電子限定おまけ付き
1クール分の濃厚ドラマを見終えた後のような満足感。熱くてかっこよくて切なくて苦しくて、そして素敵なお話でした!
毎度のことながらりーるー先生の作品の登場人物は男女ともに魅力的なキャラクターたち、女性と子どもをこれだけ魅力的に描いているBL作品はめったにないと思います。
心が複雑骨折してる感じの松尾くん、言動が野良猫みたいだったり、猛犬みたいだったり、読んでいて何度も切なくなりました。
公園でのキスシーン、2ページまるまる2人のキス、感動しました。
じわっと泣けたシーンでした。
椎葉くんは柴犬みたい、子犬っぽかったり、青年犬っぽかったり、ときには成犬っぽかったり、まっすぐなところが素敵でした。
キスマークソムリエになっているところ、少し切なくて、でもおもしろくて、椎葉くんごめん、と思いながら笑いました。
松尾さんに愛情を注ぐ大人の男性2人もとても素敵でした。
かまいかた、甘やかし方が2人とも全然違うのに、それがなんともかっこよくて、鳥肌ものでした。
最初と後半で使われていた中表紙、2人の笑顔、巻頭ではどきっとしましたが、後半では涙が出ました。すごく、すごくいい笑顔だった…。
時間をおいてまたじっくり読み返して味わいたい作品でした。
若干、ツッコミ不足(笑)なんですが面白かったです!
もう少し漫才をする二人を見てみたかったし
他のコンビとの絡みとかもみたかった~っ!
お笑いトリオ『三角屋敷』の緩衝材のようなモーちゃんが若くして亡くなり、ボケの松尾は自暴自棄に。もう一人のメンバー、いつも『じゃない方』と言われるくらい存在感のない椎葉は、このままふたりでお笑いを続けるかどうかを考えていた。
基本、椎葉はヘタレ童貞なんだけど…いざという時にはできるコ。
松尾はセックスしないとネタが浮かばないという、ビッチなんだけどいろいろ抱えてるコで…危うい感じの『トーキングマシン』ですが、カッコいいんですよ!
ネオお笑い王を目指してがんばる姿が、本当カッコいい。
同じく芸人の『タッカルビ』の小さい方(笑)とか
松尾のセックスの拠り所『まほろ師匠』とか
いい助言をくれるくせにドSな『勘定奉行』の石原さんとか。
モーちゃんの妻でふたりの会社の社長のミミさんとか。
個性豊かな人たちとのやりとりをもっと見ていたかったし、もう少し甘いトーキングマシンの二人もみたかったので…続編希望します!
松尾みたいな才能があるけど、どこかがぶっ壊れてる人物って居ますよね。
恋愛がダメだと途端に仕事もダメダメになってしまうタイプの。
そんな松尾の恋人兼、モーちゃんの役割はかなりハードルが高いんだけど、椎葉もポンコツなりに松尾に食らいついて行ったり守ろうと必死な姿が良かったです。
まだまだ石原さんやまほろ師匠のようにスマートに松尾をフォローしたり甘やかしたりできないから"沢山あるサオの中の一本"に甘んじてる感があるけど、早く唯一の恋人になって欲しい…。
モーちゃんが椎葉をお笑いの道に誘ったのはなんらかの理由があるんだと思うから、それを発揮した所も見たいです。
脇役達の描写が秀逸だな、と。
あとエロの部分は、意外にアッサリ目で肩透かしだったような…。
先生のTwitter、結構エロめなので期待しちゃってた。
続編読みたいなぁ。
トリオでお笑いをやっていたトリオの一人が亡くなった。
柔和でムードーメーカーだったアイツが死んだら続けられない。
そんなのいやだ!
そんなわけで、人生をかけた再出発な1冊。
りーるーさんの作品て私の中ではエロ本のカテゴリだったんだけど
最近はどちらかというとストーリーの方が強いなと感じる。
(や、昔からストーリーも良かったけど)
男がいないと全然仕事ができない、生きるのも頑張れない、そんな受と
「腰かけ」「やるきなし」言われていたノーマル攻。
そんなに言うならお前がツッコめよ!(ボケと穴とw)
受発信だったことばが、いつの間にか攻の方が夢中になってるの好き。
自分がツッコめなんて言ったくせに、いざとなると
尻込みして他に逃げる受も可愛くて、
作品として良きお話でした。
当社比エロ弱めだったことだけが残念
じゃない方芸人、椎葉の意志が薄く頼りない感じだったのがなるほどと思いましたし、松尾とコンビを組むことによりやる気になっていくさまが説得力がありました。
松尾は才能があり、繊細というかめんどくさいタイプなのもよくわかる。
そんな松尾がコンビでがんばるところ、椎葉に本気になる変化も自然に感じました。
わかりにくい松尾のことを周りのキャラが説明する構図もいいですね。
りーるー先生作品にしてはエロシーン薄めかな。
欲を言えば、漫才の内容をもう少し見たかったです。