電子限定描き下ろし漫画付き
表紙に惹かれて購入
絵がとても綺麗で作品の世界観とマッチしている。
登場人物3人(4人)の感情が入り交じっていく
想い合っているはずなのに、この時代特有の身分差などから伝え合うことができないのがとても切ない
色々なすれ違いを経て2人は結ばれるものの、更なる壁が2人の前に立ち塞がる
下巻もとても良いので是非読んで頂きたい
個人的には環さんがめちゃくちゃ性癖でして。
そんな彼のメイン回は次巻になります
下巻読んでから、上巻に戻るというのもまた一興ですな
メインCPがありますが、受けが他の男に抱かれる描写が多々あります。
特にモブおじとの描写があるので、苦手な方はご注意を。
元々表紙の美しさに惹かれて気になっていたのですが、上巻帯の「好いているだなんて口にはできず、ただひっそりと愛を注ぐことしかできないのです。」という言葉にとてつもなく惹かれ、購入しました。
上巻では主に義父に体を売る養子の伊月、伊月に使える付き人の芳野、伊月の義父で主人の環が、下巻ではそこに環の因縁の相手である結城を加えた4人の心情が複雑に絡み合います。
個人的に4人の中で一番感情移入してしまったのが芳野でした。
元々伊月と同じように旦那さまに拾ってもらった身なので、昔の醜かった自分を見ているようで伊月にきつく当たることもありました(言ってしまえば同族嫌悪)。
そんな芳野でしたが、伊月がこんな自分にも感謝をし、信頼してくれているという嬉しさや、自分の力で事を動かそうとする強かさに惹かれていきます。
しかし、伊月は旦那さまに体を売っています。
伊月が旦那さまに酷いことをされてボロボロになった姿を見たり、見知らぬ男に壊される姿を見たりした時の芳野の表情が…
本当は伊月が自分以外の誰かに抱かれているところを見たくない、と思う芳野ですが、当然そんなことを口に出せない。でも伊月を守りたい。ともがく芳野の姿は鳥肌ものでした。
また、この漫画はモノローグよりも表情でキャラクターの感情を語ります。
大好きな人にこんな姿を見せたくない、でも自分にこれ以外出来ることはない、と自分を嫌う伊月、
大好きな人の前では泣きそうな顔、怒った顔、笑顔…と様々な顔を見せるのに、その大好きな人を傷つける人には冷酷な顔しか見せない芳野、
大好きな人が自分から離れていくのが怖くて酷いことをしてしまうけど、本当は大好きな人の幸せを心から願っている環、
大好きな人を想うあまりどんどん「酷いやつ」になっていく結城。
それぞれの想いが交錯する、圧巻のストーリーでした。
肉体的にも精神的にも痛々しいシーンが多い作品ですが、それすらも美しい。
タイトルに「踊る」とあり、上巻下巻それぞれダンスしているそれぞれのカップルが表紙になっていますが、作中でもダンスシーンが何度かあります。
一回目は、伊月が月明かりの中芳野を想って一人でワルツを踊るシーン。
二回目は、想いを通じ合わせた伊月と芳野がパーティーで幸せそうに踊るシーン。
三回目は、足が不自由な環を「足を踏んでも構わないから」と結城が誘って踊るシーン。
このダンスシーンもそれぞれの気持ちが伝わってきて、とても美しい大好きなシーンです。
最初から最後まで作画もとても綺麗でしたし、個人的には文句のつけどころがない。
間違いなく人生で出会った中で「一番」の作品です。
ストーリー、絵、ページのコマ割り、キャラクター、セリフなどなど、すべてが魅力的な作品でした!
主従関係ってだけでも萌え要素なのに、受けが攻めの抱っこが嬉しくて足が悪いふりをし続けていたり、攻めが受けに酷いことをした奴の指を銃で吹き飛ばすなどなど受けをかなり好きなところだったり、萌えるなっていうのが無理なくらい萌えました。
上巻の終わり方もいいです。紆余曲折あって、心も体も結ばれて、幸せそうに抱き合ってる寝ている場面を、情夫として体の関係がある受けの義父にその場面を見られて、下巻に続くというふうに本編が終わります。
はじまりから終わりまで、何もかもが完璧な作品だなと思いました!
初めての作者さんの作品でした。
発売当初、タイトルと表紙にインパクトがあってランキングにも入ってたので気にはなっていたのですがようやく読めました。
よくある主従関係とは少し違うな…と感じました。
伊月も芳野も旦那様である環に服従心がそれほど強く無い感じで、芳野への気持ちを知られてもあっさり認めちゃう感じで、それでいいんか?って思いました。
もうちょっと"秘めた想い"感が強い方が好みかな。
登場人物がみんな美形で華奢なので"お耽美"という雰囲気がありますね。
芳野はもう少し男らしい方が個人的には好みかなと思いました。
男らしい場面もあったんですが、色っぽいシーンになると何故か雄っぽさがなりを潜めてしまって残念でした。
期待が大きかったためか、感想としては厳しめになってしまったかも知れません。
ストーリーは面白かったし、ラストはハラハラで下巻に続く、というのは好きな感じでした。
下巻への期待を込めて萌で。
あかねソラ先生の作品は『未来圏で愛を紡げば』を前に読んでいて
そこからはかなり違う世界観っぽいなーと思って購入しました。
同じ作家様がこうも違うお話を描くなんてすごいなーという感想です。
時は大正。大正浪漫です。
それぞれの思いが交差して雁字搦めになって
辛くて切なくて、でも愛しくてなんか色々大変な感情になりました。
上巻のみだと最後の終わり方に不穏さしか感じなくて
果たしてこの二人に救いがあるのか心配になりました。
どうなることが救いなのか…なんか難しいなぁ…。
でもすごい作品だな…と思いました。