電子限定かきおろし付
雪国の田舎町を舞台に、それぞれの事情を抱えた人たちが心を通わせながら家族になっていく、ほっこりとあたたかい気持ちになれる素敵な作品です。
まずはyoshi先生、絵がさらにお上手になっていませんか…?
以前別の作品を読ませていただいたことがあり、その頃から雰囲気のある絵柄だなあと思ってはいたのですが、より一層美しく洗練されています。
これだけの作画クオリティを維持しながらひとつの作品を描き上げるのに、一体どれだけのコストがかかっているのだろう…と思うと、本当に頭の下がる思いです。
唯一の肉親である祖母を亡くしてふさぎ込んでいた主人公の春希は、ある日食べたおにぎりの味に感動して、米作りに携わりたいと身ひとつで冬の雪国へやってきます。
そこは分厚い雪に覆われ、電車もバスもほとんど来ない田舎町。
様々な誤解が重なって、偶然知り合った男三兄弟で暮らす家に、長男・賢太郎の“嫁”として迎え入れられ、生活を共にすることに。
新しいことだらけの目まぐるしい毎日を、“嫁のフリ”をしながら楽しく過ごす春希ですが、どうやら賢太郎の気持ちは違うようで…。
攻めの賢太郎は、一見真面目でカタブツな印象を受けますが、根は優しく、いちど懐に入れた相手には惜しみなく愛情を注ぎます。
両親を事故で亡くし、一家の大黒柱として仕事をしながら弟の面倒も見なければならない、という責任を抱えることになってしまいますが、賢太郎もまだ20代の若者です。
家には両親が残した田んぼがありますが、到底そちらまで手が回らず、手放すことも考えていました。
そんな折に突然現れた春希。頼るあてもないのにすべてを引き払ってやってきた春希の無鉄砲さに呆れつつも、最初は人手が増えてくれれば助かるという気持ちで、“嫁のフリ”を受け入れます。
けれど、彼のフットワークの軽さと天真爛漫さに、少しずつ惹かれていきます。
お互いの欠けたところがまるでパズルのピースのようにぴたりとはまったふたり。
春希の方が年上ということもあり、いままでひとりで重圧に耐えてきた賢太郎をすべて受け入れてくれます。
いままで必死に家族を守ってきたぶん、これからは春希にも頼って、皆で力を合わせて生きていけるといいな、と思いました。
そして、近所の人々もとてもあたたかくて優しい人たちばかり。
おそらく、現実の田舎だとこんなに簡単には受け入れられないかな…?とは思いますが、そこはファンタジーということで。笑
逆に言うと、嫌な人が一人も居ないので安心して読むことができます。
特に大好きなのは、賢太郎の双子の弟たちです。
しっかり者で察しの良い兄・孝太と、無邪気で甘えん坊な弟・遼太。
春希を家族として受け入れ、兄として慕ってくれます。
そして、賢太郎と春希の仲を応援しつつもときどき茶化してみたりするところも可愛い。
彼らがいなかったら、きっとふたりはくっつかなかっただろうなあ。
エッチは1回のみで、あっさり。
受けの春希は上の服を着たまま、というのが、雪国の寒さに慣れていない彼を気遣う優しさにも思えて、なんだかきゅんとしました。
ラブラブで甘々!というような恋愛要素よりは家族愛の要素のほうが強いかもしれませんが、じんわりと胸にしみる描写がたくさんあり、優しい気持ちになれます。
色々な家族のかたちがあって良いんだな、と思える物語でした。
久しぶりに読んで良かった!と思える作品でした。
表紙を見て勝手に攻は俺様な感じかな?と思い、俺様攻があまり好きではないので読むか迷いましたが、嫁入りものが好きなので読みました。
読んでみたら、まず絵がとても綺麗。
キャラクターも、出てくる人みんな優しくて良い人ばかりで、ほっこりしながら読めました。
攻も全然俺様ではなく、素朴で優しい…。
BLにありがちな、いつお互いの何に惹かれたのかよくわからないままあっという間にくっつくということもなく、丁寧に描かれているのが良かったです。
双子の弟達も可愛い。
テンポも良く、まだまだ続編が読みたい、この家族の幸せな日常を見たい、と思えました。
周りの人も優しくて、ほのぼのするお話です
攻め君のしっかり者と、受け君ののほほんとした感じがほっこりします。
せめて稲刈り、新米まで描いて欲しかったのと、嫁としての成長まで続いても読める!って思える話だけど、うまく一冊でまとまってるなと思います。
自分で育てたお米を頬張る主人公君がみたかったw⟵まだ言ってる
攻め君が、年下彼氏(旦那)なのだけど、しっかり者で2人のバランスも終始よかったです
強めの絡みが少ないけれども楽しめます
ある土地のお米を食べ、その味に感動して東京での仕事を辞め、真冬にその土地にやってきた春希。
両親を亡くしたばかりの双子の兄弟に、家へ連れてきてもらい、その兄賢太郎と出会う。
米農家を継いでいけるのか悩んでいた賢太郎は、春希が米農家を手伝うことを承諾し、一緒に住むことに。。。
二人共ノンケなんだよね?たぶんそうなんだろうけど、賢太郎は出会った時から何となく惚れてるよなぁと読解。また春希は、そんな気持ちは全く無いようでいて、賢太郎のキスにより自覚する展開。もう少し長いページ数なら、もっとじっくり関係を描けたのかなぁと思いつつも、展開はすごく好きで、ほのぼのキュンキュンを沢山味わえました!!
コタツで2人が寝てしまって、同時に目覚めて横にいる春希の笑顔に頬を少し赤らめる所とか、たまらない!!
春希の笑顔が本当に可愛くて!!子犬を彷彿させる!!
何となくHまではいかなそうだなぁと思って読んでいましたが、和な布団で♡それだけで満足です。
癒される作品です。
めっちゃ可愛かった〜
方言もいいし、キャラの表情がとにかく可愛くて♡
悪い人が一人も出てこないのも安心材料。
田舎の米どころを舞台に、東京から身一つでやってきたお米大好き・春希と、両親を亡くして米農家の継続に悩む・賢太郎との恋と食と家族をテーマにしたお話です。
ひょんなことから同居することになった春希と賢太郎。
この二人を中心に、ツインズやご近所さん達も巻き込んで、賑やかでアットホームな人情劇を繰り広げていきます。
周囲から「嫁」認定されてしまった春希。
何の違和感もなく男嫁を受け入れる周囲には、違和感よりもほのぼのが勝る感じ。
そして一緒に暮らすうち、賢太郎と春希の距離は次第に近付いていき──。
〝田舎は閉鎖的〟という概念をあっさり覆してくれる優しい物語です。
ノンケ同士の胸きゅんラブに、「美味しいご飯」「同じ食卓」という萌え要素を加えたほのぼのライフを満喫できます。
ラブストーリーとしてはあっさりしていますし、ご飯ももっと登場しても良かったかな……とは思います。
が、それを上回る癒しを得られます。
とても可愛くて可愛くて、もう可愛さしかない^^
好きな人のために作って、好きな人と一緒に食べるご飯って、それだけで何よりも美味しいですよね。
恋人以前に家族になってゆく、とてもほっこりする作品でした。
二人で作った新米、みんなで食べたらきっと最高に美味しいんだろうなあ。