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徐々に、徐々に縮まってきた陰陽師櫂と鬼の羅刹の距離。
胸の呪いを解くべくあれこれやってたはずが、
比丘尼のはからい(驚いたことに、比丘尼は全ての行いを邪気なく良かれと思ってやってきてた!)により、鬼になるか不老不死になるかの瀬戸際に立たされる。
極限状態で櫂が自分の素の部分に向き合い、羅刹にも全てを曝け出し、どんどん人間味が出てきたのがよかった。
並行して羅刹も内面はどんどん人間化。
いざという時はめちゃくちゃかっこいいんだけど、食べ物貪ってる姿はかわいいしかないw
いたるところでププっと笑えるのも好きなポイント。
3巻、まとめて読めてよかった。
ほぼ、一気読みでした。
とっても面白かったー(≧▽≦)
どうなることかの出来事が多々ありましたが、まずは子鬼の草太。
無事発見できて、一緒に家に帰ることができてました。
人を殺めることも、食べることもできないまま、姿は大人でも、中身は5才児並のままで。
よかったね〜と胸をなでおろしました。
伊織は残念でしかなかった。
櫂の気持ちを考えたら、たまらない気持ちになります。
八百比丘尼は、怖かった〜(°Д°)
本人、いいことをしてるつもりな所がホント怖い。
邪気加持最終日の櫂とのやり取り。
櫂の『愛別離苦』の想いがとても響きました。
"人間でありたい。人間のまま、羅刹を愛したい"という櫂の心からの望みが胸をうちます。
そして、櫂の想いを大事にしてくれて、いつかくる別れも受け入れている羅刹。
うわー1巻からは考えられないほどめちゃめちゃ男前でカッコいい(つд;*)
独占欲も顕なのもいいし、不器用ながら櫂を気遣ってる姿もいい。
えちシーンは、甘くて濃厚で、これまた羅刹の成長を窺えます。
できるなら、事件が終わった後の憂いのなくなったえちシーンがあってもよかったのだけど(#^.^#)
これからも、櫂は最強の鬼の式神と一緒に、陰陽師として頑張っておくれね、とエールをおくる気持ちでいっぱいです。
笠井あゆみ先生のイラストがとても素敵でした。
金魚あふれる夏祭りの口絵、幸せそうで、キラキラしてます。
羅刹に抱きしめられてる櫂、のイラストは、その時の切なさや苦しさが切り取られたようで、うわぁたまらないなぁ、の1枚でした。
巻が進むたびに羅刹が良い鬼(男)になって行って、なんだスパダリ攻めだったのかと…
三巻で本当に終わるの?って思ってたら嘘では無くて、それでも夜光先生が後書きに那都巳と草太で書きたいお話があると書いていたので狂喜乱舞しました。
櫂が本当にポンコツ過ぎて夏祭りに伊織にクラっとよろめいてしまった結果、喰われそうになったのには焦りました。羅刹の事はどう思っているのよ!と
八百比丘尼の不気味さと六角堂での邪気加持のシーンがとても面白くて、ハラハラしました。
しらっと現れて助けた那都巳に拍手でした。
羅刹が櫂の力に縛られてなくても側に居続けていた事実や、櫂を抱く羅刹に愛情が見えたのにも萌えまくりました。
那都巳と草太編でも2人の様子が分かるといいな
羅刹と櫂のお話、最終巻でした。さらりと読んでしまったのですが「良かったなあ」と幸せも感じたので萌2より萌にしました。なんと「那都巳と草太で書きたいものがあるから」とのこと!!!!楽しみにお待ちしています。本編280P超+あとがき。
2巻で鬼になってしまった草太を探しまわる櫂。雪が吉野から「草太がいるかも」という情報を寄越したので、羅刹と二人で吉野まで出かけ・・・と続きます。
攻め受け以外で新しい登場人物は、慈空(千寿の父、肝っ玉父さん!良かった!)ぐらいかなあ。
++以下 より内容に触れる感想
2巻で櫂に執着するようになった羅刹、3巻でも櫂好き好き態度が変わりません。だんだん櫂の体調を気遣う様子も見せるし、櫂のために懸命にバトルするし、なんだか人に近づいてきているように感じられて、嬉しかったなあ。「こやつが傍にいる限り」って言い切ってくれたのも良かった!小学生並の味覚(ハンバーグloveだのお菓子好きだの)で、とても大変だと思いますが、頑張って働いて食べさせていきたいと櫂は思ったんじゃないでしょうか(笑)
櫂も、那都巳に親愛の情を見せたくってもじもじするような様子が可愛かったです。人に迷惑かけてはダメだからと人を遠ざけるようにしてはいたものの、やっぱり独りじゃ寂しかったんですよね。家族のように感じていた草太も無事発見できて、本当に嬉しい!2巻で鬼になってしまった後、めっちゃ気になっていたんです。だから心配してゲンコツを食らわすシーン(笠井先生の挿絵)、草太も櫂もくすっと笑う可愛らしさと安堵で、とても好きなシーンになりました。草太が人の心を失ってなくて本当に良かったです!
不思議な存在、八百比丘尼については結局、私には訳わからなかったんですが、ひょっとして那都巳編に出てくるのかなと、期待しています。はた迷惑な存在でしかないんですけど、実は みたいなお話になるのかな。気になる。
大団円(除く伊織(涙))を迎えた和風ファンタジー、鬼が大丈夫な方でしたら是非。ツンデレ那都巳のお話もとても楽しみに待っています!
鬼シリーズ3作目。
夜光花先生ってすごいと再確認した作品でした。
お話が面白いのは勿論、それがシリアスであったりファンタジーであったり、はたまた現代ものであったりと、どんなジャンルの内容であっても文章が上手く、非常に読みやすいんですよね。
今シリーズでは、主人公の櫂の職業が陰陽師という事で、専門用語や仏教用語など、普段なかなか馴染みのない言葉や設定が多かったというのに「よく分からない」「難しい」とはならず、読者がついて行きやすいように書かれているんです。
それでいてお話もキャラクターも魅力的で面白い。
最終巻となる今作も、最初から最後まで一気に惹き込まれる面白さでした。
前作に引き続き怒涛の展開が続くのですが、今まで広げていた風呂敷を一気にぎゅっと回収するようなまとめ方が本当にお見事です。
無理なく綺麗に収めているのが本当にすごい。
それと同時に、櫂と羅刹の関係性がより深く、愛情に溢れたかけがえのないものになっていく様子まで描いている。
人間が好きなんだと涙ながらに吐露する櫂を羅刹が担いで飛ぶシーンがたまらなく好きです。
このシーンを描いた、笠井あゆみ先生のカラー口絵の2枚目がとっても素敵でした。
もう、本当に美しくて大好き。
はっきりと、こうなりましたと終わらせるのではなく、その後を想像させるような終わり方が良かったです。
2人のその後が気になる方は、ぜひキャラ文庫アンソロジーⅢを読んでいただきたいな。
3冊を通して描かれていた八百比丘尼の不気味さ。
もしかしたら八百比丘尼はとても悲しい人なのかもしれないなと感じました。
櫂が語った、釈迦が説いたというこの世に生まれ出た者に訪れる8つの苦しみ。
不死となって永遠を生きる彼女は、その人間らしい苦しみを味わう事も出来ず、たった1人で延々と続く「生」の道を歩む苦しみを背負っている。
「愛別離苦」すら望めない彼女が、悪意無く人々の望みを叶え歩く姿は少し切ないものがあります。
櫂の言葉で彼女の中で何かが変化すると良いのですが。
彼女についてもまだ謎が残ったままですが、今後読める事はあるのでしょうか。
こうして見ると、孤独に生きて来た櫂という人と関わった事によって、内面の何かが変化していく者の多さたるや。
鬼や人間に興味が無かった那都巳も少なからず影響を受けているようですよね。
櫂ともっと友人っぽい関係になったりしないかな。
元よりあとがきで3作で完結と書かれていましたが、最終巻なんだなあ…と寂しさを感じつつあとがきを読むと、那都巳と草太で続きを執筆する予定があるとの事。
那都巳と草太の組み合わせがどんなお話になるのか今から楽しみです。
本当に面白い作品でした。