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ヒリつくないしょごと
涼しい顔して超ディープ超ドギツイ世界観を垣間見せる井ノ本リカ子先生の、8作品収録の短編集。
「リプレイ」
中高一緒の知り合いだった同級生と偶然の再会。あの頃好奇心に駆られてヤっていたアレコレが蘇り…
関係が再燃するのか否か、の描写は曖昧だけど多分…
「ダストボックス」
片想いしてるから痛いと言わずに言いなりになる。でもタイトルの意味を考えると…
ただのゴミ箱にされてるの？って。
「ひとやすみ」
後輩が買ってきたアイスを食べる前に。ご褒美のひと休みなの？
とにかく汗だくになっちゃう夏のふたり。
「やさしいからだ」
優しく声をかけて、優しく時間をかけて、優しく指でほぐしていく。
飲み物だって食べ物だって持ってきてあげる。でも。
縛った両手はほどいてやらない。
何日監禁してる？
「おとなりさん」
やけに愛想のいいお隣さん。
気がつくと一緒に食事してて、気がつくと抱かれてて…
「キス」
ひとり目は縛られて。ふたり目は後ろから。今日は3人。大したことない。
お疲れ様、とねぎらうのは恋人？彼ならおでこのキスだけでゾクっとくるのに。
「リップ」
家庭教師なのかな…生徒(ショタ)は先生が好きみたい。
でもその子が誘ったとしてもソレ以上しちゃダメ！
「午後3時。」
クラスメイトとのHを反芻する授業中。どうやら連日Hしている2人。今日も一緒にかえろーっと呼びにくる。にこにこと。
この短編はどうやら両想いでイタくないです。
一皮剥けばコワイ世界が見えるような短編がところどころ。一冊としてはサラリと読みやすいと思う。「萌」で。
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