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漫画家になる夢をかなえた男 × 絵描きになる夢をあきらめた男
そう、圧倒的に絵がうまい。体の線がきれいだけど、それだけじゃなくどんなアングルも独創的ではっとする。
色々な漫画を読んできて、もちろん何年か前にじゃのめさんの作品は読んでいるのですが、ここへ来てやっぱりすごいなあと思ってしまいました。
幼なじみの、ある意味再会もの。
酒屋の息子長内稔は、貞操観念薄そうだが実は純情。
一方、漫画をめざし、そしてプロになる武田は、朴念仁で、その無垢ゆえに相手を傷つけてしまう。
紆余曲折あって、なんとなく納まるところに納まる2人ですが、その道行きがなんともよいです。
さすがのエッジコミックス。
映画部シリーズは全部神評価してきましたが、本作は読み手を選ぶ作品と聞いてたので、なかなか読む気にはなれませんでした。
でも試し読みしてみたら、あら?結構最近の絵柄だ!
しかも結構コミカルな内容だ!読めるかも?とポチリ。
読みだしたら止まらなかったです。さすがだ…コミカルとシリアスのバランスが良い。
しかも各話読み終わるたびに「えっ?もう○話終わりまで読んだん私?」ってなるのホントすごい。
最初から最後までスルッスル読めます。
お互い絵の道を目指すDK同士~>社会人「平凡x美人」。
「言った方は忘れてる」これが本作のキーワードです。
そうか、片方の話じゃないんだ…
コマ割り・構図・モノローグ、etc. さすがとしか言いようがないです。
やっぱりじゃのめさんだ。大満足です。
<モヤった点>
そもそもBLあるあるではあるんですが、そんなリスク犯してまで学校でヤるか…?と。
せめて鍵ぐらいは確認して…いつ誰が入って来るか分からないんだから…
これが「抱き合ってキス」ぐらいだったら納得できたのにな…
<注意点>
・攻めがイケメンじゃなくてガッカリするかも?
(表紙や試し読み部分、カラー扉絵の浴衣姿の美しさを期待してると特に…)
特に髪型が猛烈にダサいです。容赦なく。
・受けはずっとじゃないけど、女装します
・イジメ描写が想像よりはるかにキッツイ
・受けの裏切りも結構ひどい
・お互い「好き」と明確に意思表示してほしい層はモヤるかも?
(でもラストー!漱石ィィ!)
納得のいく展開でハピエンでした。
私のように映画部シリーズは大好きだけど、本作はなかなか手が出せないでいる方へ:ぜひ試し読みしてみてほしいです。
髪くくった攻めが誰かに似てると思ったら、男子めしの晶!
あとデッサン教室の先生がシルバーイケオジー!(拝む
まず、じゃのめ先生の作画が好きです。「お伽噺は泡と消え」が良かったので作者買いですが、この作品に関して言えば武田にも長内にもどちらにも共感が出来なかったです。私が溺愛系が好きだから余計にそう思ってしまったのかも。幼いころは、自分の発言や言動で誰かのことを傷つけてしまうことは、友人同士であれば誰でもあると思います。ですが長内が武田にしたことは人格を疑うレベルのことで、人間不信になります。子供を正しい道に導くべくいる両親や先生達の何事もなかったかのような平然とした態度はなぜなんですか?武田と長内の2人が傷つけあいながらもお互いを求めてしまう展開を書きたかったのは分かりますが、傷つけてもやっぱり、大事にはしないと。お互いを思う「大事」が薄っぺらくて、だめでした。
暗めの話でした。
傷をえぐられ、えぐるような…
読んでて苦しかったですわ。
でも、なんだろう
チクチク、モヤモヤするのに
すっきりまとまってる感。
すっごいハッピー\\\\٩( 'ω' )و ////
って感じで終わらないけど
なんかハッピーエンド。笑
くっついた時のクールなフリして
実はあまちゃんな感じ良かったです。
武田と長内の関係性は独特で、過去のトラブルのこともあって糖度が高いシーンはあまりなく、時折互いの好意を感じてもすぐにまた冷え切ってしまうのではないかという不安が付きまとうようなものでした。幼い頃、武田が嫉妬心から咄嗟に言った悪口を許してくれた長内。確かにこの歳でそれを許せる器を持っていることはすごいけれど、武田もすぐ後悔していたわけですし、大きくなってほぼ恋人のように過ごしていた蜜月を突然裏切ってその後連絡もしない行為とはトントンにはならないだろう、というのが私の感覚です。ただ、被害者は武田ですから、彼が許せてそんな長内にまだ好意もあるというのなら、惚れた者の弱みで仕方ないんだろうなぁとも思います。私には2人の関係性に萌えが見出せませんでした。