電子限定かきおろし付
この世界は雑音だらけだ
同じレーベルで「蛇と星屑」と同時に購入。心が読めるという設定が同じなので、そういう企画だったのでしょうか?
同じ設定でもだいぶ違う作品になるものだなと関心。向こうは人間ドラマでしたが、こちらはかわいい高校生ものでした。
心が読める特技を隠して、いい人として生きている主人公。けれど、本音と建て前のギャップにつかれている。
そんなところに現れた無口後輩。でも自分のことを好きな本心がだだもれで、心の中のマシンガン好き好きつぶやきを聞いているうちに、絆されちゃう、そんなストーリーでした。
まあ、好きがダダ漏れているというのが分かってしまうとショックなのかもしれませんが、その辺の葛藤はあまりなく、ハッピーエンドなら良し、ということかな?
かわいい作品でした。
物心ついたときから心の声がきこえる受けと
サークルの後輩無口くんのお話。
攻めの方はありがちな設定で、受けはそのチカラのせいでトラウマあり。
顔の表情は懐かしい感じに私には感じられました。ちょっと昔の90年代の少女漫画っぽいというか。
裸がおしいかなぁ、と思いました。筋のつけ方が筋肉ではなくてパーツの輪郭みたいにみえてしまいました。
全体的な雰囲気は好きです。
トラウマ原因になっている同級生のやな感じ、もう少しすっきりさせてほしかったです。誤解というか、不可抗力というか、本当の気持ちだったわけですから、仲違いや誤解させたままはかわいそうかな、と思ってしまいました。
登場人物全員幸せになってほしいだけなので、完全な好みです。
心の声が聞こえる、という特殊能力もの。
BLでも時々見る設定。
聞こえる/読める本人は、他人の本音と建前、また友人たちの悪意も全部わかってしまう事に傷ついている、
…ということが多いですよね。
本作の主人公・大学生の三浦も、高校の時のトラブルを引きずり、ずっと他人とは付かず離れず、あまり深入りしないように、慎重に生活する事で心をすり減らしています。
そんな時、自分をかわいい、とか好きだ、とか心でマシンガントークしている後輩に出会い…
会う度に本音も建前もおもてうら無く好意を寄せてくる阿部と交際を始める三浦。
一般的に、この後一悶着あって…みたいな展開がありがちなんだけど、本作は一貫して阿部が三浦LOVEなので非常に安心して読める。
ほのぼのしてるからエロは無しかな?と思いきや、ちゃんとありますし。
何より、三浦の能力を知ってもLOVEが揺るがない。
そこは三浦ともども安堵して読みました。
総じて、優しくて後味の良い作品。
エロシーンは少なめだし、誰にでも読みやすいと思います。
心の声が聞こえるキャラクターを中心にと言う話はかなりあるが
今作はかなり王道的な展開だったと思う
心の声が聞こえることで傷ついて逆に自分の心を開かないように行動していた受けと
言葉足らずでなかなか他の人と心からの交流ができなかった攻めの出会い
一見地味でおとなしい感じの攻めが
案外経験値を重ねていていたりしてギャップがあるもよかった
他の方もおっしゃっているようにキャラクターがとても可愛らしくとても読みやすかった
他の人の心が読めるという特殊能力をもつ三浦は、それがきっかけで友人とトラブルになり孤立。
それからは人とはある程度の距離を保って接するようになっていたけど
心の中で熱烈に想いを伝えてくる阿部と出会い、阿部自身もまた前を向けるようになる、というような温かいお話だったなと思います。
三浦はその能力があることで今までツラい思いをしてきたので、それを回避するためにまた心を読んで気を遣って…
必要以上に仲良くならないようにしていたとしても日々のストレスは相当のものだったでしょうね。
なので、阿部との出会いで楽に生きられるようになって良かったなと思いました。
阿部の表情と考えていることの温度差がすごくて、そのギャップが良かったです。