電子限定描き下ろし漫画&書き下ろしSS
一度その熱に触れたら、忘れることなんてできない――…
切なくほろ苦い、不器用なスレ違い10年愛って感じのお話になります。
こういう、スレ違ったまま時が経ってしまい、相当拗らせた大人の恋模様ってめちゃくちゃ萌えますね。
ちなみに、初読みの漫画家さんなりますが、イラストがめちゃくちゃキレイな上に色っぽいです。
それと、原案者が水壬楓子先生って事で手にしたんですけど、電子版だと描き下ろしのオマケ漫画2Pだけじゃなく、なんと壬生先生による書き下ろしSSが17Pも特典としてついてきます。
これがめちゃくちゃ良かったので、ぜひオススメ。
で、こちら、繰り返しになりますが、スレ違い10年愛ってお話なんですよね。
攻めであるアキと受けの瑞凪ですが、高校時分からの親友。
この瑞凪ですが、こう一風変わった面白いキャラでして。
天才的な頭脳を持っていてとても優秀でありながら、どこか抜けていて無邪気。
こう、世間の常識が通じないタイプって言うんですかね。
経験が欲しいからと、アキに抱いてくれとあっけらかんと頼んだりするって具合で。
で、彼は医学部を出ながら何故か突然ホストになり、美容師になったアキの家にちょくちょくやってくる。
アキですが、そんな瑞凪に振り回されて、彼の無防備さを苦々しく思ったり、諦めきれない自分にイライラする。
それでも、惚れてるから突き放す事が出来ない・・・。
そんな中、諸事情から住む場所が無くなった瑞凪が、アキの元で同居させて欲しいと言って来て・・・と言う流れ。
こちら、中盤までずっと攻め視点で進むんですよね。
同居を始めた瑞凪ですが、アキをエッチに誘って二人は寝るようになるんですよ。
でもそれはあくまで気持ちいいからで、瑞凪にとっては恋愛感情からでは無い。
アキのほろ苦い片思いが、しっとり落ち着いた雰囲気で綴られ、なんとも切ない心地にさせられます。
瑞凪との同居生活が辛いのに、同時に幸せでもあるんですよね。
で、私は当初、瑞凪のアキに対する振り回しっぷりに、若干イラっとしちゃいまして。
また、これほど惚れていながら、アキが何故一歩を踏み出す事が出来ず、ここまで拗らせているのかー。
これが不思議だった。
が、中盤で思いがけない真相が分かると、この二人の拗らせぶりに一気に納得が行くと言うか。
いや、これね、ここから瑞凪の視点が入るのがとても巧みだと思うんですよ。
彼が何故、医者の夢を諦めてホストの道を選らんだのか。
そして、軽い態度でアキに抱かれているのかー。
もうね、この真相が分かった時、あまりに切なくて切なくて。
瑞凪、健気過ぎるわと。
ちなみに、ちゃんとハッピーエンドなのでご安心下さい。
個人的にすごく感動したのが、そんな瑞凪の本心を知り、アキの方が変化するって事でして。
もう、この二人、10年も何やってたんだよ!とは思うものの。
あの事故からスレ違った二人が、大人になった事で臆病になり、より恋心を拗らせてしまった。
それでも、こうしてちゃんと結ばれた。
とても素敵な作品だと思います。
初読み作家さんなんだけど、試し読みであまりの絵の綺麗さにそのまま購入。
結果、大正解でした。
イケメン大正義!!
攻めも受けも、どっちもタイプの異なるイイ男。
麗しい〜、美しい〜、癒される〜。
とにかく眼福。
特に深凪はキラキラ王子様系なんだけど、受けなんですよね。
そこが個人的な超萌えポイント。
(この二人のリバが見たいなー。二人とも受け攻めどっちになっても美味しいタイプだと思う。)
深凪は天才肌でどこか浮世離れしてることもあって、最初はいまいち理解しがたかったのも事実。
だけど「どうってことない」と言いつつ、親友のアキに抱かれるとかさ、いやいやぜったいにどうってことなくないでしょー!!みたいな。
いかにもなわかりやすい健気受けではなく、変化形の健気受けなんですよね。
そこが美味しい。
好き。
深凪の意図がわからず振り回されっぱなしのアキは、眉間のシワが常に刻まれちゃってます。
だけど惚れてる深凪を突き放すことができない。
そして深凪が医者の道を諦めた理由を知って、深凪が自分に抱かれた理由も曲解しちゃう。
う〜ん、どこまでも拗れてますねーって感じ。
切ない。
両片思いなのに過去に囚われて、相手のことを思うがゆえに擦れ違ってる二人がほろ苦くて尊いんですよね。
だからこそ、ついについにお互いの気持ちが真っ直ぐに届いたところが、めっちゃ感動する。
描き下ろしの深凪の天真爛漫さが好き。
ずかずかお風呂に入って来ちゃうとことか好き。
絵も綺麗だし、エッチシーンの描き方もいいし、最高。
そして最後のSS。
もう満足度が高いです。
眼福漫画と、小説の両方が楽しめるこの一冊、神です。
ーー
お話読んでると、美中年になった二人の姿が容易に想像できるんですよね、なんでだろう?
どちらもお美しいからかしら?超〜素敵な美中年になると思う。
明るい将来を信じてやまない回想から一転、受けの冷めた目が印象的な始まり方でした。
そんな始まり方だったのでドン底シリアス展開かと思いきや、そこまでではなかった。(笑)
でもお話はかなり深イイ話でした。
自分の夢と現実が異なる場合ついてを考えさせられたり、
境遇に左右されても、その境遇のなかで人それぞれいろんな働きかけが出来ることを教えられたような気がします。
過去パートを読んだ時、それまで攻めへの恋情が見えなかった受けが、たとえ罪悪感だとしても、あんなに大きく抱え込んでしまうほどに攻めの存在を大きく感じていたことにビックリしました。
過去が分かっていけばいくほど、受けの罪悪感を拗らせた凄まじい執着が垣間見えてきて、はじめは攻めの方が執着拗らせてるなぁと思っていたのに、もはやその比ではない。
まぁでもこうして相思相愛なことが分かった後に、もう一度最初のページから読み返すと、受けの一つ一つの行動に愛が溢れていることを知って読めるので、読んでいてもどかしさ極まりなく、また一味面白かったです。
最後は、おでこコツン時の攻めのセリフで心が一気に救われました。
受けに対してこれ以上ない、良い台詞だなぁと思っていて、私の最もお気に入りのコマです。
本当に素敵な作品でした。
滝端先生大好きです
作者買いです
原作ありのお話とのことで、ドキドキしながら読みました
滝端先生の絵にすごくしっくりくるストーリーで引き込まれました
攻めくんが無骨な感じで、カッコよくて
受けちゃんは天才なんですね
なんとも不思議なキャラでした
そこに、お友達がいて
お友達ポジションがすごく良かった
サラッとしてるけど、しっかり見守ってくれていて、素敵でした
受けちゃんが不思議なキャラでした
滝端先生の作品ではお見かけしない感じ
だからこそ、余計に新鮮ですごく良かったです
そして何より、絵が素敵
ほんとにうっとりします