電子限定描き下ろし付き
前代未聞・史上最高の輪廻転生ボーイズラブ!
最初に読んだ時の感想は、
「んんんんん!?もう1回読もう〜」。
輪廻転生もので、内容がどんどん過去に戻って行く。なんどか読み直しました
1回では、理解出来ませんでした。
政さんは、亡くなったけど・・・最後に鬼前さんが水の音で登場するけど、鬼前さんが政って事?
この解釈であってるのかな?
ここが、この解釈で良いのかな。
けど、ストーリー的に珍しいくて読んだ事が無かったから面白かった。
政さんが死ねないのは分かったが、ずいぶん長い事生きている事に驚いた。
一冊丸々表題です。
絵柄は可愛らしい感じですね。
個人的にはシリアスを書かれるのならもう少しシャープな絵柄の方が良いなと感じました。
正直、あまりにも難解な作品なので短くカプ説明とあらすじが出来ないので省略します。
【感想】
初買いの作者様でした。
二次では良く題材にされている転生モノということと表紙の絵柄に惹かれて購入したのですが………
個人的には難解でBLとして楽しむ前に読解することで精一杯でした。
何度も何度もなり替わりを繰り返し続けているマツリ(受)と何度生まれ変わってもマツリを愛するサツキ(攻)という設定は胸熱でおいしいのですが……ぶっちゃけそれだけのお話なのにこれをややこしくするのが厩戸皇子の存在。
結局マツリに執着しているのかと思いきやサツキに執着していて私の読解力では???と疑問符しか湧きませんでした。
しかもマツリはなり替わりなので生まれ変わりとは違いどこの誰とも分からない人物にある日突然なるらしい。
でもその設定が正直めちゃくちゃ分かりづらい。
しかも生まれ変わりに時間は関係ならしいからマツリはカミサキさんに生まれ変わったという認識で良いのか??と消化不良……
だってカミサキさんマツリと同軸でサツキと初期で接してるから最後でカミサキさんがマツリの生まれ変わりだよとなっても何で?しか思えず…せめて今度はマツリがだいぶ年下とかマツリをサツキが探すとかもっとBLファンタジー的な要素が欲しかった…
しかも何か重要そうな厩戸皇子は結局何だったの??そこも消化不良……
んー…設定と拘りだけが先走っている感じで読者が疑問に思うところや知りたいところは省略されているので…もう少し読者に伝えるということを意識して書いて欲しかった……
個人的には再読は無いですね。
1度目の読了後は頭の中が「?」で一杯になってしまいました。
2度目読み、作者インタビューを読み、3回目の終わりくらいでふんわり分かってきたかも?みたいな。
自分なりに不明だった点が分かったた事を書いておきます。
最初は厩戸皇子に呪いをかけられたのかと思ったのですが、実は大伴からの呪い…というか長寿祈願がどういう訳か、多比が死ねないという事態になってしまった。
多分皇子があの御守りを握った事に関係しているのかなぁ、と思います。
神様にした長寿祈願が祟りになってしまったことで、マツリは神を憎んでいる。
御守りを燃やした事で呪いは解け、初めて心も身体も愛した皐月の元に鬼前として現れ結果的にハッピーエンドという事…ですかね。
答え合わせが欲しい。
まぁ個人個人の解釈でいいのかな、とは思います。
萌えは少なめかなぁと思いますが、こんなに色々考えを巡らせたBLは初めてだったかも知れません。
そういう意味ではどっぷりとハマりました。
うーん、難しかった!というのが
正直なところ一番はじめに出てきた感想です。
最後のマツリの言葉でいくと
死んで生まれ変わってまた出会う、というよりは
表向き「死んだことになっている」というだけで
魂はとどまって彷徨うことになり、気付くとまた違う誰かになっているということなのでしょうか。
なり替わるとは生まれ変わるとはまた違うこと。
この辺が絡まって、理解するのに何度も読み返しました。
皐月の名前にはいつも「伴」があるように、マツリの名前にはいつも「比」がある。
この「比」の意味についても色々と考え、調べてずいぶんと頭をつかいました(笑)
こうして読み解く楽しさもあった作品でした。
一度自分なりに噛み砕き、また読み返すとまた印象が違ってきそうです。
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする/古今和歌集
ドキドキしながら読みました。
面白かった!BL漫画らしからぬ雰囲気なのですが、この感情の大きさと執着の強さはBL漫画の醍醐味をバッチリ押さえています。ただ自分はBLを読んでる面白さというよりは、ショートショートの小説とか、作り込んだ短編漫画を読んでる面白さに近いものを得ました。そういったものが好きな方にはお勧めしますが、BL的萌を浴びたい方は肩透かしをくらうかも。
生まれ変わりの話してる時の彼の雰囲気は完全に宗教勧誘してくる恐ろしい人なので、いくら好きでも距離を置きたくなってしまうな。そこに食いついて行ける"伴"達…強い…さすがの執念。