54)

(28)

萌々

(14)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
224
評価数
54
平均
4.2 / 5
神率
51.9%

レビュー投稿数12

BLあるあるが一切出てこない、ご都合展開もない、深い作品

「たゆたう種子」のスピンオフとは知らず、美しい表紙に惹かれて読破。
(「好きな本棚」にも そっと収納)
あちらの方がちる点700越えなんですね、スンゴ…。

「居酒屋店員、イケメン大学生x多分30代?ぐらいの樹木研究員」。
深いお話だった…すごく心理描写が丁寧です。
結構重い箇所&要素もあって、人がタヒんでるし、幼少期に親の行為目撃したりいろいろとキツい描写もあるから、表紙から連想されるほのぼのばかりではないです。
無理やり超BL展開になったりもしません。一目ぼれとか再会もなく。
こんな作品もあったんだなぁ~となんかホッと(?)しました。
ちゃんと友達から初めて、お互い少しずつ距離を縮めていきます。

自分のセクシュアリティにまだ確信が持てない攻め。
(種類は違えど、本郷地下さんの「世田谷シンクロニシティ」を思い出しました)
受けには忘れられない人がいて。
そう、これは「めぞんピー」のアレだ、「あなたごと○○さんをもらいます」ってやつ。
大事な人のことは忘れなくていいんだよなぁ。
辛い過去を持つ二人が出会うべくして出会ったんだと納得できる終わり方でした。

<その他 良かった点>
・攻めが泣く動機や描写が自然で、受けは隣にそっと座るんですよ。
で、後半では逆に受けが泣いて攻めが隣に座って…という対比。
・「わからない…」のフォントにわろたw 「悪い笑顔」もイイw
・ミモザが開花してたり、受けが攻めの目の前で足のツメ切ってたり、描き下ろしでインターンに行ってたり。
けっこう月日が経ってるんだなぁと分かる描写が自然に織り込まれていて、読者としては非常にわかりやすい。
・作画は時々ブレるけど、個性的なタッチが好き
・頭触られるのが苦手とか、いろいろちゃんと辻褄が合ってて良い
・切り花をお湯につけて~とか、ためになる知識が得られた

<注意点>
・攻めに絡んでくる女たちがかなりウザいし、モブ男たちもとにかくひどいです
・2019年発売なので、ゲイを全く理解してない受けの母親・攻めの級友が描かれます
・回想シーンで受けの元カレとのキスシーンあり
・えrはほとんどないです(でもそれが逆に良かった!)

0

少しずつ歩みよる描きにグッとくる

色んな恋愛模様のBL作品を読んできたけど、こんなにじっくりと描いた作品は見たことがなありません。前進と後退、そしてまた前進……と、恋愛に全力で悩みもがき、苦しみ、それでも前に向かい、その先にある希望に期待する主人公たちの等身大の姿に胸を打たれました。

焦ったくもどかしい気持ちもあるけれど、それぞれが抱える過去のトラウマを乗り越えて、未来ある選択を手探りで辿り着く恋の軌跡には、BLの枠にはまらない人間ドラマがありました。
自らの枷にする者、記憶に蓋をする者……抱える想いはそれぞれです。木庭に惹かれ、彼に執着する大学生の柚木に対し、どこか距離をとる木庭の不思議な関係や掛け合いが、独特な恋愛の世界を作り出しています。
2人の間にあるものが恋愛なのか、それともまやかしなのか、そんな曖昧な空気感をはらんだ2人の親密度は不安定で、期待と怖さが入り混じります。

多くの葛藤を抱えながら歩み出す2人のお付き合いは、うまくいかずにすれ違ってしまうときもあるけど、それでも自分の過去に向き合い未来に繋げていくポジティブな感情を応援せずにはいられませんでした。
静かに流れてゆく時間とアンニュイな雰囲気が非常によく合っていて、まるで一本の映画を観ているような気持ちになりました。

木庭のかつての恋人のことを忘れてなくていいと言った柚木となら、きっと素敵な恋愛ができるでしょう。どこか諦めたような木庭には、若さと勢いでグイグイ攻める柚木のような男がお似合いだと思いますので、幸せになって欲しいと願っています。

1

ミモザの生命力

K大の研究員をしている木庭と居酒屋でバイトをしている由木のお話です。
 木庭はゲイで高校生のころの同級生、小林のことをずっと忘れられないでいますが、小林は死んでしまったので、あの頃小林が何を考えていたのか、思っていたのかは分かりません。 
 由木は自分のセクシャリティーがよく分からない大学生で、彼は他人を意図せずセクシャリティーのことで傷つけてしまいます。由木が自分のセクシャリティーが分からないのは、幼い頃、母の不貞を見てしまったからでもありますが、セクシャリティーが分からないもどかしさは読んでいて辛かったです。
 木庭も由木も何らかの割り切れない気持ちを抱えながら生きていますが、木庭の部屋から見えるのは大きなミモザです。ミモザは黄色い花がとても目立つ植物です。ふたりともミモザのように強く生きていってほしいとのメッセージだったのかなとも思いました。

1

心がじんわりとあたたかくなる可愛らしいお話でした、表紙のお花もきれいでとってもだいすきです。

攻め様のおかあさまが良い役どころでした、過去に不倫をされて投げやりになってらっしゃったんですね。
とてもおつらいとおもいました、ヒドイです。

でもそんなせめ様を優しくつつみこむ受け様の包容力にかんどうしてしまいました、すごいですね。

おはながだいすきなので、どのぺーじをみてもすごく嬉しかったです。
かわいい!

これからもかわいくて面白いはなしをたくさん書いてほしい

1

簡単に劣情を催さないところはリアル

 中陸先生の繊細なストーリー展開、心情描写は今作でも遺憾なく発揮されていました。ただ、萌えたかというと、前作と比較するとあまり萌える要素がなかったなと感じました。生徒2人の目線も通して見ていたのと違い、今回は木庭という人物が他人の憧れや好奇心といったフィルタを通さず、ありのまま浮かんで見え、そうして見た時に私にとってはあまり魅力を感じるキャラではなかったのが原因かな、と。由木は辛い過去を抱えたままの木庭でもいいと言ったけれど、私には木庭が変わらず他人と自分の間に常に線を引いているように見えて。それが悪いわけではなく、そういうキャラに萌える余裕が自分にはなかったというだけの話なんですが。由木の性行為に対する気持ちには非常に共感しました。

0

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