無自覚な半妖×遊郭で働く妖怪

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あやかし茶屋で待ち合わせ

ayakashi chaya de machi awase

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表題作あやかし茶屋で待ち合わせ

州樹
18歳,菓子店・藤深堂の店主
波瑠
200歳ほど,高級遊郭月馬茶屋の男娼

その他の収録作品

  • 描きおろし
  • あとがき

あらすじ

菓子屋の跡取り息子の洲は、叔父に連れられて高級遊郭・月馬茶屋に行くことに。男女ともに経験が無い洲は、見目麗しい美青年達を前に戸惑いながら茶屋の奥に進むと、瞳の赤い青年に目を奪われる。あの赤い瞳をもっと近くで見たい――。そう思い波瑠という名の彼を指名する。案内された部屋で待っていると現れたのは…!?

作品情報

作品名
あやかし茶屋で待ち合わせ
著者
背筋 
媒体
漫画(コミック)
出版社
道玄坂書房
レーベル
MIKE+comics
発売日
ISBN
9784846210182
3.7

(20)

(6)

萌々

(3)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
75
評価数
20
平均
3.7 / 5
神率
30%

レビュー投稿数2

例え妖怪でも家族に変わりはない

背筋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
家族愛 2
ファンタジー 1
しんみり 1
な感じだと思います。

洲さん×波瑠さんのカプです。

叔父に連れられ、高級遊郭を訪れた洲さん。そこで瞳の色が赤い波瑠さんに目を奪われる。波瑠さんを指名し、話をしている内に、波瑠さんの瞳が赤いことを指摘すると…。

今作は中華風ファンタジーもので、波瑠さんは妖怪で、洲さんは混血ということで半妖で、波瑠さんの瞳が赤く見えるのは妖怪の証拠だそうです。

波瑠さんは精を食べる妖怪で、命のことでもあるか、手っ取り早く精を得る為、洲さんと身体を重ねます。その後も遊郭を訪れたり、2人の関係は続きます。
そして波瑠さんに惹かれる洲さんは、波瑠さんを身請けしようとしますが、ある理由から身請けを断る波瑠さん。

ある波瑠さんは妖怪なので龍のような姿や子供やネズミに変化出来ますが、そこまで妖怪要素は感じられなかったですね。洲さんの方も波瑠さん曰く混血と言っているので、洲さん自身は無自覚で、何の妖怪であるかなどは分からないままなので、やっぱり妖怪要素は少なめですね。

身請けを断られるが、そこまでしんみりとした雰囲気とかはなく、波瑠さんと遊郭の店主である江さんや開さんとの家族愛や洲さんと波瑠さんの仲も比較的甘さがあるので、登場人物達の思いやりや愛情などが温かい物語りなので、是非とも読んでほしいです。

0

人とあやかしと

中華風な世界が舞台のファンタジー作品。
あくまでも中華風なので、服装・小物のデザインだとか、そういうものを求めの方のほうがピンと来る作品かな?と思います。
派手な展開はなくあっさり目な味付けだけれど、嫌な人は1人も出て来ず、平和な雰囲気が優しく、切なさもありつつ、ほのぼのとしたあたたかいお話でした。

菓子店の店主兼菓子職人の州樹は、ある日叔父に連れられ、男娼ばかりが在籍する高級遊郭・月馬茶屋を訪れることになる。
好みの相手を選ぶように言われた州樹が選んだのは、中庭で出逢った、ふと目があった瞬間に魅入られてしまうほど印象的な赤い瞳を持った波瑠という男娼。
ところが、彼にはとある秘密があって。

タイトルに「あやかし茶屋」とある通り、長い時を生きる妖怪の波瑠と、菓子店の店主であり半妖の州樹が繰り広げる、作中に登場する上品な練り切りのようなほのかな甘さが広がる恋の物語。
舞台が遊郭なこともあって、2人の関係は体からのスタートなんです。
というのも、人の精を食べることによって生きている、人ならざるものの波瑠。
たまたま客として訪れた州樹の中に、とびきり美味しい精を持つ半妖の血が混ざっていると知り、誘いをかけるわけなのですが…
波瑠が精を求めるシーンが、スラリとした儚げな印象を受けた絵柄とは異なる予想外な色っぽさでした。これはなかなかに色っぽい。
そして、閨でのひとときでも、合間合間のシーンでも2人の言葉のやりとりが心地良くてですね。
お互いに少しずつ少しずつ焦がれていく様子がとても良かった。

人ではない生き物から、童、大人etc…姿形を自在に変えられる波瑠。
波瑠がいつどの姿をしていても、その赤い瞳を見ては瞬時に気付く州樹。対受け限定で無意識にストレートで甘い口説き文句を吐く攻めってすごく良い。
そんな州樹に、受けの波瑠もどんどん気持ちがいっぱいになっていく。
2人とも思いやりのある優しい人と妖で素敵でした。読んでいてなんだか微笑ましくてホカホカします。

と、お話全体の雰囲気は好みだったのですが、いかんせんさらりと進んでいってしまうので、なぜ男性のみの高級遊郭でなければならないのかについてはちょっと分からなかったのと、謎多き妖・波瑠が結局何なのかが語られていなかった気がしてやや惜しい。
それから、個人的にはやはり寿命問題が気になってしまう。
けれど、それ以上に2人の未来が明るく柔らかなものであることを願いたくなるような、あたたかさに満ちた作品でした。

※紙本修正は細めの白短冊

2

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