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三十路ゲイ、勃たなくなりました。 ~自己否定と闘った1460日~

misoji gay tatanakunarimashita

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表題作三十路ゲイ、勃たなくなりました。 ~自己否定と闘った1460日~

イケメンくん/じゅん/ケニー/レオ/よし 他(複数)
会社員 他(複数)
ミナモトカズキ
BL漫画家

あらすじ

ED・出会い系・バイ●グラ・恋・修羅場…てんこ盛りで生きてます。

ゲイで漫画家のミナモトさん。
長年つき合った彼氏と別れ、次の恋を探そうとするけれど…肝心のアレが勃たない!?

解決策を求めて出会い系をさまよったり、自分のフェチ心に正直なプレイを試したり、最後の砦のED治療薬にすがったり――
「いろいろ試しても、ダメな自分」
自己否定のループにはまって闘い、向き合い、受け入れるまでの4年間を描く実録エッセイコミック。
ここでしか読めない後日談やおまけ漫画も収録!

作品情報

作品名
三十路ゲイ、勃たなくなりました。 ~自己否定と闘った1460日~
著者
ミナモトカズキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
宙出版
レーベル
MISSY COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784776797227
4.5

(10)

(6)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
45
評価数
10
平均
4.5 / 5
神率
60%

レビュー投稿数3

ゲイの方々だけじゃなくて、全ての人にも関係があると思う

ゲイのBL漫画家さんによる、心因性EDを克服するノンフィクションエッセイ漫画です。
「30年以上マンガをほとんど読んだことなかった彼氏がBL沼にハマった話」で、作者さんの彼氏さん(よしくん)がめちゃくちゃBL作品からそのまま抜け出てきたようなキャラだったため、彼らの出会いが描かれている本書にも興味を持ちました。

ゲイの方々のリアルや、心因性EDについて知ることができたのですっごい興味深かったです。
自己嫌悪や自己否定、自信喪失からくるもので、しかも性欲は普通にあって、自慰の時は勃つのか…
自分を愛することの大切さも分かりましたし、自分を好きになれない状態で他の人を愛そうとしても、やはりなかなかうまくいかないものなんだな…と。

本書を読んでいて最初に驚いたのが、「受ける側で入れる必要が皆無でも、やっぱり勃ってないと攻めはイヤがる人が多いんだな」という点。
作者さんは「I'm bottom.」とはっきりメッセージしているし、基本的に受けのようです。
(ちなみに新井祥さんの著作などを読んでいただければご理解いただけると思うのですが、ここで「受け」というのは挿入される側だけを意味するのではなく、「受け身、つまりいろんな箇所を責められる側」という意味なので、挿入を望む場合は作中のように「①タチネコどっち?」→「②おSiri使える?」というやり取りは当たり前にされます(多くのBL作品では質問①までの描写しかないですよね。ここがリアルと違うなと)。同性愛・異性愛関係なく、「攻めたい女性」というのももちろん存在します)

あと、「バイアグラは補助する薬であって媚薬ではない」。
これはたしかに見落としがちですよね…

<リアルBL漫画じゃんこれ!って思った描写>
・「今から○○ぶりに来ない?」
・「生クリームつけて~」
・街中で周りに人がいっぱいいるのに突然キス、肩を抱く
・挿入なしでもホテルを利用、なおかつ半日も○的行為
・壁ドン、顎クイ、etc.
・車内で「もう勃ってる」

この実話エッセイシリーズは全部で4作品あります。
そのうち本書だけは値段が一般的なBL漫画よりは高めなんですが、たっぶり258ページもあるのでぜひ。
てかパ●ラッシュwww

1

他人事ではない、自分にも当てはまるエッセイ

[メルヘン課長とノンケ後輩くん][壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている ]のミナモトカズキ先生のエッセイ本

ゲイの方の性生活やお付き合いについて分かってたようでわかってないわ。ミナモト先生は7年付き合って同棲してた彼氏と破局して30代を迎えて自分に自信が持てず自己肯定感が低くなってしまい心因性EDに。
7年付き合った元彼とも3年レスだったんだって。
いざマッチングアプリで知り合った人と致そうとしたらうんともすんとも反応しなくて家で抜いてきたからかな?なんて言い訳するものの、何人試してもやっぱり勃たなくてどんどん自信無くしていくんだわ。

実在する方のエッセイ漫画なのに、こんな事書いていいのかわかんないんですが。
なんか、BL知識だとそんな時には前立腺〜!刺激したら勃つんじゃないの?なんなら受けなら勃ってなくても快感あるんじゃないの?って思っちゃうんだけど、違うの?勃ってないとダメ?
お相手の方がガッカリしちゃう?男のプライド?

ミナモト先生は、ポジションをタチともネコとも書かれていませんが、抱かれる方の描写がされています。でも、「後ろは慣れてないから」って言うてるの。実際のゲイの方ってそれ程挿入ありのSEXはしてないって事?それとも本来はタチだけど勃たないからネコでと思ったけど、そっちは乗り気じゃないって事?とグルグル考えてしまった。


結局その辺りはわかんないまま読み終えたんだけど、恋人と出会うまでの右往左往は男女関係なくあてはまるお話でした。
イケメンパリピレオくんと出会い、素敵なデートやときめきを貰って一緒にいる時は楽しいけど1人になったらクヨクヨしてしまったり、浮気を疑って悶々としたり。(てかTwitterにレオくんと思わしきハメ動画が流れてくるの!ハメ動画UPしてる人って確かにいてる。)

そんな無理してる関係は長続きするはずなくお別れ。
その後、ヨシくんとの出会いがあるのです。

こちらを読む前に今のパートナーヨシくんとの事を描かれた同人誌を読んでました。そして、Twitterでの配信やWEBラジオでミナモト先生とヨシくんがお話されてるのを聴いていたので、エッセイに出てくる先生とヨシくんの解像度が上がりました。
本当に楽しそうに息が合った会話されてるんですもん。ヨシくん漫画だとちょっと変人?と思ってましたが、ラジオを聞くととってもいい人っぽいんですよ。

「真面目」に過ぎるなんてない
自分らしくいられない相手とは一緒にいちゃダメだよ

この二つは名言でした。
先生の周りにいる女友達やアシスタントさんがとっても良い方達でした。

BL作品ではないですが、面白いので読んでみてほしいです。

7

赤裸々です

ゲイのBL漫画家、ミナモトカズキさんのエッセイ漫画です。ゲイとしての恋愛遍歴、下半身の悩みなどよくぞここまで、というくらい赤裸々に描いてくださっています。

BL作品が全てリアリティがなければいけない、とは全く思っていませんが、こういうのは実際にあり得る、こういうのは現実的ではない、というのをある程度知った上でBL作品を楽しみたいと思ってるので参考になりました。出会い系のメールのやりとりが「今からしゃぶりにこない?」というのはおおーと思いました。余計な前置きはなく直接的なのですね。こういう所はBLフィクションとは違いますね。

でもゲイの中にもBL漫画を楽しんでる方がいたり、ミナモトさんの恋愛観も不倫とか決まった彼氏のいる人とは付き合いたくない、とか真っ当な感じで好感が持てました。エッセイ漫画だけどちゃんとBL的にハッピーエンドに描いてくれているので後味も良いです。目が死んでるけどエリートで優しい彼氏とこれからも上手くいってくれるといいなあと思いました。

8

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