知られたくない、こんなに好きだなんて。

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表題作甘えたがりで意地っ張り

小林恒太
来生のお気に入りの後輩、高校生
来生俊介
綺麗な顔で愛想が良い先、高校生

その他の収録作品

  • 寂しがり屋で構われたがり
  • あとがき

あらすじ

きれいな顔して愛想が良くて、男でも構わずちょっかいをかけると噂の有名人。
そんな先輩の来生になぜか気に入られた小林。
相手のペースに巻き込まれ初めは戸惑うものの、人懐こいくせにどこか遠慮がちで掴めない来生に小林も惹かれていく。
ところが小林が思いを告げた途端、来生は逃げ出してしまう。
実は来生は、冗談に紛らせなくては顔も見れないくらい、小林のことが好きだったのだ―。
空色ハイスクールデイズ。

作品情報

作品名
甘えたがりで意地っ張り
著者
渡海奈穂 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521317
2.9

(22)

(2)

萌々

(1)

(14)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
59
評価数
22
平均
2.9 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数11

テーマはキャラ変?

最近、BL小説を手当たり次第に読んで、①受視点のみの作品:5割、②攻視点のみの作品:2割、③章・節・段落単位で両方の視点が切り替わる作品:3割、という感じかなーとわかってきました(自分調べ)。で、このタイプ③で面白い作品はとても少ない(これも自分調べ)。上手い作家さんでないと、どっちにも感情移入できなかったり、感情面で早々にネタばれしてそれが絶妙な焦れったさを通り越して単にイライラしながら読む羽目になったり。

この作品はそのタイプ③でしたが、残念ながら視点の切り替えが良い方に効果したとは思えませんでした。小林は朴訥とした少年で、序盤では奔放な来生にただ振り回されるのですが、あることを切欠に積極的な男前にシフトチェンジします。一方の来生も、前半では掴みどころがなく性にだらしない印象を与える少年ですが、小林に告白されてヘタレ化(?)します。その変化が微笑ましいといえば微笑ましいのですが、それぞれの視点で物語を読んでいたはずなのに「え?そんなキャラだったの?」と戸惑うこと数回…。チェンジ後の小林はとてもカッコ良くて萌えましたが。

あと、小林からの告白までの流れが、性的指向が変わってしまうほどのものとはどうしても思えませんでした。まぁ…BL作品を読む以上、そこは大目に見るべきなのでしょうが…。

1

受けが可愛い((o(。・ω・。)o))

小林が告白する前は来生が振り回している感じだったのに、一転して小林が追い掛け回す立場になります。
ただ小林に甘い雰囲気はなく、まるで威嚇(笑)
あれですよー来生ってば小林のことが好きすぎて恥ずかしくて逃げちゃっているんですよ!
何これ、可愛い( ´艸`)
遊び慣れているようでいて本気の相手にはこうまで変わるとはw
来生の方が年上なのに呼び捨てだと恥ずかしいから「恒太さん」呼びだしwww
因みに小林は呼び捨て~。
…途中から年下攻めなのを忘れる勢いです。

生徒手帳に小林データ(血液型、誕生日、靴のサイズ…etc)をメモっていたのがバレた時は笑えましたー。
来生「勝手に中見るなよ、人のプライバシーだぞ!」
小林「俺のプライバシーだよ」
…ナイスつっこみヾ(≧∇≦)

ただ明るいだけじゃないんですよねー。
2人とも家庭が複雑です(ノД`)
小林の感情の起伏が少なく何処か威圧的なところ、来生の超マイナス思考でドツボにはまりやすいのも…そういった家庭環境が起因していたりー…(´・ω・`)

後半では来生の腹違いの弟が現れて一悶着起こります。
その弟に宣戦布告された小林のとった行動は…かなり私的に苦手な系統で…orz
いくらなんでも中学生相手にあーいう場面を見せつけるのは…。。。
荒療治にはなったかもしれないけど…ぬぅ…(ノД`)
それがなかったら萌2でした?

1

うーん。

 なんか話の展開のなさに飽きてしまって、5分の2あたりで読むのやめました。

0

好きだから

なんだか久しぶりに、ワクワクするお話でした。
というか、飛び抜けてアホくさいというかなんというか(ノ∀`)ワラ
そもそもは、表紙の三池さんの画が可愛かったからの衝動読みだったんですが
これが可愛かった。あらすじからしてまた可愛いものね。
そうっ!あらすじが可愛いの。
ふざけてかまって、誰にでも愛想振りまいて。
そんな受が実は本気の相手には内心ドッキドキ。
あまつさえ、ふざけた体裁を見せなければぶつかれない。
それがなんと気持ちがバレた!?
居ても経ってもいられず逃走!!!
というお話なのであります。実は、あんまり外に感情を出しそうにない攻のほうが
好きになったら、好きとハッキリ言うし、気持ちに忠実。
見た目と中身がお互いチグハグな二人のドタバタラブコメディ☆な訳です。
存外攻のキャラクターがツボでした。
こういう攻好き。

そもそも、受が素直に「好き」を認めて、両想いになってしまえば
冒頭で終わってた話ではあるんだけどな(苦笑

後半は受がようやく観念しての両想いからの二人。
複雑な受の兄弟問題から~なお話。
受が攻を「さん」付で呼んでるんですが、これが妙な違和感で
個人的にはナシ。ん~・・・なんだろうなぁ
気持ち興奮してタメ語に戻ってる感は嫌いじゃないですね。
タメ語といえば、「そんなに親しくない」とタメ語拒否していた前半
いつの間にかタメ語な中盤の変化が好きでしたw
少々ゆるめ評価ですが、こういう作品は希少だと思うのです

1

かわいい学生もの

渡海奈穂さんにはまって、昔のものも読んでみようと思い購入しました。
なんと、この本、渡海さんにとっての文庫サイズ初の作品だったのですね。
高校生同士の恋愛もので、甘酸っぱい感じで楽しめました。
高校生の頃の自分も、結構子供だったよな~と懐かしく思いました。

軽くて、男にも女にも愛想がよい先輩、来生と
硬派な小林のお話。
来生は、小林が気に行ったと、軽い感じで、キスをしてきたり、
つきまとうのですが、小林も自分のことを好きだと気づいた途端、
来生は、小林から逃げようとします。
実は、来生は小林のことが以前から好きで、
今まで自分がしてきた軽い気持ちとは全く違う気持ちに振り回されて
小林の前では、軽い先輩なフリをしていないと平静を保てないのでした。

なんとも、この来生がかわいいな~と感じます。
そして、意外と乙女なところにも、「おお!」と驚いてしまいます。
今時の女子高生の方が、ガンガン行くのでは(笑)?と
楽しくなってしまいました。

ただ、個人的には、ちょっと攻の性格が苦手でした。
古き良き男な感じが、なんとも、苦手なのでした。

2

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