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5年前(発売当時)に読破。
全然興味なかったのに腐友人の猛布教に遭い、強制的に(w)見せられました(w)。
こんな素晴らしい作家さんを知ることができたので、友人には感謝しかありません。
内容は、王道幼馴染BL。
こういった狐にまつわる村の因習や儀式を題材にしたBL、いくつかありますよね。
本作は、もちろんそれらと設定が似てるってだけで内容は全然違います。
田舎のかなり変わった因習に翻弄される4人の話。
村の不思議な儀式のためだけに自分の大切な人を…その人の意思関係なく…ってせつないですよね。
メインCPは1~2話と4~5話。オチが素晴らしかったです。
4~5話の当て馬回は賛否あるようですが、私はメインCPの絆をより強固なものにするためには必要だったなと思いました。
ただ…3話のサブCPである父親同士の話はせつなすぎて…。
でも、きっとこの話の後にくっついたんだろうな、っていう読者の想像を掻き立てられる終わり方をしていたので、私としては大満足です。
(こういう読者の想像に委ねる終わり方、もともと好きなんです。想像するの楽しい)
ところで今回再読してて気づいたんですが、1~2話のロジックと3話のロジックが合わない(破綻してる)んですよね…
でも凡人さんなので目をつぶりますw
当事者4人が幸せなら、合ってることになりますし。
本筋とは関係ないけど、たとえばもし過去にノンケ同士が儀式する羽目になってたら、ていうか性的指向(※性的 "嗜好" ではなく)にかかわらず、好きでもない相手だった場合は
「口裏合わせてやったことにしとこうぜ」
みたいな感じだったんだろうか、でないと不憫すぎる…。
キツネたちが重要キャラでもあるので、動物好きとしては嬉しい限りです。
(エキノコックスが怖いので、良い子はリアルでは絶対に触っちゃダメ)
<注意点>
当て馬に無理やりキスされるシーンあり
メインキャラ二人と狐たちが可愛かったです。
二話目までなら評価を一つ上げたと思います。三話目以降の展開が苦手でした。
二話目までの内容は因習村の風習で許嫁になっている幼なじみの両片想いラブコメ。
両片想いのモダモダが可愛かったです。
若干不穏な雰囲気ですが、そこまで深刻にならずに読むことができました。
三話目は二話目までの主人公たちの親世代過去回想。この話のみ主人公が異なります。
四話目からは現代に戻って二話目までの二人が恋人になるまでのお話でした。
三話目は親世代が唐突すぎて混乱しました(何故間に挟んだのか理解できない内容でした)。
詳しい内容は書きませんが悲恋です。
四話目以降は当て馬がとにかく不快でした。
因習村の設定もかなりあやふやなのでメインキャラクター二人だけで基本のストーリーは読みたかったなと思いました。
主人公たちと狐が終始可愛く応援出来たことと、序盤の不気味な描写(ほんの少し)や出来事が因習村の雰囲気を感じられて良かったです。
村の因習と花嫁ものの融合という感じの作品。
村の言い伝えで、狐の末裔「稲荷家」と狐の嫁の一族「一尾家」の長男同士が祭りの夜にまぐわう事で村を災難から守る…
稲荷家の九朗。
一尾家の彼方。
2人は両片想いです。
だけど言い伝えのせいで逆にすれ違う。
このテのストーリーは既視感があるのが惜しい。
本作においては父親世代の苦悩も描いていてそこはとても良かったけれど、跡継ぎ問題があった事などを思い出させてしまった。
これでこれまでの歴史の中で本当に全部の儀式で体までつなげたのかも曖昧になってしまったように思う。
また、祭りを調査する当て馬ポジの子が出てくるが、彼が来て物語が深みを増すならともかく、引っ掻き回してるだけの騒がしさだったように読めてしまった。そこが残念。
絵はスッキリときれいだし、九朗も彼方もきちんと描けていると思う。
総合「萌」で。
本当に、本当に才能の無駄遣いというか、三ツ矢さんの作品はいつも勿体なさを感じてしまいます。
これだけ素晴らしいお話を作れて、これだけ人を魅了する絵を描ける方なのに、一巻で完結してしまう。
きっと、もっと掘り下げてよりいい作品にすることが出来たと思います。
このお話には二組の物語が出てきますが、まずは九郎と彼方。
この二人は「稲荷家の長男」と「一尾家の長男」として婚姻を結ぶことになります。
この仕来りは先祖代々続いているもので、その昔村に飢餓が訪れた時に九の尾をもつ狐が現れます。
その狐は村を救う代わりに村の中から一人嫁に貰うと言います。
そのことから、九尾の末裔とされる「稲荷家」とその嫁の一族「一尾家」の長男たちが婚姻を結ぶことになるわけです。
これは村の平和を守るため、とされており、昨年までは二人の父親同士が一年に一度儀式をして村を守っていました。
それが、この年からは息子たち二人に受け継がれるわけです。
そして、九郎は狐と意思疎通ができ、実は先祖代々続いている儀式に意味が無いことを知っています。
なので、ただこの家系に生まれただけの自分たちが結ばれるのは不本意ではないかと思うわけです。
そこで色々葛藤して、結局結ばれるわけですが。
そこから突然、二人によく似た、もう一組のお話が始まってしまいます。
なんの前触れもなく。(恐らくページ数の制限から)
読者からすれば、混乱しないわけがありません。
後にこのもう一組が、九郎の父と彼方の父だということがわかってきます。
この二人は他の方も言うようにとても切なく、最終的にはお互い嫁を貰い子孫を残すこととなります。
が、しかし。
九郎と彼方が成長し、当然その二人の父親も年をとるわけですが、普通に話しているわけです。
まあそこはだいたい読み取れますが、問題はこの二人の嫁達。
九郎の父親、旭は幼馴染の清子と。
彼方の父親、弘は村の外から来た女性と。(この子は恐らく、弘の部屋に上がり込んでいた黒い狐の化身)
それぞれに何があって、九郎と彼方、そして妹の遥が生まれたのか。
その詳細は一切描かれておらず、またその後の清子については儀式翌日の九郎の発言「うちはお袋いねーんだし」からしか読み取れません。
ただ、他の部分でしっかりお話が描かれている以上、これはもうページ数の問題なのかな、と。
三ツ矢先生の素晴らしい才能を、どうか最大限に活かして欲しい。
そう願うばかりです。
三ツ矢凡人先生の絵があまり得意ではないのですが(すみません)、帯の強烈さに惹かれて購入してみました。『18歳の夏 俺たちは今日、セックスするーーー』こんな帯が付くストーリーはどんなものかと思ったら、ファンタジーでした。
幼馴染みの彼方(受)と九朗(攻)が住む三日月村では、昔飢餓から村を救ったという狐一族の末裔と、狐の嫁の末裔が毎年夏の祭りで婚姻の儀式を行い、一夜を共にすることで、災いから村を守るとされていた。
その一族の末裔である彼方と九朗は、今夜その役割を引き継ぐことになっている。
けれど村の風習を信じている彼方と違い、九朗はやる気がない様子。九朗になら……と思っていた彼方はその様子に傷つくがー…。
絵は思ったほど悪くありませんでした。結構キャラが可愛くて、読みやすかったです。ただ4話5話と(特に彼方の)絵柄が崩れていき…、読んでて物語に集中出来ず…。掲載時期を見たら少し離れてて…先生に何かあったのでしょうか?最後まで綺麗な絵柄が続いてたら、もっと評価が上がってたと思います。それくらいストーリーは良かったです。完全に絵柄の好みですね。
3話目は彼方と九朗の父親たちの話で、少し切ないストーリーでした。物語的にはこっちのほうがよく出来てたし、ハピエンじゃないけど、村の風習に翻弄された2人が、この一冊を盛り上げていたように思います。
最後、彼方と九朗は両思いになったわけですが、跡取りの問題とか解決しないまま終了してしまい、読者の気がかりを残してしまったのが残念です。
どうせなら、当馬登場より、儀式廃止問題の方が丸く収まった気がします。なぜなら九朗だけは狐の言葉が分かるから。この風習は過去村人が勝手に作ったもので狐の加護を受けるには彼方の家・一尾家を大切にすればいいだけなのです。九朗だけが狐と会話が出来る意味や、一尾家には彼方だけではなく、妹という跡継ぎがいることをもっと深堀したら深みのあるストーリーになったんじゃないかなー。これで完全ハピエンだったと思うと少し消化不足でした。
