BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
2020年刊。
『子持ちホストの危険な隣人』2巻目。
ナンバーワン・ホストの座を維持しながらも、亡き姉の子・天稀を引き取っての子育ても完璧に両立できている聖也。
隣人の威吹とも親密になって三人でのどかな日々を過ごしている。
両思いになったものの、更に一歩踏み込んで関係を深めたいと願っている聖也。
威吹のほうも同じ気持ちだが、聖也の焦りが消えるまで待つ覚悟があって…
威吹には”イケメン人気作家”という肩書きもあってか、モテるのは女性ばかりではない。
隣人としての聖也との初めての出逢いは徹夜明けで不覚だったろうが、基本威吹は人当たりが良くてスマートな印象だからかな。
TVで注目されている若手俳優も威吹の事が気になる様子で、聖也の内心は穏やかではないのだ。
それにしても聖也ってば恋に悩む姿もキラキラしているんだね(笑)
どう距離を詰めていけばいいのか、仕事中でも集中しきれずに密かに悩んでいるおかげで、当人が気付かないところで周囲がざわついているのがちょっぴり可笑しい。
普段の見た目とホストといった軟派イメージから襲われそうになる事もあるが、自身の身は己できっちり守れる腕っぷしもあって格好いい。
自分が桃季さんの作品を読むのはこのシリーズが初めてなのだが、ベテランの域もあってか絵が綺麗だし話の展開もこなれていてすんなり読める。
天稀も相変わらず可愛くてほっこりするが、子育てBLに偏らずに続編として肝心の二人の関係がどう進んでいくかって見せる術が上手いなと感じた。
待ちに待った続編でした。前巻では恋人同士にはなったけど、最後まで身体を繋げなかった2人です。
タイトルにもなってましたが、後書きで桃季先生が桐生は紳士なのだと言っていた理由が分かりました。聖也の気持ちが追い付くのを待っていたんですね。NO1で突っ走って来た弊害でしょうか?自分の気持ちには鈍感だと思いました。聖也は頑張り過ぎなんですよね。
そして今回も聖也が美しくて眼福でした。今作では桐生に気のある若手俳優も登場しましたが、彼が霞んでました。
それから桐生の聖也に対する誠実な態度が良かったです。攻めならこうあって欲しいという見本の様な方でしたね。
天稀も相変わらずめちゃくちゃ可愛いし、ようやく身体を繋げたばかりなので早く続きが読みたいです。
1巻の冒頭の攻めの様子からは考えられない紳士ぶり。
あまりに良い人すぎて、少し疑いたくなるくらいには善人な攻めですよね。
子どものいる受けを、そのまま受け入れて人生を歩もうとする。
受けにべたぼれだからこそ、彼の決意が固まるまでは真摯に待てをする。
怖い!怖いくらいに紳士です。
その紳士っぷりに、受けは不安になり1人で突っ走りそうになりますが...
生来の気質からか、ネガティブをはねのけ決意を固めます。
デレて吹っ切れた彼は、甘くて可愛い...攻めを翻弄していきます。
その様子にたじたじな攻めもかわいかったです。
1巻から既に、纏う雰囲気は家族でしたが、そこに恋人という関係性もようやく加わります。とにかくよかった...
2巻で最後までしっかり描いてくださって、良かったと思います。
天稀は相変わらずの天使ぶり。
そんな彼の攻めに対しての、どうしてお●んちんにかみのけがあるの、発言があまりに可愛くて。
それと同時に、受けの股間事情が攻めにばらされるという衝撃。
何も知らない純粋な子どもの爆弾発言。でも知らないんだから仕方ない。
幸せのその先がどうなるのか、早く3巻を読まねばと思っています。