ボタンを押すと即立ち読みできます!
吸って……張ると苦しいんだ…… 乳が出るせいで辱めを受けてきたユハ。再会した初恋相手のマティアスも乳の香りで発情させてしまうが…。
初読みの作家さまでしたが、あらすじとサマミヤさんの表紙につられ手に取りました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
獣の遺伝子を持った人型の生き物=獣人が住まう世界が舞台。
雪の深い(あとがきで滝沢さんが「フィンランドを中心とした北欧が舞台」と書かれています)、そして信仰心の深い獣人たちが住まうその国の中にある小さな集落の、ウサギの獣人であるユハが主人公です。
ユハは幼いころに両親を亡くし、以来母親の姉夫婦に引き取られた。
しかし、そこで彼は冷遇され、学校にも行かせてもらえず友だちもいない。そんな彼が15歳の時に初めてできた友達がオコジョの獣人であるマティアス。身体が弱く田舎に養生に来ていたマティアスにユハが助けられたことがきっかけだった。
友情から淡い恋心を育てていく彼らだが、ある出来事が、彼らの仲を割くことに。
それは、ユハの、「雄でありながら乳が出る」という体質。
村の繁栄を願うという儀式で、成獣の雄たちが見物する中、ユハは司祭に乳を搾られるというもの。
そんな自分に悲観するユハだったが、逃げ出した先でマティアスと再会し―。
というお話。
ユハが、とにかく薄幸さんです。
食事も教育も、生活環境も、彼は子どものころから搾取されてきた。
そんな彼が、マティアスと出会い始めて幸せを感じたのもつかの間、さらなる試練がユハを襲う。
もうね、ユハを取り巻く男たちのゲスさに胸が痛くなりました。ユハはウサギの獣人ということで捕食の対象にもなる。さらに可愛い見た目ゆえ、そして乳が出るという体質故、彼は常に狙われる対象なんですね。
それに真っ向から立ち向かい、逃げようとするガッツがユハにはあって、だからこそ彼を襲う悲劇に思わず涙腺が緩んでしまうのです。
そんなユハを助けてくれるのがマティアス。
んー。
ありがち、って言っちゃって良いんじゃないのかな。
彼の本当の姿は。
でも、マティアスは子どものころからユハ一筋。
そして言葉と行動が伴う、ナイスガイなのです。彼のすべてはユハのために。そして、ユハの嫌がることはしたくない。そんな健気攻めでもある。
特に濡れ場が素晴らしかった。ユハのトラウマを知り、その思いを受け止めたうえでの彼らの閨シーンがとにかく綺麗で優しかった。マティアスは年下ですが、そんな彼の想いに萌えが滾ります。敬語攻めなのも良い…!
設定。
登場人物たち。
ストーリー。
よくあるお話、ではありますが、王道の良さが素晴らしく生きている。
そんなお話でした。
あと、脇を固めるサブキャラもすごく良かった。マティアスの家族とか、ユハの「仲間」とか。
スピンオフ、たくさん作れるんじゃないのかなー、なんて思ったりしました。
薄幸受けさんがスパダリな攻めさんに愛され幸せになる。
個人的にドツボなお話でした。
それと特筆すべきはサマミヤさんの描かれた挿絵。
とっても素敵でした。
儚く、美しく、そして気高く。
この作品の持つ世界観を見事に描き切っていて、萌え度は確実に上がりました。
『初めまして、君の運命の番です』が大好きなので、本作も楽しみにしていました!
相変わらず文章は読みやすいし、キャラは可愛く、Hはエロくて大満足でした。
雄なのに乳が出るうさぎの獣人・ユハと、ホッキョクグマの獣人・マティアスとの異種間獣人ラブです。
神子として神に乳を捧げること強いられてきたユハ。
辛い日々の中、ユハ心の中にあるのは幼い頃の初恋。
その初恋相手・マティアスに再会したユハは、発情したマティアスに無理矢理抱かれてしまいます。
オコジョの獣人だと思っていたマティアスは、実はホッキョクグマの獣人でした!
ホッキョクグマなのに褐色で、髪の毛は真っ白というビジュアルが最高に良かった♡
ユハとの体格差にも萌えます。
常に敬語で物腰柔らかなマティアスが、ユハを連れ戻しにきた集落の連中にブチ切れる場面はザマァ展開でスッキリ!
儀式のせいで離れ離れになったユハを、「おじいちゃんになるまで待つつもりだった」というマティアスが健気すぎて泣けます。
そして、一途なマティアスがユハに惜しみなく愛情を注いでいきます。
本能に抗えずに無理矢理抱いてしまった事を悔やみ、二度とユハに無理させたくない、守りたい、ずッと傍に居たいと思うマティアスの気持ちは、紛れもなく愛だと思う。
そんなマティアスの愛情を受け、ユハも覚悟を決めます。
種族・性別・身分といういくつもの壁を超えた二人が過ごす時間は、甘く、優しさにあふれています。
集落の忌むべき風習さえも撤廃する力をもつマティアス。
後半明かされるマティアスの正体にも注目です!
独特の世界観をもつ物語で、たくさんの愛情や、優しい触れ合いが惜しみなく詰まっています。
欲を言えば、もうちょっと早くユハを救って欲しかったけど、まあ仕方ないか……
『乳が出る受け』がどうかなぁ…と賭けな気分で読みましたが、
思ってた以上に王道で切なく甘くが楽しめました♪
個人的には『異種族』部分に着目して推したい!
異種族で捕食者と被食者の関係が萌えに萌えました。
好きなのに本能的に怖い、好きだから大切にしたいのに本能が…、とか異種族間における心と本能の狭間。
気持ちと身体がチグハグになっちゃう切なさが大好物なので、本作はギュンギュンしました…!!!
あと不憫な境遇の子が攻めに愛されまくるのや、
攻めの話し方が紳士的で物腰が柔らかいところも良き…!
受けの生活環境がキツイのが緩和されてホッとしました。
また受けはナヨッとした印象がないところも◎。
乳が出ることや、性的に見られることに屈辱を感じていて、
素の部分は案外ヤンチャで気が強そうかな?と。
(あくまで個人的な解釈ですが…)
獣人設定でケモ耳尻尾があるだけ…という描写でなく、
種族ごとに得手不得手がある特徴もさりげなく盛り込まれていたのも良かったですヾ(*´∀`*)ノ
さて、以下ネタバレあり感想を。
個人的に推し萌えポイントを挙げたいと思います。
1.初恋と再会
不憫な境遇の受けが初恋の思い出をキラキラした宝箱のように大切にしているのが切なキュン(;//;)
今でこそ体格差のある攻めと受けだけど、
当時は体格差がほぼなくて幼い攻めに"弟感"が出ているのも個人的にツボでした(∩´///`∩)
大人になってからは年下感が消えるので、子供時代の年相応なところが可愛いんですよ~!
子供が純粋に遊びまわっていかたと思えば、雄同士なのにモニャモニャした気持ちが出てきちゃって
隠れてキスしている背徳感もニヤニヤしました////
子供が「大人になったらーーー」と約束を交わすのもキュンキュンするんですが、
攻めがその約束を守って信じて待っていたというのもめっっっちゃ良いです…!!!!
2.異種族
上にも書いたので重複しますが、コレ!コレですよ!
肉食×草食。
今は獣人が獣人を食べることはないとわかっていても、
本能が怯える。本能が暴走する。
受けが怯えているのに止められない攻めも、
本能的に逃げられずに固まっちゃう受けも、
ぐぅぅぅ切ない(;///;)切ないが萌える…(;///;)
1度は暴走してしまった攻めが反省して、
その後受けを大切に、怖がらせないように、と気を使うのに愛を感じます。
その愛を受け取って、受けの意識が変わるのですね。
攻めを「肉食獣人」ではなく「マティアス」として見る。
少しずつ2人の関係が開いていく過程もグッときました。
3.キャラクター
攻めは物腰が柔らかく基本肉食っぽくないんですが、
性欲が抑えられなくなるとグイグイ押すところがギャップ萌え。
普段は性欲なさそうな穏やかな笑みを讃えながら、ベッドではフンスフンスしちゃうんですよ。
で、暴走しそうになったら雪に埋まって沈めるw
大人なんだか子供なんだか、とっても可愛いです♡♡
受けは意外と気が強い?感じも好きです。
「乳が出る」のも屈辱なのに快感でもあって。
流されまいと抵抗しながらも快楽を得てしまう…というね。可哀想なんだけど萌えるよね…。
あとは攻めの家族もバラエティに富んでて良かった。
王道がみえる安心感がありました(﹡´◡`﹡ )
滝沢先生は今回が初読みの作家さまでした。
ユハが雄なのに乳が出るとあらすじにあったのもあり、合わなかったらどうしようと恐々読み始めました。
ところが嬉しい誤算でユハが儀式で酷い目に遭ってるんですが、あくまで視姦だけなので妙に面白くて興奮してしまいました。
攻めのマティアスがまたサマミヤアカザ先生のイラストも相まって、とても美形で良い男なのです。しかも健気でした。受けのユハが健気なように思えますが、健気大賞はマティアスにあげたいです。
ユハの村の男達は叔父を初め胸糞悪い奴らばかりです。さらにそこにはぐれ肉食獣人とか危険な存在まで現れたりします。
ユハが村で聞いていた話とマティアスと暮らすようになって知った他の村での話の違いが面白いです。
種族違いとか同性だとかユハは育ちもあってとても気にしていましたが、それはマティアスの一途な思いによってユハも強くなっていってました。
神子の領主への捧げ物の真実とか、マティアスの本来の身分とか終盤に一気に明らかになります。
そしてマティアスの得意料理の秘密にはホッコリしました。
とにかく面白いので先入観持たないで読んで欲しいです。
滝沢晴先生の作品が好きで、過去作に遡って色々読み漁っています。
こちらの作品は獣人×幼馴染×再会もの。
あと、受け君の胸からミルクが出ます…!搾乳シーンもあり。
攻めと受けに身分差もあり、異種間恋愛で体格差も…と、これだけ書くと設定てんこ盛りで頭が追いつかなくなりそうなんですが、そうはならずに綺麗に収まっていて読みやすいのがすごい。さすが滝沢先生だなあ、と。
まず、攻めのホッキョクグマ獣人・マティアスのビジュが良い!
褐色肌にアイスブルーの瞳、白い長髪。
肉食獣らしくキバもあって、当初は受け君が「食べられちゃう…!」と怯えるんですが、終盤お互いの愛を確認し合った後にマティアスの手に導かれて、愛おしそうにそのキバに触れてるんです。きゅんだよ〜〜
ユハ(受)の胸を搾ってミルクを吸う攻めにも萌えた・:*+
そしてやっぱり、幼馴染で別れを経験してからも一途に受けを想い続ける攻め、って良いな最高だな、と。
欲を言えばユハとの再会を待ってる間の10年間にユハの現状を調べてもっと早く救い出しててくれれば…!と思うけれど、苦しみを乗り越えて今現在の二人が幸せになったのなら、結果オーライです◎
”宗教的儀式”の名のもとに、雄だけれどミルクが出る体質のせいで搾取されていたユハ。
そんな彼のもとに攻め様が乗り込んで…というスーパー攻め様出現!の展開ではなく、自力でなんとか逃げ出し、逃亡先で再会した攻めと愛を育んで…というストーリーが良かった!
弱々しく見えるけれど時に強さを見せるユハと、おっとりしていて賢い肉食獣人攻め。
対照的な二人だからこそきっと惹かれ合う部分があったんだよね♡と思える、素敵な幼馴染との再会ストーリーでした✨