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俺のボス、気安く齧ってんじゃねーぞ 年下βの忠犬×αをも支配できる最強Ωのバディラブ!!
りーるー先生のオメガバースもの、設定も人物も物語、どれをとっても特殊、独特、魅力的です。
主人公の高森誉はΩの巡査部長。Ωという存在が希少、さらにその中でもとても希少なフェロモン過剰の「異能オメガ」という存在。
Ωといえば、若くて可愛くて弱くて助けたあげたくなるような存在、として描かれることが多いと思うのですが、高森誉は発言も行動も、今まで漫画で読んできたどのΩとも違う人物です。
新設された「フェロモン対策特務課」でパートナーを組むことになったのが、交番から異動したて、昔の刑事ものに出てきそうな熱血新人青年の三好巡査。
彼もまた、オメガバースものにできそうな人物像ではありません。
この2人が捜査をすることになる事件が、とてもサスペンス、不思議で、先が読めない展開でとてもワクワクしました。
事件解決の際に発揮される「異能オメガ」高森誉の特殊能力がものすごい迫力でした。
オメガバースであり、刑事ものであり、BLである、どの要素もすばらしく魅力的に生かされていて、事件解決は喜ばしかったのですが、物語が終わってしまうのがとても寂しかったです。
このレビューを書いている時点で続編が出ているのですが、このままシリーズ化してほしい作品です。
これは素晴らしい作品でした。
初期作品など、どちらかというとH重視なイメージのある作家さんでしたが、最近はラブストーリーに重点が移ってきていたなあと思っていたところ、こちらは私の好きなサスペンスがしっかり描き混まれた面白い作品になっていて、とても読み応えがありました。
特殊なオメガ体質の高森。上司のとりたてで特殊捜査官として仕事をしている。これまで孤高を保ってきたが、そこへ平刑事の三好が相棒としてやってくる。
いきなりラブにならずにしっかりと骨太のストーリーが組まれているのが素晴らしいです。
そして感動のラスト。構成が素晴らしく、思わずほろりとさせられました。
続編が出るようなので楽しみです。
ストーリーがしっかりしているので、一気に惹き込まれる感覚です。
オメガバースって、どうしてもオメガが弱い存在、我慢を強いられる、アルファとは同等じゃないというイメージがあり、苦手意識があるのですが、そこをぶち壊した作品だと思います。
Yシャツはだけてネクタイのみとか、裸に靴下とか、各所にりーるー先生らしさが散りばめられていますが、今までとは違う感じで、本当に面白かったです。
過去やスピンオフが出たら、また飛びついて読みたいと思う作品です。
面白い!ストーリーが面白い!このままテレビドラマ化してもいいんではないか?と思える骨太刑事ものストーリー!オメガバースはどうしても心の底で、うん?って思っている自分がいて、ヒートで発情して妊娠しちゃうねえ…だったのですが、オメガがフェロモンで戦うって設定が天才すぎる!これやろ〜きた〜でした。
いわゆる恋愛至上主義、キュん!ものではないと思うけど、BL的もえもガッツリ楽しめました。高森さんがオメガであることで傷つき、異能者であることで孤立して孤独に生きてきたのを猪突猛進まっすぐベータの三好が丸っと抱いて守る!強がっていた所を裸にされる感じ、ぎゅーんで下。それが絆されすぎじゃね?って全く思わせないのもすごいと思う。ただのおっさんのようで高森さんがなんとも色っぽいのも魅力的。絵が絶妙!
このメインCPと事件を追う楽しみのほかに、高森さんと縁の深い、嵯峨野さんと室生さん(この二人は運命の番)、この3人の何とも言えない三角関係がまたいい。単細胞読者ゆえちょっとちゃんと理解できてない気がするけど、何ともエモい。
ストーリー重視の人、刑事もの好きな方には特におすすめです。どっちでもない私もすっごく萌散らかしました♡
りーるー先生ちょっとカテゴライズできない特別な感じの先生。他の作品からは得られない特別な萌えがあるなって思います!好き♡
Ωのフェロモンを上手くコントロールすれば
αをおびき出すのに使えそうだと思ったし、
それを駆使して事件を解決していく内容を
想像していました。
ところがこのΩ高森は、異能でフェロモンも特殊!?
αを支配・洗脳するってもはや
催眠術っぽくてしっくり来ない…。
中和剤、強制発情剤、予防薬etc…薬で色々出来過ぎ。
恋愛尺度の点数が99以上の「オメガパンチ現象」って
いきなりチート過ぎないか?
…と「異能Ω」の意味をよく考えず読み始めた為、
型破りなオリジナル設定の数々と予想外な内容で、
オメガバースにおける地雷が多い私は
最初面食らってしまい中立にしようと思いましたが、
そういう世界観だと解った上で読み返すと、
オメガバース世界ならではの犯罪や
その社会が抱える問題が描かれているようで、
ストーリー重視で読み応えがあり楽しめました。
三好の裏表なくいつでも全力なキャラが好感!
思った事を真っ直ぐはっきり言うタイプで、
高森を護る忠犬であり騎士のようです。
元々優れたαが才能を発揮しスマートに活躍するより、
βが努力で頑張る方が絶対格好良いと私は思います。
二人はバディ感が強く、恋愛的な甘さは
正直あまり感じなかったのですが、
「オメガパンチ現象」が発動しているので
態度に出ないだけなのかもしれませんね。
高森の方はHの時もいつも通りの強気の態度で、
これからはもう少しデレてくれると良いなぁ。
シャルルのオメガバースの説明
「運命の番と出会ってしまうと
交際している相手がいても別れてしまうことも」
を見るたびにいや~な気持ちになる者ですが、
犯人の異能フェロモンの前では
運命の番の声すら届かない。
運命の力が発動して欲しい時に限ってしないとは!
これでは室生が可哀想なので、これこそ運命の力で
断ち切って欲しかったなぁと思いました嵯峨野さん。
その犯人も運命の番に酷い扱いを受けたようですし、
βとΩが主役のこの作品においては
「運命」がそんなに強い力を持たないのかもしれない、
良くも悪くもそう感じました。
犯人にも同情出来る部分はあると思います。
その背景にはΩの社会的扱い、
またオメガバース世界の設定そのものに
彼らの生き辛さがあるから…「異能」故の孤独も。
罪を犯す多くの人は不平不満や闇を抱えている、
差別、格差、不平等、孤立…
その社会の根本を変えて行かない限りは、
どんな思い罰を科しても犯罪は無くならないだろう。
オメガバース程極端で無いにしても、この辺りは
我々にも通じるものがあるのでは無いでしょうか?
α連中はフェロモンに支配、翻弄され情けない印象、
βやΩだからこそ出来る事もある。
オメガバースとしてはやや邪道に感じつつも、
この世界観でしか描けない話だとも思います。
β×Ωの作品自体あまり無いですし、
オメガバースと刑事モノのコラボも良かったです。