電子限定かきおろし漫画付き
ふんわり温かくてドキドキそわそわする
この気持ちって恋なのかな…?みたいな、
『恋未満』な気持ちを持て余しながら進むふたりがとにかく尊かった…!
元気いっぱいでちょっぴりおバカな七海と
頭は良いけれどどこか影のある小鳥遊との日々に
最初に恋愛要素なんてまったくなくて、
恋が始まりそうな気配すらなかったのに。
ほんの少し心が動いたのをキッカケに
これまでのことが繋がって、
急激に気持ちを自覚していく感じ、すごく好きでした。
高校生の若さあふれる衝動的な部分もなく
わりとライトなお話ではあるんですが、
そこがまた青春の甘酸っぱさを引き立てていて
なんとも言えず満たされて。
ふわーっと心が洗われるような作品でした。
小鳥遊慧は成績優秀な高校3年生です。一方、七海は追試の対象になってしまうほど学業が振るわない高校1年生です。七海は慧に勉強を教えてもらうことになり、七海は赤点の危機を回避します。
試験も終わり夏休みになり、小鳥遊と七海の接点がなくなるかと思いきや、二人の関係は続いていきます。
私は何でもできてしまう小鳥遊先輩が、自分の中に心の隙間を抱えていて、将来への迷いがあるのが意外でした。七海を通して将来への迷いに向かい合っていくところはどこにでもいる等身大の高校生だと思いました。
はつらつとして元気な七海(ちょっとおバカ)と、賢いけど人をよせつけない先輩、小鳥遊のカップル。
現実世界でもそうですが、こういう正反対なキャラがお互いに惹かれ合うというのはすんなり入ってきますね。
最初は、クールすぎる小鳥遊のキャラがちょっと入り込めないかな、と思ったのですが、いったん懐に入ってしまうと、純情で柔らかい核心が見えてきてかわいい。七海が好きになってしまうのもうなずけます。
その後の成長した二人の話もよかったです。
たまにはゆっくり進んでいくようなお話が読みたいと思い購入。
おバカで能天気でだけどちょっと羨ましくなるような存在の後輩
×
誰もが羨ましがる存在でありながら人生にはとても不器用な先輩
という正反対な2人の話。
始まりはひょんなことから成績優秀な先輩にお勉強を教えてもらうことになった。という至ってシンプルなもので、それをきっかけに後輩の七海が先輩を気になり出し、先輩の小鳥遊もそんな七海のことが嫌いではなくて──とストーリーが進んでいきます。
胸きゅんだったり、小鳥遊先輩の実は…な家庭事情だったり、それによってすれ違う2人だったり、基本的にはストーリー性満載で神作確定な作品なのですが、七海が先輩を好きになった時つい「え、そうなの?」と声が出てしまうほど急に感じました。そしてそんな七海の好きをアッサリ受け入れた小鳥遊先輩にもびっくり。
この作品が全体的に丁寧で綺麗だからこそもっとゆっくりでもいいんじゃないかなと個人的には思いました。
でもそれを忘れてしまうほど後半にかけて素敵なお話になっていくので読み終わったあとモヤッとすることはなかったです。
なんと言っても見どころは最終話の最後の最後。
小鳥遊先輩によかったねと声をかけてあげたくなるシーン。最高です。
重すぎないいい話が読みたい時に凄くおすすめです。
悠ちとせさんの絵が大好きで、この漫画にたどり着きました。
なんといっても、絵がとてもきれいです!!
イラスト重視の方は絶対に気にいると思います。
そして、とてつもなくピュアです!青春!DK最高! 3年生と一年生というのがまた、堪らなくきゅんきゅんします!
性描写も全然激しくないです!最後に載っている番外編でちゅーとバニラ(挿入なし)するぐらいなので、心が清らかになりました。
めちゃくちゃ素敵な作品です!