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表題作営業時間外の冷たい彼

九賀恭也
便利屋,レンタル彼氏
若菜航太
大学3年生,21歳

その他の収録作品

  • 営業時間外の甘い彼
  • あとがき

あらすじ

誰かの役に立ちたい、自分の手で人を幸せにしたい──。
ボランティアサークルに所属しながら、公務員試験を目指す大学三年生の若菜航太。
そんな彼の密かな悩みは、自分が男しか好きになれないかもしれないこと。
女の子と付き合っても、なぜか少しも心が動かないのだ。
思い余った航太は、ネットで探した便利屋に、ゲイの「レンタル彼氏」を依頼することに。
ところが待ち合わせに現れた「彼氏」は、人目を惹くとんでもないイケメン!!
自分の性癖さえ確認できれば、相手の美醜なんて関係ない。
初めはそう思っていた航太。
内心狼狽えながらも、「ヨシヤ」と名乗るオトナの男と、一日デートをすることに…!?

作品情報

作品名
営業時間外の冷たい彼
著者
すとう茉莉沙 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010231
3.7

(39)

(10)

萌々

(18)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
143
評価数
39
平均
3.7 / 5
神率
25.6%

レビュー投稿数10

拗らせ攻×優等生受

攻が拗らせてます。ちょっと面倒くさい感じ。複雑な家庭環境もあってね。故に受より年上なんだけど、なんだか精神年齢が低く、幼く感じてしまいました。一方受はボランティアや塾講なんかしちゃってる国立大の優等生です。
正直、キャラクターにはそんなに魅力を感じなかったのですが、ストーリーが良かったです。特に書き下ろしの「営業時間外の甘い彼」が甘いだけじゃなく、付き合って最初のモヤモヤや苦しさが描かれていてとても良かったです。
この書き下ろしにはもう1カップル出てきます。こっちのカップルの方がキャラが強くて好きでした。

0

攻め視点があればもっと分かりやすかったのかも

はたして自分の恋愛対象は男性なのか?
性的指向に悩む大学生が、便利屋のレンタル彼氏を雇って見極めようとするお話。

ボランティアサークルに所属し、人の役に立ちたい想いと正義感が強い航太。
光属性の善人っぷりを気にいるか気に入らないかが分かれそうです。
個人的には、なんだか綺麗なものだけを見て生きてきた幸せな人に見えてしまって、もし彼が現実世界にいたのならきっと苦手なタイプかもしれないなあなんて思ったりもしたのですが…
そんな読み始めの印象がどうでも良くなるくらいには受けの行動力がとにかくすごかった。
これと決めたら真っ直ぐに突っ込んでいくイノシシでした。
レンタル彼氏・ヨシヤとして雇った恭也に想いを寄せるも、もろもろの諸事情もあり、あっさり断られてしまうんですね。
だけど彼は決して諦めない。
一生懸命すぎるほどに一生懸命な航太を追うのはなんだかんだで楽しかったです。

ただ、2人が恋愛関係になる大事なシーンがやや突然に感じられて、あんなに拒んでいたのにこんなにあっさり…?と感じてしまったことも否めませんでした。
航太のことをかわいいと思っているんだろうなというのが作中からやんわり伝わってくるので、恭也の甘さと塩っぽさの落差はお話のスパイスとなっていて良かったです。
でもなあ…読みやすい文体でサクサク読めたはずなのに、恋愛面に萌えたかというとそうではなかったかな。
航太と違い、恭也がどういう人なのかがいまいちよく分からなかったのが大きかったのかもしれません。

0

面白い

ボランティアサークルに入っている受けの航太。でも女の子にそう興味が持ててない自分がゲイか悩んでいて、レンタル彼氏を見つけ出して試してみようと決意する。
そこで出会ったヨシヤ(恭也)に思いを寄せてしまい…

もうね、航太がかわいいんです。
レンタル商売をしている恭也は、割り切るためにわざと突き放す態度を取ったりするわけですが、ゲイバーで襲われた航太を助けたことから再会することに。
航太はヨシヤに、恭也に近づきたい一心で便利屋で働きたいと社長に…

恭也は絆される形で航太を受け入れますが、もうそっからは愛情がダダ漏れ(笑)
言葉ではそっけなかったりするんですが、それがまたツンデレ的に良い感じの塩梅で、憎めない。ここからはラブラブ幸せな二人の山あり谷ありのお話に展開が移ります。

すれ違いでなかなか会えない日々、恭也に見える浮気の影、友達との旅行だと思っていたのに仕事の一環での小芝居。あのイチャイチャも演技だったのか?!
まぁ、色んな出来事も二人の間を結びつける小ネタとして微笑ましく読めました。
最近読んだ開拓本の中では一番好みの作品になりました〜

0

受けの性格がダメだった

 あらすじに惹かれて購入。
 受けが善人すぎて生理的に無理だった。その上受け視点だから、イライラが半端なく溜まる。無償で人助けがしたい! とかボランティア好き! みたいなタイプだから理解ができないし感情移入もできない。
 攻めの母親が父親からのDVで逃げて、次は攻めが暴力の標的になった話をした時の受けの反応も好かない。攻めとの恋愛面で泣くのはいいけど、攻め家族の過去の話で泣いたのは嫌悪感抱いた。
 父との生活の影響で、怒りが頂点に達すると暴力的になってしまう攻めのキャラ設定はよかった。
 耐えて頑張って読んで半分。後半の甘い彼の話はダブルデートの話。前半よりもストレスフリーで読める。
 ダブルデートで出てきた、豪と彼氏のカップルの方が個人的に好みだった。

4

イラスト‼︎

できたら一気読みしたかったなァ。電子版の特典SSを含めて読了してやっと?恭也のキャラがわたしの中で確定しました。前半の表題作だけでは、恭也の真意がわかりづらかったかも。前半の結末あたりは推測でキュンを補完したところもあって、後半「営業時間外の甘い彼」に入る時にちょっと不安になりましたが…。

自分の性指向を見極めるため、便利屋さんにレンタル彼氏を依頼した航太。二回目の「デート」で答えが出そうになってしまったのは、彼氏役になってくれた相手に恋をしてしまったから。

小椋ムク先生によるレンタル彼氏「ヨシヤ」がメチャクチャかっこよくって、まずそこでふぁ〜♡ってなって。仕事と私情をキッチリ線引きしている彼のプロ意識が揺らぐシーンに興奮を覚え…。トラブルに巻き込まれてしまった航太を華麗に救出するエピソードでやっぱり‼︎…♡となり。その後のヨシヤのキャラ変につまづいたクチでした。しょんぼり。

素のヨシヤは口調荒めの仕事至上主義。紳士的で甘〜いレンタル彼氏業とのギャップに萌えるべきところなんだろうと思うけど、ちょっとわたしにはわかりづらかった。でも後半の「甘い彼」で描かれる二人のすれ違いにギュインギュインされて、その原因を作った別カプとのやり取りによって誤解が解けた時、不覚にも泣けてしまった…。

すっごく刺さったのは、このお話がただの恋愛にとどまらず、性差に根ざした家族像や友情の考察、様々な人々との関わりによって自らを振り返り、悩んだり励まされたりする主人公の姿が描かれているところ。恋愛は自分を知る絶好の機会だと思うんです。作者の目指す、ビルドゥングスロマンは本作でも成立していると感じました。

カバーイラストの印象から悲恋寄りを予感してしたのですが、ツンデレキャラ搭載のハッピーエンドでホッ…。受けは後々攻めを尻に敷くタイプかも、なんて妄想したり笑

SSに登場した、大聖くんも気になりますね♡

3

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