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表題作1人と一人の3650日

牧 修一郎,28歳,書店員
早瀬勝巳,28歳,会社員

同時収録作品未熟な僕らは夏に為る

野島大也,息抜きで田舎暮らしをする都会人
尾田川祐介,24歳,3年前から田舎暮らしの青年

その他の収録作品

  • 未熟な二人のその後のお話(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下イラスト

あらすじ

10年前に「キモいんだけど」と酷い言葉で自分をフッた勝巳と再会したゲイの牧。
純粋に再会を喜ぶけれど、ノンケのはずの勝巳が評判の悪い男とセックスをしていると知る。
過去、保身のために牧を傷つけた勝巳は見知らぬ男たちに乱暴に抱かれ、痛めつけられることで赦された心地を得ていた。
その事実を知った牧は、勝巳にこう告げる――。
「僕が勝巳くんに罰をあげる」

hitomi、渾身のデビューコミックス!!

作品情報

作品名
1人と一人の3650日
著者
hitomi 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
ISBN
9784801968653
4

(273)

(116)

萌々

(85)

(44)

中立

(19)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
37
得点
1071
評価数
273
平均
4 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数37

涙腺にきます。

すごく綺麗な絵柄にひかれて電子版を購入しました。表題作と、テイストの違う作品が同時収録されてました。

あとがきから分かったんですが、表題作は3年前の作品とのこと。
高校時代の親友ともいえる同級生二人の10年後です。かなーり拗らせてます。最初は書店員の牧くんのほうが振られて引きずっているのかと思ったんですが…あと、ビジュアルと雰囲気から牧くんが受けかと勘違いしてました…振ったほう、勝巳くんのほうがよほど引きずってました。牧くんの告白に心ない言葉を返してしまったことで、牧くんを傷つけてしまったと思い悩み、自分を傷つけるようになってしまったと。快楽を得ていたような描写でもないのでセックス依存、というのでもないんでしょうけど、行きずりの相手にひどくされて、自分を痛めつけてます。偶然牧くんと再会して…というストーリー。途中、勝巳くんの気持ちを読んで涙が出ました。牧くんがとても優しくて、これでもかと包んでくれる人で良かったです。それにしても勝巳くんの勤務する会社は激務を強いてるんですかね…なかなか休めないし残業多いようで心配でした。

もうひとつは、都会っ子の田舎暮らしのお話。お相手も田舎育ちではないんですけどね…こちらのお相手、受けのユースケくんめっちゃかわいい。表題作よりはライトに読めますがしっかり恋愛もので大満足でした。

今後の作品も追いかけたいです!

14

手と涙に胸が打たれました

表題作は個人的にはとても好みのお話でした。

絵がとても綺麗で人物の表情に心打たれました。
泣き顔が本当に辛く、ぼろぼろと涙が溢れていく場面にこちらも胸が苦しくなります。
表情はもちろんですが、手からも心情が感じられるようで引き込まれました。


受けがなぜそこまで自分を責めるのかに関しては、繊細さ故とも思います。
自覚していた想いがあったのに、保身のために酷い言葉を選んだ。
高校時代の彼は明るく友人も多いという描写があり、周りから受け入れてもらえないかもしれない未来は大きな恐怖だったのではないのかなと…
親友であり好きな人を傷つけてしまったこと、自分の想いを押し殺したことはたしかに胸に重く残るのだろうなと思います。
受けは酷いことをした自分は傷付いてはいけない、許されてはいけないと思い続けた結果10年引きずるわけですが…自罰的な人ってそういうものです。

攻めはもちろん傷つきましたが、それでも原因となった受けに「傷つくのは嫌だと思っていい」と言います。
それが当たり前で、そう思うことで傷付いた自分を認め、傷は徐々に癒えていくことを知っているからなのだと感じました。


電子版の最後では少しずつ人の温もりを知っていく2人の穏やかなふれあいが見られて安心しました。
この書き下ろしのために何度も読みかえすといっても過言ではないくらい好きです!

13

圧倒的画力…すごい素敵な一冊です

作者さまの初コミックスということですが…
ものすごい高い画力!表現力に驚きました。
お話もとてもよくまとまっているし
題名との整合性もあって、素晴らしいの一言。

これから何度も読み返してしまいそうです!

ふたつの作品が収録されています

10年前に未熟さから酷い言葉で相手を振ってしまった受
赦されない・酷くされるのは報いだと、その後とあるきっかけで
傷を受けるセックスが常習化してしまう…
切ないくらいに痛いです

そしてそんな受に偶然再会した攻
包容力があって優しくて、とても素敵な攻でした

想いは通じて気持ちも結ばれた二人ですが、まだ少しぎこちない
この二人のその後とか、甘々なエピソードが読みたいです。

『未熟な僕ら~』のふたりも可愛らしくてとてもよかったです。

しかし…本当に素敵な作家さまに出会えました!

10

心臓が痛い(いい意味で)

最初から最後まで心臓が痛くなるようなお話(いい意味で)。表紙買いしましたが買って大正解でした。高校の時の雰囲気は攻受逆じゃないかなって思ったけど3650日たった2人がとても素敵で、“拗らせ自傷ノンケ”という新しい性癖が出来ました。
同時収録の読み切りも、ページ数は短いけれどとにかく胸に刺さるし胸が痛くなるような、けれど優しい温かいお話で、今後この先生が商業本を出される際は作者買い確定だと思いました。

9

イチから始めよう

作者さんのデビューコミックスだそうですが、とてもそうは思えない画力、内容でした。

高校時代の友人だった2人の再会モノです。
卒業式に牧に告白され、ひどい言葉で拒絶した勝巳だったが実は…なお話。
それで10年間自分を責め続けるって悲しすぎます。
愛もなく、暴力的に抱かれることが贖罪と考えていたが、牧に自分が罰を与えると言われ、身体の関係をもちます。
お互いを想いあっていた2人の行為なのに、意味の無い空っぽな行為に思えて辛かった。

牧以外に触られる事を嫌だと分かって(モブによるレイプありなので、地雷の方注意です)、泣きながら牧に電話すると、すぐさま牧が駆けつけてくれるのですが掛けてくれる言葉や抱擁が優しくて泣きそうでした。
その上自分は1から始めたいけど、勝巳はどうしたい?って選択権を与えてくれるなんて…惚れてまうやろー、牧の中身は100%優しさで出来てるな。

10年後の桜の下でまた2人は始まるんですが、心から幸せになって欲しいって思えるカップルでした。

同録の短編も良かったです。
Hしてしまった後、大也が都会に逃げ帰るの卑怯〜と思いましたが、帰ってきてくれたから許すわ。ユースケがピュアでツンデレで、だんだんHになるのが良かったです。

また言うけど本当絵が上手すぎる。
次の作品も楽しみにしています。

6

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