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異世界で保護竜カフェはじめました

isekai de hogoryu cafe hajimemashita

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表題作異世界で保護竜カフェはじめました

ジュリアン
シュリルシュラク国第3王子,竜の護り手
ユウリ(勇利)
絵本の世界にトリップした高校2年生,神子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

迷い込んだ絵本の世界で、
竜を保護するカフェをオープン!?

空には竜が飛び交い、城にいる小鳥や猫の話す
言葉がわかる!? その上、この先の未来の
出来事までわかってしまう――
トラックに撥ねられた勇利が目覚めたのは、
幼い頃読んだ絵本の世界!! なぜか「神子」と
崇められ、王子の番にされてしまう。
大好きな絵本の王子様・ジュリアンは、
無口で堅物――けれど大の竜好き!!
「竜と会話できるなんて、素晴らしい能力だ」と
熱い眼差しを向けてきて!?

作品情報

作品名
異世界で保護竜カフェはじめました
著者
かわい恋 
イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010149
3

(36)

(1)

萌々

(9)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
102
評価数
36
平均
3 / 5
神率
2.8%

レビュー投稿数9

起承転結がはっきりしていい物語でした。

異世界で保護竜カフェを始めるのは、物語の中盤になってからなんですが、はじめの部分がつらすぎて読むのやめようと思いました。
受のユーリが、ワケもわからず異世界に来て、混乱したのち命の危機を迎えたり、攻であるジュリアンの好意を無碍にしたり、ドキドキハラハラしっぱなしです。

でも、半分くらい読んだところで、ユーリがこの世界を受け入れ、保護竜カフェを開こうと腰を落ち着けたあたりくらいから話は一気に進んでいきます。

気付いたら、一気に読んじゃってました。それまでは、ページをめくる手が止まりがちだったんですけどね!

人生楽もありゃ苦もあるをうまくまとめきった大作です。
ストーリーとして、とても面白かったです!

2

No Title

事故からの転生かー、よくあるパターンか~
なんて思っていたら!
まさかの卵から誕生!!
思わず笑ってしまいました^ ^
ほのぼのした表紙とタイトルに、エッチは巻末かな〜と思っていたら!
即【儀式】が笑笑

ジュリアンの人付き合いの下手っぷり、
会話のぎこちなさは愛すべきですね。
人形で練習ってwww
経験値ゼロのユウリとズレた状態で合ってるのも◎

最終的にま〜るく収まってからの本屋シーンには
ギョっとなりました…!
え?まさか戻ってきちゃうの?!って。

エレインとドレイクの新しい恋も始まり、
とってもあったかい読後感です♡

0

可愛い竜も、カッコいい竜も大好き。自分で選んで、掴み取る未来

かわい恋先生、まだまだビギナーです。
新刊含めてまだ数冊しか読んでいませんが、読んだもの全部が面白くて萌えて、大好きな先生のお一人です。

キャラ文庫さんのフェア特典(小冊子とクリアカード)が欲しいなあと思い、対象作品だったこちらを購入。

出だしがちょっと、自分の萌えの好みに刺さらなくて不安になったんですが…

ページをめくるほどに面白く&攻めの王子・ジュリアンが好きになっていき、300P超えとボリュームのある一冊、気付いたらあっという間に読み終わっていました。

黒猫を守ろうと事故に遭ったところで童話の世界へ異世界トリップ、気付いたら「神子」と呼ばれ王子とまぐわう準備をされ、知らない美形王子と体を繋げられていてー
と始まる物語。

この序盤で、正直ちょっと「うっ」っとなってしまった。。
事故に遭い異世界トリップとか、心が通わないうちからの陵辱的なものとか、個人的に苦手なので…;

でも読み進めるうちに、主人公・勇利の気持ちに共感し、出てくる竜たちの境遇に胸を痛め、またそのカッコ良さにワクワクし…と、ドキドキ胸が高鳴る展開に夢中になりました。
片目の炎竜・ドレイクが個人的推しです。喋り方もオス感溢れてて良き…!怒らせたらきっとかなり怖いけど笑

勇利が、割とずっと悩んだり迷ったりしているためちょっとここは好みの分かれるキャラかなあとは思いつつ。

高校2年生、15歳か16歳そこらで突然異世界に連れてこられ、無理やり体を開かれて…なんて目に遭ったら、そりゃ恐怖で怯えて逃げ出そうともするし、王子に触れられられるのさえ嫌がる&怖がるようになるよなあ、と共感。

少しずつ王子ジュリアンに心を開いていき、竜の話をしたことから一気に心の距離が縮まり恋心が育っていく様子、ほのぼのと楽しみながら読みました。

寡黙で無表情のジュリアンも、勇利の気持ちを和らげようと一生懸命なのが、なんかもう、可愛くて。攻めに対して「可愛い」ってちょっとアレかもしれませんが;
いやでも健気で可愛い攻めなんですよ…野に咲く花を「おまえに似ていると思って」なんて言って摘んできて渡したりとか。きゅんです。

本に書かれているとおりに物事が進まなくなっても、自分で考え、選択して最終的に未来を掴んだ勇利の成長も見応えありました。
前半〜中盤にかけて、あんなに「嫌だ嫌だ」と帰りたがって泣いていたユウリ(勇利)が…!

あと、竜とかドラゴンとか、翼のある生き物大好きな自分にとって可愛い竜、かっこいい竜といろんな竜が出てきてくれるのがシンプルに嬉しかった〜!
私も行ってみたいです、保護竜カフェ。子竜の鱗と背中、撫でてみたいなあ。

不幸にも卵を失ってしまったジュリアンの愛竜・エレインが今度こそ幸せな子育てができますように( ; ; )それだけがすごく気になる。。あのシーンは読んでいて本当に心が痛みました。

ほのぼの系のタイトル&表紙ながら、なかなかにシリアスな内容でもあったこちら。
序盤のうーん…という展開からの、後半にかけての盛り上がりがとてもインパクトがあり、面白かった!10代の少年の冒険物語、堪能しました✨

0

さらっと読める、異世界トリップファンタジー

どんな本にも、語られない裏の物語がある──。

お気に入りの絵本の中に召喚されてしまったユウリ。
あらゆる言語を理解する能力を手に入れたユウリは、戸惑いながらも王子・ジュリアンや竜たちと交流を深めていき……と、いうお話。

飛ばされた先は、竜の国・シュリルシュラク。
目覚めたユウリは〝神子〟として扱われ、竜を発情させるために王子・ジュリアンに抱かれてしまいます。

この王子・ジュリアンがめちゃめちゃスパダリ!
一途で純情な美丈夫で、ユウリを心から愛するようになります。
不器用ながらもユウリに尽くす姿にときめきました♡

一方、元は普通の高校生だったユウリ。
全ての生き物の言葉を理解するというチート能力を身につけ、竜と人間の架け橋になっていくのです。

〝竜の護り手〟であるジュリアンと神子であるユウリがHすることで、竜の発情を促すことが出来るとされています。
拒めばジュリアンは無能だと言われ、受け入れれば発情した竜たちがメスを取り合って殺し合う。
自分のせいで……と、悩むユウリの気持ちの揺れ動きが切ない。

そして、絵本通りに進んでいたストーリーにズレが生じていき…

それは、ユウリが自分で考え、自分の意思で選んだ物語を歩き始めたからだと思う。
闇取引や虐待を受ける竜たちのため、「保護竜カフェ」を始めたことがその第一歩です。

人生で受け入れたくない出来事があっても最後まで諦めず、自分の未来を自分で選択していくユウリの成長が胸アツ。
周りが畏怖を抱く竜たちを愛し、敬意を払うジュリアンとユウリ……そんな、種族を超えた信頼関係を感じさせるところも本作の魅力だと思います。

結婚して子が産まれた王子と王女の間には夜の営みが、領土を広げた国の裏には侵略された国が、滅ぼされた悪役にも家族や愛する人が……と、どんな本にも裏の物語があります。
綺麗なだけじゃない絵本の世界を描いた作品ですが、最後はユウリ自身の物語に変わっていくところが良かった。

喋る猫や竜、魔法使いが活躍する世界が心をワクワクさせてくれました。
ここで終わりじゃない、本の世界はこれからもずっと続いていくんですよね。
改めてそんな風に思わせてくれる優しいお話ですが、若干のあっさり感は否めませんでした。

意外にもエロはたっぷりあり、超イケメンなのに神子にDTを捧げたジュリアンに激萌え♡
夏河先生のイラストも素敵でした〜

6

個性豊かな竜たち

なんともほのぼのな印象を受けるタイトルの通りかと思いきや、その通りな部分もあり、それだけではない部分もあり…な1冊でした。
おおむねほのぼのだけれど、人によっては苦手な部分もあるかもしれません。
好きな部分ともやもやとする部分がパカっと分かれたので、間を取って今回はこちらの評価にしました。

トリップ方法は安定のトラック。
ある日、竜が存在する異世界・シュリルシュラク国へと飛ばされてしまい、突然神子として扱われることとなった勇利。
とある事情により、人だけではなく動物とも会話が出来ますし、意思疎通に関しては問題なしです。
ただの異世界ものではなく、幼い頃に読んだ絵本の世界に迷い込んでしまうなんてワクワクする設定ですよね。

竜が存在する世界で、竜達とも意思疎通がはかれる勇利が間に入って、少しずつ信頼関係を築きながら、やがては人と竜が触れ合って交流出来るまでになっていく。
タイトルにもある保護竜カフェを開いたり、小さい竜から大きな竜まで、個性豊かで愛らしい竜達が沢山登場します。
やはり今作の見どころは竜でしょうか。
中でも一押しはリベット姐さん。キャラクターはもちろん、イラストもすごく可愛くて好きでした。
ジュリアンの飛竜・エレインもジュリアンひと筋でとっても可愛い。

はじめは手探り状態から。次第に竜達に寄り添うように優しく接する勇利も、真面目で不器用すぎる、ちょっと残念な竜オタクの男前王子・ジュリアンも良かったんです。2人とも誠実な人だったように思います。
特にジュリアン。幼馴染のレオニダスに叱られたり呆れられたり、拗ねる姿を勇利に可愛いと思われたり、男前なのに可愛げのある攻めでした。
毎回一緒にエンドを迎えたがり、どうにかタイミングを合わせようとするジュリアンが童貞攻めっぽさ全開でなんだか好き。
それを勇利に把握されているのも好き。

ただですね。絵本の中にトリップ〜と、わくわくする設定のはずが、読み始めてすぐにこの展開なのかーと思ってしまった部分があって、そこで1回トーンダウンしてしまったのが正直なところ。
お話の関係上必要な人ではあると思うのですけれど、大神官が居なかったらなあ…なんて思ってしまった。
それから、竜の発情を起こすために護り手と神子は交わらなければならないという設定が個人的にはネックでした。
ジュリアンは勇利を優しく抱きますし、萌えがないかというとあるんですよ。あるんですけど、どうしても「竜達のため感」が強く感じられてしまって、そこに少しもやもや。ここの竜の描写は萌えない…
終盤でようやく萌えたー!となれたかも。長かった。
竜達に関しては、発情うんぬんよりも純粋に勇利達との交流だけの方が作品の雰囲気と合っていて面白かった気がします。

6

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