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一歩も退けない結婚攻防戦スタート!
両親が運命のつがいなら憧れそうなのに、自分のバースに疑問を持って一人で生きていくつもりだった由弦。
密かに憧れていた惟久矢と一夜を共にしても、彼の立場を考えて身を引くのは切なかった。思わぬ妊娠に戸惑う由弦だけど、育てる事に決めたのは惟久矢への愛だと思う。
4年後、周りに助けられ日々を過ごす由弦と兎惟。惟久矢が会いに来たのは嬉しかったなぁ、けど素直に受け入れられない由弦。惟久矢母の態度もひどかったし仕方ないけど、必死な惟久矢を見てると絆されたしもどかしかった。迷いに迷ったけど共に生きていく事ができて良かった。
想い合う2人が温かくて優しくて素敵。しらたまと兎惟はキューピットだね。兎惟もしらたまも可愛いし楽しかった
真船さんといえばスパダリ攻め×健気受けというCPのお話が多い作家さま、のイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことのないCPのお話でした。しかも先生お初となるオメガバもの。ということですごく真船先生らしい一冊になるんじゃないかなと思いつつ手に取りました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は大学生の由弦。
彼の両親はアルファ×オメガのCPで、由弦自身もオメガ。両親に愛され成長したが、その両親は相次いで亡くなり、今は独りぼっち。しかも過去にアルファに襲われた経験があることから恋愛も苦手。
人と関わらず、ひっそり生きていこう。
そう、由弦は決めている。
そんな彼にとって秘かな楽しみは、公園で一人の男性を見ること。
スーツを着こなし、一部の隙もないさまを持つその男性は、その見た目を裏切るコミカルさをもって一匹の白い猫を手なずけたくて奮闘しているのだ。
ある日、発情期に見舞われ男に襲われかけたとき、助けてくれたのはその男性。大企業の専務取締役を務めるその彼・惟久矢に救われ、そのまま激情のまま惟久矢に抱かれてしまうが―。
王道のオメガバもの、と言えるストーリーかと思います。
薄幸なオメガが、スパダリのアルファに愛され、でもアルファの手を取ることができず、という。
由弦が惟久矢に抱かれ、しかも子までなしますが、けれど由弦には惟久矢のもとにあっさりいけないその理由がきちんとあるので読んでいて上滑りせず感情移入してしまう。が、ベースとしては王道の展開なので先の先まで見通せちゃう。
けれど、そこにスパイスとして加わるのが、まず、お子の兎惟。
この子が可愛い。
ちびっこが可愛いのは当たり前なのですが、さらにそこに加わるのが、「猫」の存在です。惟久矢が手なずけたくて奮闘していた、あのネコちゃん。
ファンタジー、と言っちゃっていいと思います。
ご都合主義的な感も、否めない。
けれどそれを上回る味が、このネコ・「しらたま」にはあります。しらたまの存在ゆえに、王道のそれとは一線を画す展開になっています。
由弦は薄幸ではあるのですが、彼に救いの手を差し伸べてくれる人もいて、それ故に切なくもあり、けれど非常にハートフルな展開になっていて読後が心がほっこりしました。しいて言うと、惟久矢が由弦に惹かれたのは「運命の番」だったから?と思えるあっさりさ。彼らが身体を繋ぐまでの過程で、二人の恋愛感情が育っていったなら、あるいはもう少し萌える作品になったかなと思いました。
しらたまの存在について、本誌では最後までネタバレがないのですが、特典の「出版社ペーパー」に、しらたま視点のSSが書かれています。んー、これ、本編に入れてほしかったなあ…。読めない人がいるかと思うとちょっと複雑な気持ちになる、けっこう重要なSSでした。ぜひともこの特典がついてくるところで買われることをお勧めします。
挿絵を描かれている八千代さん。
今回初タッグとのことですが、この作品の世界観にぴったりな絵柄で、萌え度は確実に上がりました。
今回は大企業の御曹司と清掃バイトをする大学生のお話です。
攻様と一夜を過ごした受様が攻様の家族になるまで。
この世界にはアルファ、ベータ、オメガという
バース性があります。
アルファはハイスペックな才能や容姿に恵まれたエリートで
オメガは男性でも妊娠、出産のできる特異体質な人々です。
アルファとオメガ存在は義務教育で学びますが
世の中の大多数はごく一般的なベータであり
アルファとオメガは知っていても身近にいないので
詳しくないという人がほとんどでした。
受様はアルファの父とオメガの父の間に生まれ
父達はとても仲睦まじい夫婦でしたが
受様が高校生の時にアルファの父は病死、
オメガの父も大学に進学した年に事故で亡くなり
受様は極力目立たぬようにひっそりと生きてきました。
今の受様の秘かな楽しみは
バイト先近くのある公園で野良の白猫と男性会社員の
織り成す攻防戦を見守る事です。
この彼こそが今回の攻様です♪
攻様は猫好きらしく白猫に近づくのですが
白猫はツンデレで攻様に甘えてはくれません。
受様はそんな1人と1匹にいつも癒されていたのです。
ところがある日、
受様は寝坊して抑制剤を飲まないまま通学し、
間に悪いことに発情期に入りかけていて
若い男達の標的になってしうのですが、
たまたま居合わせた攻様に窮地を救われます。
そして汚れた受様に着替えを貸すという
攻様について向かった攻様宅で
攻様もまた公園の白猫と遊ぶ受様を見知っていて
気になっていたと言われるのです。
そして自己紹介をされた受様は
初めて攻様がバイト先の会社の御曹司と言う
自分とは違う世界のアルファと知りますが
心も身体も攻様を求める本能のままに
攻様と一夜を過ごし、うなじを噛まれしまうのです!!
攻様とつがいとなってしまった受様の運命とは!?
真船先生の初オメガバースは
社長令息の攻様と天涯孤独な受様と身分差モノ、
シンデレラストーリー的なオメガバースになります♪
攻様は海外赴任が決まっていて忙しく
翌朝、受様を残したまま出勤してしまいます。
攻様の正体を知った受様は
一夜の思い出を胸に攻様の前から去る決意をし
別のバイトを始めるのですが
やがて自身が妊娠している事に気づくのです。
受様は産む決心をして大学を退学し、
アパートも引き払い、今までの生活を全て捨てて
東京を去る道を選びます。
そして物語が再び動き出すのは
海外赴任から戻った攻様が子供と2人で暮らす
受様と再会する4年後になります。
オメガバースとしても身分差モノとしても
スパダリ攻な溺愛モノとしても
限りなく王道路線なので
受様が攻様を受け入れて家族となるまで
安心してドキドキできるストーリーです。
異色となっているのは
攻様が可愛がろうとする白猫が2人の恋の
キューピット的な役目を担っている事かな。
攻様の海外赴任で離れてしまった2人の間を
無理なく(!?)近づかせるために
自分の存在をアピールする白猫さんは
ちょっとアザトイ存在なのですが
彼の正体は〇〇〇〇なので
もうファンタジックな存在として
なんでも有りと思って読み進んだ方が
楽しめるかと思います。
しらたまが正体を現すかどうかは愛息次第ぽく、
それによって新たな恋物語が生まれそうです。
ちょっと読みたい (^-^)o"
八千代先生の描く愛息と白猫がとっも可愛い♡
るのあ先生の初めてのオメガバだそうです。
八千代ハル先生のイラストがとても世界観に合っていました。
攻めの惟久矢がオメガバ作品であろうが無かろうが、これぞスパダリの見本のような理想的な攻めでした。
受けの由弦は両親を亡くしていてトラウマにはなっていますが、それにより彼がオメガだからといって悲惨な目にあったりとかして無いので安心して読めました。
それどころか余りにも由弦が控えめ過ぎて、物分かりが良過ぎて焦ったくなる事が何度かありました。
由弦を探し出して断れ続けても、時には強引に距離を詰めて来る惟久矢にときめいてしまいました。
決して無理強いせずスマートな態度に感心してしまい、頑なな由弦に息子の兎惟の気持ちを考えてあげて!と何度思ってしまったか…。
その息子の兎惟はめちゃくちゃ可愛くて人たらしの才能有りです。そして恋のキューピッドである猫のしらたまが、不思議な存在でこのお話の鍵になってます。
嫌な登場人物も居ないので(惟久矢の母親が一時的なくらい)読後感がとても良い作品ですが、そこが物足りない点でもありました。
挿絵にホイホイされこちらを購入しました。
オメガの由弦と御曹司のアルファの惟久矢とのお話。
由弦はアルファに対してトラウマがあるのですが
色々なことがあり発情期に襲われ、惟久矢と一夜を共にしてしまいます。
その際にうなじを噛まれ番が成立するものの、惟久矢の前から姿を消す由弦。
そして4年後ー…。
二人の子供の兎惟としらたま(猫)にとてつもなく癒されました…!
惟久矢はグイグイくるのですが強引じゃなくて
対応がスマートでさすがスパダリ!と思いました。
最初は性急だったものの、その後はゆっくりと進んでいくので
ヤキモキした気持ちになりつつも、兎惟がほんとに良い子で可愛いので
癒されつつ読み進めることが出来ました。
しらたまの謎だけが最後に残りますが、
しらたまのお陰で二人は結ばれたことだけは間違いないので
彼が一体何者かわからないけど、まぁもうそれでいいか~と思いました。
ほんわかと素敵なお話でした♪