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表題作昨日、君が死んだ。 1

護堂繋
元参事,羽繕の同級生
羽繕糸弥
仕立て屋

あらすじ

人類の大半が死に絶えた終末後の世界。仕立て屋の羽繕(はづくろ)は学生時代から密かに想いを寄せていた護堂(ごどう)が目の前で息を引き取るのを見ているしかなかった。悪魔のような容貌の男から与えられた「魔法のミシン」で実物と寸分たがわぬ護堂の人型「ゴドー」を縫い上げたところ、それは生き生きと動き出し羽繕に懐いてくる。だがどうやら人間の魂のようなものはないらしい。死人を生き返らせる禁忌を犯した羽繕に、悪魔のような男は、この新しい世界には縫われるべきものが待っている、ゴドーの「たましい」を探す旅に出よと送り出すのだった。針と糸だけで世界を渡る羽繕とゴドーの未来は……?

作品情報

作品名
昨日、君が死んだ。 1
著者
ARUKU 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
昨日、君が死んだ。
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847132
4.8

(194)

(173)

萌々

(13)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
28
得点
929
評価数
194
平均
4.8 / 5
神率
89.2%

レビュー投稿数28

再生と成長の旅

本作品を勧めていた方がいて、ずっと気になっていました。
素晴らしいファンタジー、とくに散りばめられている言葉の選び方が素晴らしいなと
感じながら読み終わりました。

ゴドー
はづ

死んでしまったゴドー君の魂を探しにゆく旅。
これははづの再生の旅でもあったように思いました。

幼少期の体験から、裁縫の腕があったにもかかわらず、自己肯定感が低いはづ。
そんなはずが旅の途中で出会うかわいい生き物たちのために色々なものを作る。
裁縫のうでを褒められ、自分には何の価値もないと思っていたはづが、
自信を取り戻していく。
人は、必要とされてはじめて生きる力がみなぎってくる。はづも力を発揮する。
そしてゴドー君の魂探しの旅。
ゴドーとは恋人という設定。はづに対して、惜しみなく言葉をかけるゴドー。
言葉で気持ちを伝えることで愛すること、生きる意味を得る。

自分の腕をちぎって、部下に与えて、新世界に生きる価値があるという根拠を探させるゴドー。
そして、頑張るものが報われる世界をなまずに見せるはづ。
2人の成長。

そんな時にゴドーが壊れ始める。
はづはただ召使いとしてこき使われていた子供の頃とは違い、
自分の腕が認められ、必要とされる世界を知った。
そしてずっと好きだったゴドー君に恋人扱いを受けて、幸せを知る。
すると、ゴドーを失うことが怖くなる。自分の命よりも、ゴドー君を守りたい。
ゴドー君が言っていた、「守りたいものができると弱くなる」ということの意味。

恋が成就しないまま死んでしまうという話。
死んでも魂は、好きだった人をまだ守ってやりたいと思っている。
肉体が朽ちても魂は宿り続ける。
純粋な愛、死んでもなおその魂は残り続ける。
「あなたの傘になりたい」とてもとても心に沁みました。


かわいい生き物たちによって教えられる無償の愛、純粋な気持ちに胸を打たれました。
終始はづが優しくて、癒される人でした。
とても考えさせられるストーリーでした。

0

創造と再生、旅路のはじまり。

ARUKU先生の有名な作品。その名を知っているというだけで、自分には難解なのではないかと思い、手を出せずにいました。
しかし、最終巻のレビューを読むと、あまりにも美しくて……。1巻がまるまる無料で読めるというこの好機に、ついに拝読しました。m(_ _)m感謝

​ARUKU先生の描く主人公は、皆どこか「持っていない」という印象があります。

本作の主人公・羽繕(はづ)もまた、不憫な境遇に置かれた生き残りの一人です。けれど彼は、魔法のミシンを手にし、「創造」する力を得ます。
一本の糸から、一切れの布から、命を芽吹かせる。このボロボロに綻びた世界の中で、「再生の創造主」であることは計り知れない価値を持っている。

​物語の序盤で、すでに物語の舵を彼が握っていることに驚かされました。

​はづは死んだ想い人、護堂(ゴドー)を縫い、再生させます。お互いの呼び方が変わっていく過程も、また「再生」を表しているのではないでしょうか。

生き返ったゴドーは「たましい」が足りない。
それを求めて旅に出る展開は、“オズの魔法使い”を彷彿とさせます。カカシが欲しかったのは「ハート」でしたかね。
ストーリーの随所に、こうした寓話的なエッセンスが散りばめられています。

​さまざまな「足りない」ものを再生させていくはづ。
「努力できるのが人間の唯一のこと」
枯れた世界を、生まれたてのゴドーを抱えて、ひたむきに、ひたすら進む姿に胸を打たれます。

​物語の途中、死んだはずの護堂のたましいが伴走するようになり、ストーリーに純粋な恋愛の要素が色濃く生まれます。実は護堂は、羽繕をずっと想い募っていた。これは、読んでいる私達の気持ちをグッと引き上げてくれます。

​「みんな行くよー」というエンディングは、私達にも「ついておいで」と語りかけているように思えました。

完結している今こそ、ぜひこの旅路を一緒に見届けようと思います。

1

なんだこの素晴らしい作品は…!!!

すみません、もっと早く読んで起きたかった作品No,1に躍り出ました!!
「君が死んだ」というタイトルからバッドエンド間違いない作品…という印象が強くて読まずにいたのですが、本当にもったいない事をしたと思います。

たしかに冒頭で想い人は亡くなっていて失意のどん底から始まるのですが、そこから温かくて、哀しくて、フフッと笑っちゃって、心に光がぽわっと灯るような、小さなお話がぎゅぎゅっと詰まっていて自然と涙が流れました。

羽繕が縫い上げたゴドー君と魂を見つける旅で出会う小さい者達とのふれあいに彼の優しさが込められていて、哀しいのに心が豊かになる気がしました。
レビューの多さと評価の高さに納得の作品です。

1

退廃的な設定なのに、どこか前向きなキラキラがつまったARUKU’sファンタジー

仕立て屋の羽繕の好きだった人が、タヒんでしまった。
相手は、学生時代の同級生で、密かに想いを寄せていた護堂。


悪魔のような男に魔法のミシンをもらった羽繕。
亡くなった護堂をもとに、寸分違わずミシンで護堂の人形「ゴドー」を創り上げたが、彼のたましいが足りず、探す旅へ2人とお供の猫と雑巾で出発したが、、、
というお話。


1話1話が短く、それぞれ完結したストーリーなのですが、どれも独特なARUKU節が炸裂しています!(褒め言葉)
脇キャラなどの設定も素晴らしく、ARUKU先生の感性って?!! (←もちろん褒め言葉)
と、震撼したまりあげはでした。

報われない想いを抱えたまま亡くなり、最終的に羽繕のおかげで好きな人の傘になったお話とか、最高すぎるし、ゴドーの本体の護堂のたましいは、実は羽繕の傍にずっといたりする設定とか、なんてドラマティックなんだろう! と震えました(2度目震える、まりあげは)。

はぁ、もお、この空気感出せるのはARUKU先生だけですよねえ。
この伏線が回収されたら、どんな結末になるのでしょうか!
すごすぎる、、、(うっとり)


3

タイトルは暗いけど

タイトルの通り、主人公の思い人が死んだ所から始まるので暗い話かと思いきや、全体的にほっこりする作品です。

たまに言動と表情が合ってなくないか?と思う所はありますが、多分敢えてのチグハグにしているのかな?と思うようになり、それよりも先が気になるのでどんどんページを捲りたくなる作品です。

今主人公と旅をしているのは人形なので、簡単に部位欠損をする事があるのでそこが苦手な人には辛いかもしれませんが、でも血みどろでもなくサラッとした感じに描かれているので読んでみる事をお勧めします。

2

この作品が収納されている本棚

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